公開日:2021.06.09 |暮らし   

災害時の電話、一番つながりやすいのは公衆電話 家族間で連絡ルールを決めて

 地震の揺れが収まり、身の安全が確認できた後、気になるのは家族や知人の安否。そんな災害時の連絡手段として頼りになるのは、固定電話、携帯電話(スマホ)、どちらだろうか?いざというといに役立つノウハウを専門家に教えてもらった。

災害時、一番つながりやすい電話はなにか

公衆電話は通信制限の対象外

「災害時、いちばんつながりやすいのは公衆電話です」

 と話すのは、備え・防災アドバイザーの高荷智也さんだ。

「東日本大震災では、固定電話の約190万回線が被災、携帯電話も約2万9000局の基地局が被害を受け、利用停止となりました。

 さらに大地震などの緊急時は、音声通話が集中し、往々にして回線が込み合う輻輳(ふくそう)状態となります。この状態が続くとシステムがパンクしてしまうため、通信制限がかかり、電話がつながりにくくなるのですが、公衆電話はこういった通信制限の対象外。警察・消防への緊急通報と同じ“災害時優先電話”となり、平時と同様に利用ができます」(高荷さん・以下同)

 実際、東日本大震災が発生した当日の公衆電話の利用者は、前日の約10倍を記録している。ただし停電時はテレホンカードが使えないので、公衆電話用に小銭を携帯しておくと安心だ。

音声通話機能のあるスマホアプリのインストールを

 とはいえ、最近は公衆電話の設置台数も減っており、近くにあるとは限らない。あったとしても利用者が殺到して、すぐに使えない可能性も。その場合、固定電話や携帯電話を利用することになるが、どちらがつながりやすいのか?

「通信制限がかかり電話回線を利用した音声通話が使えない場合は、LINEやSkype、Messengerなど、スマホアプリの音声通話機能を使えばいいんです。

 アプリは、電話回線を用いないため、通信制限とは関係なく、端末と基地局が生きていれば接続が可能です」

 あらかじめ、スマホに音声通話機能のあるアプリをインストールしておこう。

家族間で災害時の連絡ルールを決めておくことが大切

 ちなみに固定電話は停電時でも使えると思われがちだが、停電時もそのまま使えるのは、電話機に電話線のみが接続されている電話だけ。電源のいる電話機や最近増えているインターネット回線を利用したIP電話やひかり電話は、停電したら使えない。

 緊急時はなるべく電話連絡に頼らないでも済むよう、家族間で災害時の連絡ルールを定めておくことも大切だ。災害用伝言ダイヤル『171』(※)の利用方法も確認しておこう。

※災害用伝言ダイヤルとは?

 地震、噴火などの災害の発生により、被災地への通信が増加し、つながりにくい状況になった場合に提供が開始される声の伝言板。

詳しくはNTTのHPを参照→https://www.ntt-east.co.jp/saigai/voice171/

まとめ

●災害時、つながりやすいのは公衆電話

●停電時はテレホンカードは使えないので小銭は携帯すると◎

●LINE、Messengerなど音声機能のあるスマホアプリのインストールを

●固定電話は停電すると使えない可能性もあるので要注意

●災害伝言ダイヤルの利用法の確認を

教えてくれた人

備え・防災アドバイザーの高荷智也さん


取材・文/鳥居優美 イラスト/大窪史乃

●大地震がきたら…今すぐ備えたいこと、災害時の心構え【まとめ】

●台風などの災害から「離れて暮らす親」を守る知恵

●地震でもし家具の下敷きになったら…救助を待つ?自力で脱出?正しい行動を専門家が解説

コメントが付けられるようになりました▼

この記事が役に立ったらシェアしよう

  •  

▶コメント

※編集部で不適切と判断されたコメントは削除いたします。
※寄せられたコメントは、当サイト内の記事中で掲載する可能性がございます。予めご了承ください。