公開日:2021.08.24   

高木ブー、ドリフで参加したホノルルマラソン「長さんは秘密のトレーニングをしてました」 

「フルマラソンには何度も出場したことがある。完走はしてないけどね」と笑う高木ブーさん。40年ほど前、ザ・ドリフターズはハワイで行われるホノルルマラソンに続けて参加し、大会を盛り上げた。その後、シドニー五輪・女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんともCMで共演。ブーさんとマラソンとの深いつながりを聞いた。(聞き手・石原壮一郎)

「マラソンとは縁が深い」と語る高木ブーさん(撮影/菅井淳子)

ドリフターズはホノルルマラソンの常連だった

 オリンピックが終わって、今度はパラリンピックだね。また、名勝負やすごいパフォーマンスを楽しみにしてます。オリンピックの最終日の男子マラソンも、大迫選手がよくがんばったよね。6位入賞は立派だよ。インタビューもカッコよかった。

 マラソンを見るのが好きになったのは、学生時代の箱根駅伝がきっかけかな。僕が通ってた頃の中央大学は、めちゃくちゃ強かったんだよね。ライバルは早稲田で毎年、優勝と準優勝を競ってた。年末になると体育館で、駅伝チームの壮行会があってさ。僕らみたいな一般の学生が集まって、応援団のかけ声に合わせて拍手したり声援を送ったりした。オリンピックとかでマラソンを見てると、あのときの興奮みたいなのを思い出すんだよね。

 何を隠そう僕も、フルマラソンの大会には何度も出場したことがあります。毎年12月にハワイのホノルルで開催される「ホノルルマラソン」に、ドリフターズのメンバーと参加した。40年ぐらい前のことかな。フジテレビで『ドリフのホノルルマラソン』っていう特番を作って放送してたから、覚えている人もいるかもしれない。

 ホノルルマラソンは1973(昭和48)年に始まって、最初の頃は市民の手作りの大会だったんだけど、日本航空が協賛して大きな大会に育てたんだよね。一時期は参加者の半分以上が日本人だったらしい。去年は新型コロナウイルスの感染拡大で中止になっちゃった。今年はどうなるのかな。やれるといいけどね。

 たしかドリフは、3回走ったと思う。記憶が定かじゃないけど、3回目に仲本と長さんが完走したんじゃなかったかな。運動が得意な仲本はわかるけど、長さんが完走したのはすごいよね。ずっと伴走者に励まされながら走って、死にそうになりながらゴールしてた。

 ドリフの特番だから、誰か完走しないと番組としては困っちゃう。長さんはかなり前から、秘密のトレーニングを積んでたらしい。負けず嫌いだったし、何よりリーダーとしての責任感なんだろうね。ただ怖いだけじゃなくて、ここぞというときの体を張ったがんばりはすごかった。だからみんなブツブツ言いながらも、長さんに付いていったんじゃないかな。

 僕はご想像のとおりというか、いつもいちばん最初にリタイアしてました。当時のスタート地点はアロハタワーで、3キロぐらい先のワイキキビーチのあたりまでは走ったかな。前には取材のカメラがいて、走っている僕を映してる。後ろにはパトカーが付いてきてるんだけど、ランナーを抜かすわけにいかない。僕の走るスピードがあまりにも遅いから、明らかにイライラしてるんだよね。おまわりさんには、ちょっと申し訳なかったな。

 短い距離だけど、体を動かすのが苦手な僕にとってはすごくハードだった。でも、画面にはあんまり登場しなかったんだよね。そうそう、競走馬用の速く走れるっていうクリームを足に塗ってたら、その場面がたまたま映ったの。そしたらメーカーがすごく喜んで、たくさん送ってくれた。気持ちは嬉しかったけど、使う機会はほとんどなかったな。

高木家にあるすごいお宝とは?

 マラソンつながりでは、シドニーオリンピックの女子マラソンで金メダルを獲った高橋尚子さんと、スポーツ飲料のCMに一緒に出たのも楽しかった。縄跳びをしているうちに僕の体がだんだん細くなって、最後は顔も高橋さんになっちゃうのとかね。あれは仲本も体操着を着て出てたかな。「ババンババンバン」なんてBGMが入ってね。

 シドニーのとき、彼女がレースの終盤でサングラスを投げ捨てたじゃない。一気にスパートするところで。あのサングラスと同じものが、なんとウチにあるんです。しかもサイン入り。CMのご縁で仲良くなって、あるとき「ブーさん、よかったらこれ」って言ってプレゼントしてくれた。高木家の家宝だね。ドリフ関係のお宝もたくさんあるけど、それ以上に価値があるお宝です。

「ウクレレピクニック・イン・ハワイ」に出演します

 ホノルルマラソンはスポーツで日本とハワイをつないでいる。音楽でつないでいる「ウクレレピクニック・イン・ハワイ」は、今年の2月にやるはずだったイベントが中止になって、オンライン配信になりました。ハワイで集まれないのは残念だけど、そのかわり世界中のウクレレ・ミュージシャンが距離を超えて参加できるから、悪いことばかりでもないのかな。

コロナ禍で、毎年恒例の「ウクレレピクニック・イン・ハワイ」は配信での開催に。それまでは、毎年ハワイに行き出演してきた(撮影/梶田和梛)

 僕も日本時間の9月5日(日)11時から、サザンの関口和之君、野村義男君、そして今回から新たに「1933ウクレレオールスターズ」に加入する荻野目洋子ちゃんたちと一緒に出演します。YouTubeで無料配信するので、よかったら楽しんでください。ハワイ経由で配信するから、ウクレレの音色にハワイの風が感じられるかもね。

野村義男さん、サザンの関口和之さん、そして今回から新たに「1933ウクレレオールスターズ」に加入する荻野目洋子さんら「ウクレレピクニック・イン・ハワイ」に出演するメンバーと(写真提供/高木ブー)

ブーさんからのひと事

「マラソンやコンサート…、またハワイで開催される日を心待ちにしています。まずは、『ウクレレピクニック・イン・ハワイ』のYoutube配信で、ハワイを感じてください」

高木ブー(たかぎ・ぶー)

1933年東京生まれ。中央大学経済学部卒。いくつかのバンドを経て、1964年にザ・ドリフターズに加入。超人気テレビ番組『8時だョ!全員集合』などで、国民的な人気者となる。1990年代後半以降はウクレレ奏者として活躍し、日本にウクレレブーム、ハワイアンブームをもたらした。CD『Hawaiian Christmas』『美女とYABOO!~ハワイアンサウンドによる昭和歌謡名曲集~』『Life is Boo-tiful ~高木ブーベストコレクション』など多数。著書に『第5の男 どこにでもいる僕』(朝日新聞社)など。YouTube「【Aloha】高木ブー家を覗いてみよう」(イザワオフィス公式チャンネル内)も大好評。6月21日に初めての画集『高木ブー画集 ドリフターズとともに』(ワニ・プラス)を上梓。毎月1回土曜日20時からニコニコ生放送で、ドリフの3人とももクロらが共演する『もリフのじかんチャンネル ~ももいろクローバーZ×ザ・ドリフターズ~』が放送中!

取材・文/石原壮一郎(いしはら・そういちろう)

1963年三重県生まれ。コラムニスト。「大人養成講座」「大人力検定」など著書多数。最新刊「【超実用】好感度UPの言い方・伝え方」が好評発売中。この連載ではブーさんの言葉を通じて、高齢者が幸せに暮らすためのヒントを探求している。

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