公開日:2021.10.08 |暮らし    1

コロナ禍や東日本大震災を的中させた謎の予言者・松原照子さん 予言の直筆原稿を公開

 長引くコロナ禍、不安定な政治、多発する災害…生活の基盤がぐらぐらと揺れた状況が続くいま、SNSやYouTubeなどでは、未来に起こることをまことしやかに語る人々に注目が集まっている。果たして未来は本当に予知できるのか?

 そこで、“現代の予言者”とされる、ある女性に会いに行ってみた。もしかすると、科学では解明されていない力を持っているかもしれないと信じて――。

 コロナ禍や東京五輪の延期などを的中させた予言者・松原照子さんにお会いし、2時間以上にわたって話を聞いた。なぜ、未来がわかるのか。

予言者・松原照子さん
「思いついたことを書いていたら、後から周りの人に、”当たった”なんて言われて…」と語る松原さん

 予言者・松原照子──。トランプ前大統領の当選や、東日本大震災のほか、数々の事件や災害を的確に言い当て、政財界にも信奉者が多いという。

 著書は現在までに19冊刊行され、17年間一日も休まず公式サイト「幸福への近道」内の日記を更新し続けている。オカルト情報誌『ムー』では7年以上連載を続けているが、一般誌のインタビューに応じることはなく、その正体は謎めいていた。

 本誌は松原さんに取材を申し込んだが、そういった事情から、きっと断られると思っていた。ところが意外にも快諾。本誌に何かしらの縁を感じてもらえたのだろうか。猛暑の8月半ば、彼女の事務所を訪ねた。

予言者か… いや関西のおばちゃんか

 一体どんな人物なのか…。予言者と聞くと、『ノストラダムスの大予言』の著者とされるひげ面のおじさんしか思いつかない。しかしその予想は、初対面で覆された。扉を開けると「はじめまして」と明るい笑顔で自ら出迎えてくれた松原さんは、柔和な女性だった。

「行きつけの美容院に『女性セブン』があってね、それで取材を受けようと思ったの」

 関西のイントネーションが交じった朗らかな声で話す。それにしても予言者…? いや、目の前にいるのは、アメちゃんをくれそうな、“関西のおばちゃん”だった──。

無意識に書き連ねた文章が“予言”に

 席に着くと、われわれは早速、気になっていた質問を投げかけた。

 ―― 松原さんは、どうして未来を予知できるんですか?

「なんで未来がわかるか…難しい質問よね。というのも私、未来を予知しようと思ったことはないのよ」  

 意識して“視よう”としているのではなく、言葉が勝手に出てくる、というのだ。

「私は文章を書くのが本当に好きで、書きたくて書きたくて仕方がないの。趣味みたいなものね。毎日10時30分から14時まで、大好きなクラシック音楽をかけながら、心の中で自分にしゃべっていることを書いているの。自分で自分に話しかけている感じで、素直に自由に…」

 松原さんは、パソコンもスマホも使わない。400字詰めの原稿用紙に毎日3枚分、手書きしているという。

「よく、それだけ書くことがあるねと言われるんですが、いくらでも湧いてきます。自然にひらめくこともあれば、窓から見た風景を描写することも」

 そしてふっと窓の外を見るとこう続けた。

「たとえば、いまみたいに空に雲が流れていたら、“風さんは力持ち。雲を運んでいる”なんて書き始める。そのうちに夢中になって、気がつくと原稿が仕上がっているんです」

 その原稿は、公式サイトの運営担当者によって、アップされて残されるが、松原さん自身は書いた内容を覚えていないという。つまり、書いている最中は無我の境地。何かに導かれて書いているのだろうか。

「特別なことをしていないのよ。だから、特別扱いをされても困るの。ただ、思いついたことを書いているのに、後から周りの人に、“あのとき書いたことが当たっている”なんて言われて…。言ったことや書いたことが当たるというより、結論に導かれている感じです。それに私は、自分の書いたことが当たったかどうかより、人に喜んでもらえる方がうれしいの」

 そのせいか、楽しい酒の席では “予知の力”が強まるようだ。「当てることがお酒のアテになる」などと、うまいことを言って朗らかに笑う。

「のせられると、言葉がつらつら出てくるから、飲んでいるときに話したことは当たっていることが多いですね」

 スペースシャトルの事故なども(詳細は下記参照)、宴席で話したことなのだという。

「スペースシャトルのこともね、こういう形の(手で三角を作る)飛行機が落ちると、ふと見えたから言ったら、本当に起こってしまって…」

予言者・松原さんが毎日書いている直筆原稿
松原さんが毎日書いている直筆原稿

幼い頃から見えない人が見えていた

 思いついたことを文章に綴ったり、人に話して、それがたまたま当たる。松原さんからしたら、予知とはそういうものらしい。また、言葉が聞こえてくることもあるという。

「子供の頃から遊んでもらっている人たちがいるんだけど、彼女たちの言葉を聞いて、原稿にそのまま書き連ねることもありますね」

 どうやら松原さんは、他人に見えないものが見え、聞こえないものが聞こえるらしい。これまでの平和な会話の流れの中で突然、しかし自然と出てきた驚きのエピソードに、記者は動揺を隠せない。

「つい最近まで、みんなもあの人たちが見えていると思っていたけれど、そうじゃないのね。私の周りにはいつも何人かいるのだけれど、そのうちの1人が、“ブルーグレーのおばあちゃま”です。目がきれいなブルーグレーなので、そうお呼びしているんです」

 ブルーグレーのおばあちゃまは松原さんの遊び相手として、相談相手として人生を共に歩んできたという。

「40年ほど前、私はレストランやブティックなどを経営していたんです。でも、次第に経営が苦しくなって…。そこで、ブルーグレーのおばあちゃまに相談すると、“11月15日にあなたに会いに来る人に相談しなさい”と教えてくれたんです。するとその日、本当に人が会いに来て、私の窮地を救ってくれたんです。私の周りでは、こういう“たまたま”がよく起こるんですよ」

 果たしてそれは“たまたま=偶然”なのだろうか。見えない人たちは陰になり日向になり松原さんを助け、予知の一助にもなっているようだ。

 では、彼女たちとは、どのように会話をしているのか。

「テレパシーのようなもの、というのかしら、以心伝心で会話をしています」

当たるかどうかよりヒントになってくれれば

 文章を書くのは好きだからやっており、自分の運勢を視てほしいと言う人がいれば、「それで喜んでもらえるのなら」と、損得勘定なく視る。なかには、「うさんくさい」「当たらなかったじゃないか」などと、心無いことを言う人も確かにいる。しかし、そういう人たちの言うことは気にしないという。

「私は、パソコンの使い方がわからないからインターネットの情報が自分では見られないんですよ。だから、何か言われていても気づかない(笑い)。それに私は、当てようとして言葉を発しているのではありません。その人にとって、気づきや生きるうえでのヒントになればと思っているだけなんです」

 そもそも、松原さんも何故、未来の出来事が言葉となって浮かんでくるのか、見えない人たちから声が聞こえてくるのか、わかっていないのだ。彼女にあるのは“答え”だけなのである。ただただ、それを無心に発信している。それが松原さんなのだ。

松原さんが予知した事件ファイル

★スペースシャトルの爆発

 1986年1月に起こったスペースシャトル・チャレンジャー号の大惨事。打ち上げから73秒で、7人の乗組員を乗せた機体が爆発。この事件を松原さんは前年の12月27日に<アメリカの自慢星はひとつ消え、国民すべての涙を誘い、世界は夢をひとつ遠くにやるでしょう>と原稿に書いた。

★東日本大震災

 2011年3月11日に発生したこの地震を予知したのは、約1か月前の2月17日。その日の公式サイト内日記にはこう書かれている。<『災害は忘れたころにやって来る』こんな言葉がありますが 実に的をえた 名言です。(中略)やはり、太平洋側は動く気配がむんむんしています。『陸前高田』と云う地名が声にならない会話を自分にしています。(中略)今度揺れると広範囲に思える。岩手・秋田・山形・宮城・福島・茨城 これだけ書けば当たるだろうと思える県名だが 書かずにはおれない思いになります>

★トランプ大統領就任

 2016年11月8日、アメリカの大統領選で、共和党候補のドナルド・トランプが当選確実になった。本選では民主党候補のヒラリー・クリントンが得票数で上回るも獲得選挙人数で敗れてしまう。

 松原さんは、ヒラリー圧勝の風潮の中、2016年11月2日の公式サイト内日記で<『アメリカでは 女性大統領は誕生しない』こんな声が 今聞こえてきました サテ サテ どうなるのでしょう? 『答えは もう決まった』こんな声も聞こえます>と書いている。

新型コロナウイルスイメージ画像
松原さんは新型コロナウイルスの世界流行を1年前に余地していたという(写真/GettyImages)

★新型コロナウイルス

 2020年の新型コロナウイルスの世界的流行。これを松原さんが予知したのは1年前。2019年1月に発売されたオカルト情報誌『ムー』の2月号の連載の中だ。

「新型インフルエンザが発生し、パンデミックが宣言される!?」というタイトルとともに、<インフルエンザといえばウイルスですが、このウイルスが変異しやすくなっています(中略)感染力はとても強く、もしも日本に感染者が出たら、本当に大変なことになる>としている。

★東京五輪開催

 2016年8月に発売された著書『松原照子の大世見』(学研プラス)では、2013年9月に招致が決まっているにもかかわらず、<2020年には開催できない>と書いている。そして今年3月、東京五輪・パラリンピック競技大会組織委員会の会長・森喜朗が辞任し、後任に橋本聖子が決まった直後、突然「東京五輪はやる」と口走ったという。

教えてくれた人

予言者 松原照子さん

1946年、兵庫県神戸市生まれ。経営コンサルタント、ライフアドバイザー。幼い頃から“他人には見えない人”が見える力があり、彼らのささやきなどを基に未来を予知。主な著書に『松原照子の聖世見』(ワン・パブリッシング)など。公式サイト「幸福への近道」https://terukomatsubara.jp/

取材・文/前川亜紀

※女性セブン2021年9月30日・10月7日
https://josei7.com/

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  1. イチロウ より:

    未来が分かるなら予言なんかせずに上がる株買って大金持ちになれば良いんじゃない? 自分なら絶対そうする。

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