ウォーターサーバーを徹底比較!

高齢者のためのウォーターサーバー使い方アイディア実例

高齢者のためのウォーターサーバー使い方アイディア実例

 家庭でウォーターサーバーを使いたいという動機の一つとして、少なからず耳にするのが「高齢者のため」というもの。足腰が弱ってきた祖父母や親のために飲料水を近くに置く、火を使わずにお湯を出せるので火災や火傷のリスクが低いなど、確かにメリットは多い。そこで今回は、単にウォーターサーバーを置くだけでなく、ちょっとした工夫をしているという人たちに話を聞いた。

コスモウォーター

◆滑らないマットで対策

 56歳の富山恵美さん(仮名)は、「うるのん」のウォーターサーバーを使い始めて4年近くになる。現在は80歳になる母親と二人暮らしだ。

「母は頭もしっかりしていて食事や洗濯も自分でできるほど元気なんですが、半年ほど前から足の調子が悪くなってきました。一人で外出もできますが、ちょくちょく滑ったりつまずいたりするようになったんです」

 富山さんは母親を病院に連れていったそうだが、骨や軟骨、脳や神経にも異常はなく「筋力の衰え」という診断を下されたそうだ。

「とはいえ私は昼間働いているので、家庭内で滑ったり転倒されたりしては困ります。母はウォーターサーバーでよく水を飲むので、その周囲のつまずきそうなものは全て片付けました。それと、母が『靴下をはいている時に特に滑りやすい』と言っていたので、ウォーターサーバーの前のフローリングの床に『滑らないマット』を貼りました。足が上がらなくてつまずいたりすることも考慮して、マットは超薄型のタイプにしたんです」

 マットを貼ったおかげか、これまでに母親が転倒したことは一度もないとのこと。

「転倒は骨折したり頭を打ったりするだけでなく、カップに入れたお湯で火傷する危険性もありますからね。母の足の症状に変化が出て違うリスクが見られたら、新たな対策をしようと考えています」

    高齢者は家の段差でつまずくことも

高齢者は家の段差でつまずくことも

◆センサーライトで対策

 49歳の木下照美さんは、2年前からウォーターサーバーを使っている。知人のすすめで「コスモウォーター」を導入してキッチンに置き、主に料理に使っているという。

「我が家は夫と2人の子どもとの4人家族だったんですが、1年前に義母を引き取ったため、それからは5人家族です。義母は日本茶が好きで、ウォーターサーバーはおいしい水を使っており、お湯もすぐ出せると説明したら喜んでいました」

 同居を初めて数か月経ったころ木下さんは義母が深夜、電気もつけずにキッチンにしばしば向かうことに気がついた。

「聞いてみると、深夜や明け方に目が覚めて水が飲みたくなることがあるそうなんです。電気をつけないのは家族を起こしてはいけないからとのことでした。義母の気づかいはありがたかったんですが、転んでケガでもされたらと思い、夫にも相談しました」

 そこで考え付いたアイディアが「センサーライト」。人や動物が近づくと自動で点灯するライトだ。木下さんは早速ホームセンターで、室内で使える小型のものを購入し、ウォーターサーバーの周囲を照らせるように取り付けた。

「義母を驚かせないように、センサーライトについて説明しました。やはり暗い中でウォーターサーバーを使うよりも楽だそうです。家庭内事故の心配もなくなり、家族みな安心しています」

    センサーライトはウォーターサーバー周りに置いて照らす使い方もある

センサーライトはウォーターサーバー周りに置いて照らす使い方もある

◆貼り紙で対策

 大沢加寿子さん(仮名)は68歳。大沢さんは70歳のご主人と二人暮らしだ。ウォーターサーバーは昨年の夏から自宅に設置している。

「娘から『熱中症対策のため、いつでも水を飲めるようにウォーターサーバーを使ったらどうか』と、提案されたんです。最初は水道の水でも飲むから要らないと思ったんですが、お試しで使ってみたら便利だったので、そのまま継続することにしました」

 使ってしばらくしてから大沢さんのご主人が、「お湯はどっちだっけ?」と聞いてくることがしばしばあった。

「夫は別に認知症というわけではないんですが、たまに物忘れをしてしまうところがあります。水やお湯を出すコックには色が付いているので、見分けがつくでしょう?と言ったら、薄暗くなると色が判別しづらいとのことでした」

 ウォーターサーバーを設置した場所は照明の陰になりやすかったが、他にちょうどいいスペースがなかった。電気スタンドなどを置くことも考えたが、やはり置き場がない。大沢さんはいろいろと考えた末、ちょっとしたアイディアを思いついた。

本体のコックの上のところに『水』『お湯』と、でかでかと書いたシールを貼ったんです。これは効果てきめんで、それ以降、間違うことはなくなりました。実家に帰ってきた娘からは『あまりカッコよくない』と言われますが、私はミスを防ぐためにはいい方法かなと思っています(笑い)」

 * * *

 高齢になると体内の水分量が減少することや、喉の渇きに対して鈍感になるため、国も熱中症対策以外でも適度に水分を摂ることを推奨している。ウォーターサーバー自体は各種の対策が施されているが、高齢者や幼児がいる家庭ではより安全に使うための工夫をすることは無駄ではないだろう。

   
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