ウォーターサーバーを徹底比較!

「水道週間」に改めて考える日本の水道のスゴさとウォーターサーバーの関係性

個人事業オーナーが明かす「ウォーターサーバーが仕事で役立ったのはこんなシーン」

 日本は先進国の中でも、水道水が安全に飲める国としてトップクラスのインフラを誇っている。その背景として、数百年前から町に水道を引いてきた歴史や、国民の衛生観念が高い点などがあげられるだろう。そうした水への意識を高めるため、国では毎年6月1日~7日を「水道週間」としている。この機会に、改めて私たちの日常の飲料水について考えてみたい。

コスモウォーター

◆水道の普及で伝染病が激減

 水道週間の歴史は1959年に旧厚生省が、水道や公衆衛生について関心を持ってもらうために始めた。水道水は工業や農業用としても使われているが、水道週間が啓蒙したいのは、家庭用の水道に関してだ。この期間には各地で水道局主催によるイベントが行われたり、普段は開放していない施設の見学会などが催されたりする。

 日本国内で家庭に供給される水道水の水源は、7割が地表にある水だ。つまり川の水。専門的にはダムの水と分けられることがあるが、ダムの水もほとんどは川をせき止めて溜められている。東京都を例に取ると、利根川や荒川といった大きな川の水系が水源となっている。江戸時代の東京の上水道は川ではなく、三鷹市にある井之頭池の湧水を水源として、神田上水が引かれていた。ちなみに日本最古の上水道は、室町時代後期に、相模の国の北条氏康が小田原城下に引いた、小田原早川上水とのこと。

日本の水道水の7割は川やダムの水から精製されている

日本の水道水の7割は川やダムの水から精製されている

 こうした水は、たとえ上流のキレイに見える水でも細かいゴミや雑菌が混入しているため浄水場では、ろ過と殺菌が行われる。これが徹底して行われていることが、日本の水道水を安全なものにしているのだ。

 消毒には殺菌する働きが強いものの、人体に影響を与えない塩素が使用されていることはご存じだろう。東京都水道局によると、日本の塩素消毒の歴史は古く、1921年に、当時の東京市と大阪市で開始された。水の消毒が十分でない時代は、水を介して伝染するコレラ、赤痢、腸チフスなどの病気で亡くなる人も多かった。

 その後、水道は都市部のみならず地方でも整備が進んでいく。しばらくは水道普及率と伝染病患者数は、同じように右肩上がりで推移していくが、1945年になって伝染病患者数は激減。1950~1955年にいったん増加するものの、1960年以降どんどん減り続け、水道普及率と伝染病患者数は完全に反比例するようになった。また、インフルエンザウイルスが塩素に弱いこともわかってきた。

水道の普及率(%・青)と、伝染病患者数(万人・赤)の変化(東京都水道局資料から作成)

水道の普及率(%・青)と、伝染病患者数(万人・赤)の変化(東京都水道局資料から作成)

 塩素の量は水道法によって、蛇口での残留塩素濃度が1リットルあたり0.1ミリグラム以上保持するように定められている。また、季節や水温により菌の繁殖リスクを考慮して、塩素濃度を調整する取り組みも行われている。塩素は供給する水の殺菌以外にも、み置いた水を腐りにくくする働きも持っている。

 もし水道水が雑菌が繁殖しやすかったり腐敗しやすかったりしたら、飲料水として適切でないばかりか、手洗いや歯磨き、食器洗いにも注意が必要になってしまうだろう。家庭用の水が安全であることは、生活全般に関係してくるのだ。

 消毒に不可欠な塩素だが、メリットばかりではない。よく言われるのが「カルキ臭」というニオイの問題だ。害はないものの、ニオイが気になったり、お茶などの風味を落としてしまうのを嫌ったりする人がいる。また、塩素が化学反応を起こすと「トリハロメタン」という有害物質に変化することが判明している。各地の水道局ではこの物質に関する監視も行っていて、長期にわたって摂取しても問題がない状態を維持している。

 つまり日本の水道水は、「豊富に流れている川の水を、病原菌を心配せず飲める安全性を確保し続けている水」と言えそうだ。

◆水道水とウォーターサーバーの違いとは?

 ただ、より安全でおいしい水を求める人は、水道水とは別に飲料水を購入するケースが多い。ウォーターサーバーはその答えの一つだろう。このウォーターサーバーで使われている水は、実は水道水とはまったく別の方法で精製されている。

 ウォーターサーバーの水の場合、川からの水を使っていることは少ない。多くは地下水を原水にしている。例えば「フレシャス富士」の場合、富士山の開発限界区域である標高1000メートル地点に、273メートルものボーリングを行い、そこを流れている地下水を使っている。元の水が非常にクリーンなため塩素による殺菌は行わず、天然のミネラルがそのまま入っている。

   

 また「アルピナウォーター」では、長野県の山奥に採水地を設けており、やはりその地下深くの水を利用している。そして、超高性能の「RO膜」を使ったフィルターで、さらにろ過を行っているのだ。このフィルターは、問題となる有害物質や菌を通さないほど目が細かいのが特長だ。「アルピナウォーター」は、そのままでもかなりクリーンな地下水から、不純物を徹底して取り除くという処理を行っているわけだ。

    ウォーターサーバーの水は富士山麓など名水の産地の地下水を利用していることが多い

ウォーターサーバーの水は富士山麓など名水の産地の地下水を利用していることが多い

 ウォーターサーバーの水は塩素を使わない分、各社は加熱、紫外線、高性能フィルターなどさまざまな方法で、安全性とおいしさを両立させた飲料水の基準を満たす工夫を行っているのだ。

 日本の水道水の優れた部分と、ウォーターサーバーをはじめとするミネラルウォーターなどが持つメリットを、水道週間を機に改めて見つめ直してみてはどうだろうか。水の大切さやありがたみを、再認識できるはずだ。

   
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