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知る人ぞ知る名水の里──三重県の水にクローズアップ!

知る人ぞ知る名水の里──三重県の水にクローズアップ!

 日本は全国各所に、いい水の産地が点在している。環境省は47都道府県で「名水百選」を選定しているが、その中には有名なスポットもあれば、あまりメジャーではない場所もある。今回は、実は隠れた名水の産地である三重県について調べてみた。すると、三重の水道水の原水の多くが、地下水・地表水の別なく、いずれも名水であることが見えてきた。

コスモウォーター

◆伊勢神宮ゆかりの名水も

 国内の天然水で人気があるのは、富士山周辺でくみ上げられる水だ。日本一高い山であり、古くから霊峰として信仰の対象であり、世界自然遺産でもある富士山は、やはりブランド力が非常に高い。そしてもちろん、水質も良好。富士山からの水がわき出る「忍野八海」(山梨県)や「柿田川湧水群」(静岡県)は、先述した「名水百選」にもリストアップされている。また、富士山系の天然水には「バナジウム」というミネラル分が他の地域より多いこともわかっている。

 富士山周辺の地下水を使っているウォーターサーバーが多いことも、水自体がいいことの何よりの証拠だろう。「フレシャス」「コスモウォーター」「うるのん」「富士桜命水」「富士天空水」「マーキュロップ」などが、富士山系の水だ。

 こうして見てくると富士山周辺ばかりが突出しているようだが、全国的にはそれほどメジャーではないものの、知る人ぞ知る良質な水の産地がまだまだある。その一つが三重県だ。ちなみにウォーターサーバーでは、「アクアセレクト」が三重県の水を利用している。「アクアセレクト」は、流域に伊勢神宮があり、国土交通省の一級河川調査で水質日本一に輝いたこともある「宮川」の地下からくみ上げた水を使っているのだ。

   

 三重県には富士山や長野県の南北アルプスに匹敵するような高い山はないが、県の南部と北部に山々がそびえている。北部には標高1000メートル程度の山々が連なる鈴鹿山脈があり、南部は紀伊山地に属し、同県最高峰である標高1695メートルの大台ケ原山をはじめ1200メートル以上の山々が控えている。山とそれに付随する山林が豊かであると、良質の水が作られやすくなる。

 そんな三重県が生み出す、オリジナルの天然水を見ていこう。

 まずは、伊勢市で作られている「伊勢の水」。これの原料はなんと、水道水! 同地域では伊勢神宮の近くを流れる五十鈴川の水を水道水として利用しており、水道水のイメージアップのために500ミリリットル入りのペットボトルウォーターとして製造がスタートした。当初は市役所など公共の窓口での販売だったが、5年間という長期保存が可能であることもあり、民間での販売も行われるようになった。伊勢市内では災害用の備蓄水としても活用されているとのこと。

伊勢神宮の近くを流れる五十鈴川

伊勢神宮の近くを流れる五十鈴川

 また、工業の町として有名な四日市市産の天然水もある。四日市市は昭和初期から工業で栄え、昭和30年代以降は大規模なコンビナートがそびえたち、日本有数の工業地帯となった。ところが、実は古くから「泗水(しすい)の里」と呼ばれるほどの水の都だったのだ。「泗水」とは、キレイで上質な水がわく井戸が4つ存在していたという意味だそうだ。

 同市では水道水の原水として、鈴鹿山脈からの地下水を利用しており、これを「泗水の里」というペットボトルウォーターにして販売している。処理はろ過と加熱殺菌で、塩素などは使っていないため、地下水そのままのおいしさを味わうことができる。地上は不夜城のような工場がひしめいているが、山あいから地下深くを流れてきた地下水はその影響を受けず、安全でおいしい水だという。その昔は「四日市ぜんそく」といった公害病がまん延したこともある同市だが、現在は環境保護に取り組むと同時に、こうした古くからの自然もアピールしているようだ。

◆非加熱処理のこだわりの水も

 四日市市の内陸部にある菰野(こもの)町は、上流に位置することもあり、水がキレイでおいしいことで定評があった。そこで「菰野清水」というペットボトルウォーターの販売を始めた。地下水を原水としているが、できるだけ水のおいしさを味わってもらうため、非加熱殺菌しているという。これも5年間の長期保存が可能。

 通常、水を安全に処理するためには加熱殺菌が用いられる。しかし、熱を加えることで、水に溶け込んでいる酸素や二酸化炭素が飛んでしまう。これらの気体が水の舌触りに関係するという見方もあり、よりおいしい水にするために非加熱処理が採用されることがある。熱を加えない代わりに、紫外線やセラミックフィルターを用いて殺菌するのだ。ウォーターサーバーでは「プレミアムウォーター」や「キララ」が非加熱処理を施した水を供給している。

工業地帯の四日市市も実は名水の産地

工業地帯の四日市市も実は名水の産地

 歴史ある宿場町である桑名市も、水道水の安全性をアピールするペットボトルウォーターを生産している。「奥たど山麓水 多度のしずく」がそれだ。多度は桑名市の内陸部にある地域で、岐阜県境には多度山という山もある。桑名市で使っている水道の原水を、薬剤は使わずに安全に処理してペットボトルに詰めたもので、これも5年間の長期保存に対応している。

 水道水のもととなる水を使ったペットボトルウォーターが、これだけ多様に作られ販売されているということで、三重県がいかに良質な水の産地であるかがうかがい知れるはずだ。日ごろ愛飲しているウォーターサーバーの水が富士山系など別の地域のものだったら、伊勢や志摩などを訪れた際には一度飲み比べをしてみてもおもしろいかもしれない。

   
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