ウォーターサーバーを徹底比較!

ウォーターサーバーの天然水とRO水、乗り換えたのはなぜ?

ウォーターサーバーの天然水とRO水、乗り換えたのはなぜ?

 ウォーターサーバーに使われている水は大別して2種類に分けられる。「天然水」と「RO水」だ。いずれも安全でクリーンな処理がされ、飲んでおいしい水として家庭に届けられる。一見、大きな違いはないように見えるが、水にこだわる場合、かなり重要なポイントのようだ。そこで今回は、「あえて水の種類を乗り換えた」というウォーターサーバーユーザーにその理由を聞いてみた。

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◆天然水からRO水へ

 ウォーターサーバーに使われている天然水は、地下を流れる水をくみ上げてゴミや雑菌などを除去し、安全性のチェックを通ったもの。もともとの水に含まれる成分がそのまま活かされている点が魅力だ。

 自然界を流れる水のほとんどは岩石や土壌の影響を受けるため、鉄、マグネシウム、カルシウム、ナトリウム、カリウム、亜鉛、バナジウムといった鉱物成分が含まれている。水の性質を左右する一つの指標は、マグネシウムとカルシウムの含有量である「硬度」だ。この2つのミネラルが1リットル中に何ミリグラム含まれているかで硬度が変わってくる。含有量が多いと「硬い水」といわれ、水にミネラル独特の渋みのような味が加わる。WHO(世界保健機関)では120ミリグラム以上を「硬水」としている。

 42歳の飯田恵美さん(仮名)は、4年前から天然水のウォーターサーバーを使ってきたが、昨年末にRO水のウォーターサーバーに変更したという。

「それまで使ってきた天然水は飲んでおいしい水でしたし、サービスも問題ありませんでした。でもあるとき店頭で試飲させていただいたRO水のほうが、私の舌に合っていると感じたんです。感覚的なことなので偉そうに言えませんが(笑い)、それで水を変えてみたくなったんです」

 RO水は「逆浸透膜」という非常に微細な目のフィルターに水を通し、ろ過して作られる。水以外のほとんどの物質を漉してしまうため、できあがった水は純水に近いものとなる。まったくの純水は味気ないと感じる人がいるため、そこにミネラル分を調整して出荷されることもある。

 一般的にある程度の硬度があると「水の味」として認識されるようになる。硬水のレベルになると「重たい感じがする」という感想が聞かれることも。逆に硬度が低い水は「まろやかでスッキリしている」という人が多い。飯田さんが以前飲んでいた水も硬度30程度で、まろやかだったのだが、より硬度の低いRO水のほうが好みだったということだろう。

硬度が非常に低いRO水はお茶などをよく抽出する

硬度が非常に低いRO水はお茶などをよく抽出する

 実用的な観点からRO水に変えた人もいる。島本保代さん(仮名)は、39歳。ウォーターサーバー歴は2年だが、以前使っていた天然水のウォーターサーバーを1年目で乗り換えたそうだ。

「私はハーブティーが好きで、よく飲んでいるんです。ハーブ系のお茶が充実している茶葉専門店を見つけて、いろいろなお茶を試しています。ハーブティーはさまざまな植物から作られますが、中には抽出に手間取るものもあって…。専門店の店長さんに聞いたら『使う水の硬度が低いほど抽出しやすくなる』とのことでした」

 そこで島本さんは、それまで硬度20前後だった天然水のウォーターサーバーから、硬度1以下の非常に低いRO水に変更した。

「水としては以前使っていたものもとてもよかったんですが、天然水だとさすがにここまで硬度が低い水は見つからないので、RO水にしたんです。どちらがいいということではなく、自分の使い勝手に合わせて選べばいいと思っています」

 お茶だけでなく出汁などを抽出するのにも適していることから、超軟水のRO水を選ぶ人も多いという。

   

◆RO水から天然水へ

 逆にRO水を使っていて、天然水のウォーターサーバーに変えた人もいる。

 60歳の西原和彦さん(仮名)は、1年前にRO水のウォーターサーバーを導入したが、つい最近、天然水のタイプに変えたという。

「RO水のウォーターサーバーは、知人のすすめで家に置くようになったんです。そのころは水に種類があるなんて知りませんでした。ちょっと前にRO水と天然水があることを知り“天然水”という言葉の響きが何となくいいなと感じて、変えてみようと思ったんです。イメージの問題でしかないんですが(笑い)。天然水は産地が違うものもいろいろあるようなので、またそのうち別の水を飲んでみたくなるかもしれません」

 気分的な理由で乗り換えた西原さんだが、水はどちらもスッキリ飲めておいしいとのこと。

 一方、水の成分へのこだわりから乗り換えたというのは、51歳の平田君江さん(仮名)。2年前からRO水のウォーターサーバーを愛用してきた。天然水に乗り換えたのは今から1年ほど前のこと。

天然水にはミネラルが豊富なものが多い

天然水にはミネラルが豊富なものが多い

「量販店でさまざまなウォーターサーバーのカタログを見ていたら、天然水の中にはバナジウムが含まれている水があることを知ったんです。バナジウム水は、スーパーのミネラルウォーターのコーナーでときどき目にしていたので、以前から興味はありました。それから1週間ほど考え、バナジウムが含まれた水のサーバーに乗り換えました」

   

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 RO水と天然水、それぞれに特長がある。最初は味の好みや飲み心地、日常の使い方で選べばよいが、実際に使い続けてみなければわからないこともあるだろう。より自分の生活スタイルに合ったウォーターサーバーの水を探してみてはいかがだろうか。

   
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