ウォーターサーバーを徹底比較!

夏本番! ウォーターサーバーで自家製スポーツドリンクを楽しむための基礎知識

夏本番! ウォーターサーバーで自家製スポーツドリンクを楽しむための基礎知識

 ウォーターサーバーの水は各メーカーが厳選・管理し、そのまま飲んでも安全でおいしいものが提供されている。特に国内のウォーターサーバーは、軟水が多く水質にクセがあるわけでもないため、お茶や料理にも使っている人が多い。特にこれからの時期は、家庭で冷たい飲み物を作る機会も増えてくるだろう。そこで今回は、熱中症対策に欠かせないスポーツドリンクとウォーターサーバーについて考えてみたい。

コスモウォーター

◆ウォーターサーバーの水にもミネラルは含まれている

 ウォーターサーバーの機能で便利なのは、なんといっても冷水や温水がいつでもすぐに出せることだろう。葉や豆から抽出するお茶やコーヒーだけでなく、粉末のインスタントドリンクなどもサッと作れる。

 夏場特に需要が高まる粉末タイプの飲料としては、スポーツドリンクもあるだろう。作り方はインスタントコーヒーや粉末ジュースなどと同じで、水に溶かすだけだ。ペットボトルドリンクとして販売されているものはすぐ飲めて便利な半面、飲みきれずに残ったり、冷やしておきたい場合、冷蔵庫のスペースが割かれてしまう。粉末タイプなら、自分で好きなときに必要な分量を作れる点がメリットだ。

 一般的なスポーツドリンクには、汗によって体から出てしまった水分だけでなく、人体に必要な各種のミネラルが配合されている。ほぼ共通して入っている成分はナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムといったミネラルで、これらは人体の水分調節、神経や細胞の機能の維持に関わるものだ。製品によってはアミノ酸やビタミン類をさらに追加して、機能性に違いを出しているものもある。

ウォーターサーバーがあれば粉末ドリンク作りもラクラク

ウォーターサーバーがあれば粉末ドリンク作りもラクラク

 こうしたミネラル類は、実は普通の飲み水にも含まれている。特にマグネシウムとカルシウムは、水道水やウォーターサーバーの水の成分として溶け込んでいることが多い。では、ウォーターサーバーの水1リットルあたりに、どれくらい含まれているか見てみよう。

フレシャス朝霧高原」には、マグネシウムは11ミリグラム、カルシウムは15ミリグラム。「アクアセレクト」にはマグネシウム1ミリグラム、カルシウム10ミリグラム。「キララ」はマグネシウム7.1ミリグラム、カルシウム2.5ミリグラムといった具合だ。サイトなどで各社の水質の項目を見れば、こうしたデータを確認することができる。

◆自家製スポーツドリンクを作るときの注意点

 もともとミネラルが含まれているならば水を飲むだけでも、体外に排出された分を十分補えるのではないか──そう思ってしまいそうだが、普通の水よりも体へ吸収されやすいものを目指し、スポーツドリンクが開発された。大塚製薬の「ポカリスエット」は、その特長を「体液に近い成分を適切な濃度で含んだ電解質溶液ですので、体内にすばやく吸収されます」と説明している。「電解質溶液」とは細胞への浸透性を高めた液体で、点滴に使われる液もこの性質を持っている。

 つまり、ミネラル分を効率よく体に取り込むためには、電解質溶液の状態にすることが必要ということになる。さらにスポーツドリンクには適度な塩分や糖分も入っているため、短時間でエネルギー補給も可能だ。スポーツドリンクが、汗をかきやすい季節にできるだけ常備しておきたいものの一つであるのは、こうした理由からだ。

 ウォーターサーバーの冷たくておいしい水で自家製スポーツドリンクを作れば、飲みたいときにすぐ飲めてペットボトルを買うよりも安上がりなのがうれしい。ただ、これを保存したり持ち歩いたりするとなると、注意しなければならない点がある。それは、多くのスポーツドリンクに共通する性質だ。

 調べてみると「ポカリスエット」「アクエリアス」など、市販のスポーツドリンクは弱酸性。大塚製薬では、この性質のため金属容器での保存をすすめていない。金属の中には酸によって溶かされてしまうタイプのものがあるほか、容器の内側に傷がついていた場合、金属イオンが溶け出してくる可能性もあるという。

 東京都福祉保健局の資料によると、2008年に内部が破損している金属容器に入れたスポーツドリンクを飲んだ6人が、頭痛やめまいなどの症状を訴えた。調査の結果、弱酸性によって容器が溶け出して、銅の過剰摂取となったことがわかった。また、2010年に岡山県の保育園で、金属製のやかんに入れた乳酸菌飲料を飲んだ園児が同様の症状に見舞われたことが報告されている。

スポーツドリンクを金属容器に入れるときは注意!

スポーツドリンクを金属容器に入れるときは注意!

 飲料の状態で市販されているスポーツドリンクのほとんどはペットボトルに入っているが、PET樹脂は弱酸性の液体で溶けるようなことはないので問題はない。しかし、家庭で粉末から作ったものや、ペットボトル入りのスポーツドリンクを容器に詰め替えるときは、内側の金属部分に傷がついていないか確かめるか、プラスチックやガラスなど酸への耐性がある素材のものを選ぶといいようだ。

 スポーツドリンクを自作する場合、もう一つ注意しておきたいのは、ウォーターサーバーの水は水道水のように塩素などの殺菌用の成分が入っていないので、傷みやすいという点。外出時に携帯するような使い方をするなら、早めに飲み切ってしまうか、口内細菌が入り込むのを防ぐため水筒に直接口をつけて飲むことは避けたい。

 健康で安全な「水ライフ」を送るために、こうした知識を頭に入れておくといいだろう。

   
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