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先シーズンは気温40度超えも! 山梨県の猛暑対策に学ぶこの夏の熱中症予防

先シーズンは気温40度超えも! 山梨県の猛暑対策に学ぶこの夏の熱中症予防

 例年よりは遅いというが、各地でやっと梅雨明けのニュースが聞かれるようになってきた。これからの季節、注意しなければならないことの一つが熱中症だ。そこで、全国的にも夏場の気温が高くなることで知られる甲府市がある山梨県では、どのような対策を呼びかけているのかを調べてみた。

コスモウォーター

◆涼しげなイメージの山梨県だが…

 山梨県というと富士山や八ヶ岳に面しており、ブドウの栽培も盛んなため、涼しいイメージがある。避暑地として有名な清里高原も山梨県だ。また、名水の産地としても知られていて、同県北杜市には環境省の「日本の名水百選」が3か所も存在する。ウォーターサーバー用としても山梨県産の水は多い。「サントリー南アルプスの天然水」、「フレシャス」、「プレミアムウォーター」、「ふじざくら命水」、「マーキュロップ」などなど。

 標高が高く、山々に囲まれ、良質な水がわき出る…。条件からしたら、とても熱暑に悩まされるとは思えない。しかし県庁所在地である甲府市は、毎年のように高い気温を記録している。2018年7月23日には40.3度という最高気温をマーク。南国の鹿児島や沖縄でも、ここまではそうそう上がらない。

 甲府市の気温が特に高くなる原因としては、盆地という地形が大きいと多くの専門家が指摘している。すり鉢の底のようなものなので、熱がこもって逃げていかないからだ。また、山から熱せられた空気が吹き下ろされる「フェーン現象」も、気温上昇の後押しをしている。

 熱暑による被害も記録されている。山梨労働局がまとめた、2018年の熱中症による労働災害被災者数は54人。これは過去最高の人数で、前年比22人増。建設業の人が最も多く、次いで製造業や運送業といった人たちで、共通するのは屋外での作業や体を動かす仕事であることだ。幸い亡くなった人はいなかったが、暑さによる労働災害は無視できない状況となっている。

甲府市のような盆地は熱が逃げにくい

甲府市のような盆地は熱が逃げにくい

 この事態を重く見た同労働局では、今年は「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を展開している。これは企業へ向けて、熱中症を予防する環境づくりを推進してもらう取り組みだ。建設や運送だけでなく、すべての事業者が対象という。最近では、屋内でも冷房を効果的に使っていないとか風通しが悪いなどの要因で、昼夜問わず熱中症になる危険性があることがわかっている。オフィスの中でデスクワークをしている人も、無縁ではないということだ。

 そこで前出の「クールワークキャンペーン」では、「暑さ指数」を日常的に注視するよう指導している。この指数は専門的には「WBGT(湿球黒球温度)」というもので、熱中症を予防することを目的としてアメリカで提案されたもの。意外と歴史は古く1954年からある。環境省でもこれを予防の目安にすることを推奨していて、同省の資料によると、単位は気温と同じ摂氏で表されるものの、気温とは違う尺度で測られる。「熱収支」という、人体と外気との熱のやり取りがどれだけあるかを見る。気温のほか、湿度と周辺の熱環境(直射日光や地面からの熱の反射など)も含めて考えるという。

 WBGTを測定する専用の機器もあるので作業現場に置き、針が危険域に振れたら作業を中止すれば熱中症が予防できる。この測定器は、安いものなら2000円前後からあるため、学校やスポーツクラブなどでも導入してほしいところだ。

 WBGTは熱中症リスクの精度を高めた指標だが、環境省では単純に気温による危険度の分類も行っている。31度以上は「危険」で、すべての活動で熱中症が起こりうる。高齢者の場合は、安静状態でも発生しやすくなる。28~31度は「厳重警戒」で、外出時は炎天下を避けること。25~28度は「警戒」になり、運動や激しい作業をするときは要注意とされている。25度より下がると「注意」で、警戒レベルは低くなる。

◆公共の「涼みスポット」も設置

 甲府市では暑さ対策のために「クールシェアスポット」というものを設置している。これは市役所や市民センターなど、公共施設の一部を冷房の効いた休憩所として開放するという施策だ。公民館、福祉センター、水道局、図書館、消防署といった施設も使われている。施設内すべてではないが、エントランスロビーの一部などを開放して涼んでもらうスペースを設けている。目印は「クールシェアスポット」の、のぼり旗。炎天下で歩き続けたり、バスを長時間待っていたりするのは危険だ。そうしたときには、このスポットに避難すればいい。夏場に高温を記録する、日本有数の都市ならではのアイデアといえるだろう。

夏場は特に、帰宅したらすぐに冷水が飲める環境を整えておきたい

夏場は特に、帰宅したらすぐに冷水が飲める環境を整えておきたい

 暑い屋外から帰宅したとき、家の中が高温になっていることがある。帰宅時間に合わせてエアコンのタイマーをセットしておくか、スマートフォンで出先からオンオフできる最新のエアコンを使えば解決するが、外出時に体から逃げてしまった水分にも気を配りたい。

 帰宅時に冷たい水ですぐに水分補給し、体をクールダウンさせるための一つの答えはウォーターサーバーかもしれない。冷水が苦手な場合、ウォーターサーバーならお湯を足すことで適温にして飲みやすくすることもすぐにできる。暑い地域にお住まいなら、その利便性を考えてみてはいかがだろうか。

   
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