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2022.10.04 15:00
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司令部から「武器使用」も禁じられているなかで「魚雷戦」を指示した護衛艦艦長の「覚悟」【空母いぶき GREAT GAME 第2話】
かわぐちかいじ 協力/八木勝大・潮匡人 原案協力/惠谷治
世界第6位のEEZ(排他的経済水域)を保有する日本は、2022年8月現在も隣国との「領土問題」を抱えている。国際法を無視し不法占拠し続ける国や、連日のように巨大な警備艇を“侵入”させてくる国もある。
そんな海洋国家・日本の海における防衛を担う海上自衛隊は日々、危機を想定したシミュレーションから訓練、装備の増強を続けている。装備に関していえば、海自のヘリコプター搭載護衛艦「いずも」は、戦後初の「航空母艦」となるべく改修工事を始め、2021年には第1段階が完了している。
『空母いぶき GREAT GAME』の舞台は、海氷が減り北極海航路の運用が現実化しようという世界。海上自衛隊の護衛艦「しらぬい」が北極海に派遣されていた。艦長は、空母・いぶきの次期艦長との呼び声高い蕪木薫二佐だ。
某国による突然の魚雷攻撃で船体にダメージを受けたアルゼンチン籍のディオサ号に、しらぬいが近づくなかでまたしても攻撃が迫る。あくまで調査研究目的で派遣されていた「しらぬい」の艦長・蕪木二佐は司令部から「武器使用」も「状況への関与」も禁じられた状況だったが、「魚雷戦用意!!」と命令する。東京では、情報が総理大臣の耳にも入り、緊迫した状況に──。だが、蕪木艦長の「覚悟」が止まることを許さない。