現在の日本の経済的な実力は、すでに中国との間に大きな懸隔がある。日本は文明的な国家として国際社会からリスペクトされる国だが、かえってそれゆえに、中国のようなヤクザじみた体制、ヤクザじみた独裁者の政治への免疫がない。私は今後、日本が従来想像もできなかったような巨大な試練と脅威に直面すると見ている。この点は疑いがない。

 もっとも、日本のみなさんにご理解いただきたいのは、ああしたヤクザじみた連中や、私の敵である王岐山をはじめとした盗国賊どもは、中国人のごく一部を代表するに過ぎないという点だ。多くの中国人は日本に対して友好的だ。

 日本のみなさんがハッピーで健康な毎日を過ごし、もっとクレバーになり思考を国際化して、今後も中国と友好的に付き合ってくださることを望んでいる。もっとも、かの盗国賊どもに対しては容赦なく叩いていただいて構わないのだが(笑)。

 謝謝(シェシェ)。

【プロフィール】かく・ぶんき/山東省出身。国有企業職員を経て、不動産会社オーナーに。政府とのコネを利用して大成功。個人資産は最大時で約180億元(約3000億円)とも。2014年から米国に滞在。2015年1月、親交の深い馬建・国家安全部副部長(当時)の失脚後、中国には戻れなくなった。以後、中国高官のスキャンダルを告発。中国外務省は2017年4月、国際刑事警察機構(ICPO)に国際指名手配を要請。同時期、郭氏が出演した米政府系メディアのネット放送が突然打ち切られ、中国政府の圧力も疑われた。

◆構成/山久辺参一(ジャーナリスト)

※SAPIO 2018年5・6月号

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