ライフ

医師が食べたくない「超加工食」 ジュース類が4位の根拠

手軽だからつい食べてしまいがちなカップラーメンだが…(写真/アフロ)

 即席麺、菓子パン、スナック菓子、レトルト食品──こうした常温保存できて日持ちもする「超加工食品」は、私たちの生活になくてはならないものになっている。新型コロナウイルスの影響で外出を控えていることに加え、一斉休校で子供たちが家で過ごすようになったため、どこのスーパーでもこうした食品の売り上げがアップしているという。

 しかし、中にはリスクがあるものも…。そこで、本誌・女性セブンでは医師・栄養士200人への匿名アンケートを実施。「絶対に食べたくない超加工食品」と感じる順番に3つ回答してもらい、食べたくないものから3点、2点、1点をつけて計上した。それを元に編集部でランキングを作成した。

 1位となった、最も多くの専門家が「食べたくない」と回答した超加工食品は、カップ麺を含む「即席麺全般」だった。2位は、「ハンバーガー全般」、3位の「菓子パン類」が続く。添加物や脂質の多さやカロリーの高さがその理由だ。

 そして、4位には清涼飲料水などの「ジュース類」が、なかでも「コーラ」は単独でも10位にランクイン。ここでも高カロリーが理由に挙げられた。秋葉原駅クリニックの医師・佐々木欧さんはこう解説する。

「食事に伴う満足感や満腹感は、よく噛んで食べることで得られます。だから飲み物では、満足感が得られにくい。際限なく飲むことができてしまい、糖分過多になるのです。噛んで食べ応えのあるフランスパンに比べて、軟らかい菓子パンをついつい食べすぎてしまうのも同じ理由です」

 ジュースが含有する糖分に“何が使われているか”も問題だ。食品ジャーナリストの郡司和夫さんはこう言う。

「清涼飲料水などに幅広く使用されるのが、果糖ブドウ糖液糖です。トウモロコシなどの天然の素材から作られていますが、でんぷんを人工的に分解して作っているために、自然にできた糖に比べて血糖値を上昇させやすい。糖尿病や心臓病のほか、血糖値が大きく上下し昏睡状態に陥る危険性もある『血糖値スパイク』のリスクも高まるという研究結果も報告されています」

 ならば「カロリーオフ」や「ゼロカロリー」を謳うコーラやジュースなら、カロリーの心配は無用と思いきや、「もっと危険」と米ボストン在住の内科医・大西睦子さんは警鐘を鳴らす。

関連記事

トピックス

大谷の「二刀流登板日」に私服で観戦した真美子さん(共同通信)
「私服姿の真美子さんが駆けつけて…」大谷翔平が妻を招いた「二刀流登板日」、インタビューに「今がキャリアの頂上」と語った“覚悟と焦燥”
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKIが結婚を発表した(左・Instagramより)
《お腹にそっと手を当てて》ひとり娘の趣里は区役所を訪れ…背中を押す水谷豊・伊藤蘭、育んできた3人家族の「絆」
NEWSポストセブン
過去にも”ストーカー殺人未遂”で逮捕されていた谷本将志容疑者(35)。判決文にはその衝撃の犯行内容が記されていた(共同通信)
《前科は懲役2年6か月執行猶予5年》「ストーカーだけでなく盗撮も…」「5回オートロックすり抜け」公判でも“相当悪質”と指摘された谷本将志容疑者の“首締め告白事件”の内幕
NEWSポストセブン
硬式野球部監督の退任が発表された広陵高校・中井哲之氏
【広陵野球部・暴力問題で被害者父が告白】中井監督の退任後も「学校から連絡なし」…ほとぼり冷めたら復帰する可能性も 学校側は「警察の捜査に誠実に対応中」と回答
NEWSポストセブン
隆盛する女性用ファンタジーマッサージの配信番組が企画されていたという(左はイメージ、右は東京秘密基地HPより)
グローバル動画配信サービスが「女性用ファンタジーマッサージ店」と進めていた「男性セラピストのオーディション番組」、出演した20代女性が語った“撮影現場”「有名女性タレントがマッサージを受け、男性の施術を評価して…」
NEWSポストセブン
海外SNSで大流行している“ニッキー・チャレンジ”(Instagramより)
【ピンヒールで危険な姿勢に…】海外SNSで大流行“ニッキー・チャレンジ”、生後2週間の赤ちゃんを巻き込んだインフルエンサーの動画に非難殺到
NEWSポストセブン
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
NEWSポストセブン
Benjamin パクチー(Xより)
「鎌倉でぷりぷりたんす」観光名所で胸部を露出するアイドルのSNSが物議…運営は「ファッションの認識」と説明、鎌倉市は「周囲へのご配慮をお願いいたします」
NEWSポストセブン
逮捕された谷本容疑者と、事件直前の無断欠勤の証拠メッセージ(左・共同通信)
「(首絞め前科の)言いワケも『そんなことしてない』って…」“神戸市つきまとい刺殺”谷本将志容疑者の“ナゾの虚言グセ”《11年間勤めた会社の社長が証言》
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“タダで行為できます”の海外インフルエンサー女性(26)が男性と「複数で絡み合って」…テレビ番組で過激シーン放送で物議《英・公共放送が制作》
NEWSポストセブン
谷本容疑者の勤務先の社長(右・共同通信)
「面接で『(前科は)ありません』と……」「“虚偽の履歴書”だった」谷本将志容疑者の勤務先社長の怒り「夏季休暇後に連絡が取れなくなっていた」【神戸・24歳女性刺殺事件】
NEWSポストセブン
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン