過去にあった似たような番組が、実はキャラクター設定やシナリオがしっかりある“やらせ”だと騒がれたことがあったけど、この『テラスハウス』もそう…と見る向きが多いよね。なら、悪役キャラを木村さん本人と混同させる演出をしたテレビ局の罪は重いと思うよ。

 聞けば、彼女が炎上に悩んでいたことを、番組制作側は知っていたというではないの。そのとき、なぜいったんお休みをさせなかったのか。

 いや、彼女を番組に出す前に、メディア側の人間がつきっきりで、テレビにおける“言葉の加減”や“立ち居振る舞い”を教えるべきだったんだって。

 実は私、10代の最後の1年間、ある芸能事務所の近くの喫茶店でアルバイトをしていたことがあるの。そのとき、ひよっこ時代の大女優・大歌手たちがマネジャーに愚痴をこぼしたり、こんこんと説教されている姿を日常的に見ていたんだよね。たとえば、ある近眼のアイドルは、話しているうちに眉をひそめてしまうクセがある。それを女性マネジャーが「目っ!!」と一喝し、アイドルが直す。それを何度も繰り返していた。世に出る前には、世に出していい顔と覚悟をつくる時間が必要なんだって。

 その2年後、私は21才のとき、男性週刊誌で女性の性の告白記事を書き始めたんだけど、5、6才年上の編集者から、手取り足取り、原稿の書き方から、ライターとしての振る舞い方まで教わったのよね。それも、かなりゆるい言葉で、時間をかけて。大失敗を笑いながらカバーしてもらったこともあったっけ。

 もし木村さんの身近に、私が世話になったような“業界の大人”がいたら、あそこまで追い詰められなかったのではないか。それを思うと悔しくて仕方がないんだわ。

※女性セブン2020年6月18日号

関連記事

トピックス

体調を見極めながらの公務へのお出ましだという(4月、東京・清瀬市。写真/JMPA)
体調不調が長引く紀子さま、宮内庁病院は「1500万円分の薬」を購入 “皇室のかかりつけ医”に炎症性腸疾患のスペシャリストが着任
女性セブン
被害男性は生前、社長と揉めていたという
【青森県七戸町死体遺棄事件】近隣住民が見ていた被害者男性が乗る“トラックの謎” 逮捕の社長は「赤いチェイサーに日本刀」
NEWSポストセブン
タイトルを狙うライバルたちが続々登場(共同通信社)
藤井聡太八冠に闘志を燃やす同世代棋士たちの包囲網 「大泣きさせた因縁の同級生」「宣戦布告した最年少プロ棋士」…“逆襲”に沸く将棋界
女性セブン
学習院初等科時代から山本さん(右)と共にチェロを演奏され来た(写真は2017年4月、東京・豊島区。写真/JMPA)
愛子さま、早逝の親友チェリストの「追悼コンサート」をご鑑賞 ステージには木村拓哉の長女Cocomiの姿
女性セブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
睡眠研究の第一人者、柳沢正史教授
ノーベル賞候補となった研究者に訊いた“睡眠の謎”「自称ショートスリーパーの99%以上はただの寝不足です」
週刊ポスト
NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン
公式X(旧Twitter)アカウントを開設した氷川きよし(インスタグラムより)
《再始動》事務所独立の氷川きよしが公式Xアカウントを開設 芸名は継続の裏で手放した「過去」
NEWSポストセブン
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
女性セブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン
林田理沙アナ。離婚していたことがわかった(NHK公式HPより)
「ホテルやネカフェを転々」NHK・林田理沙アナ、一般男性と離婚していた「局内でも心配の声あがる」
NEWSポストセブン
猛追するブチギレ男性店員を止める女性スタッフ
《逆カスハラ》「おい、表出ろ!」マクドナルド柏店のブチギレ男性店員はマネージャー「ヤバいのがいると言われていた」騒動の一部始終
NEWSポストセブン