弟が医者となったことは中島にとっても母にとっても喜びだったという

 母と娘にとって大きな喜びとなったのは、中島の弟が無事に医者となったことだ。

「弟はみゆきさんとお母さんの援助で医学部を卒業し、いまは外科医として都内の病院で働いています。みゆきさんは大喜びで弟夫婦を自宅に呼び寄せ、1階に弟さんの家族が住み、2階にみゆきさんとお母さんが仲よく住んでいました。同じフロアで暮らす母と娘は本当によく似ていて、まるで姉妹のようでした」(前出・中島の知人)

 だが寄る年波には勝てない。2010年頃、母親が自宅で転倒してひとりで歩けなくなり、車いす生活を強いられたのだ。中島は、自分の手で率先して母親を介護していたという。

 しかし2014年に母親の体調が急変した。一日でも長く一緒にいたいと願う娘の必死の介護も及ばず、この年の末に母親は息を引き取った。

※女性セブン2020年9月10日号

帰る頃には、肩に提げているキャリーバッグが荷物でいっぱいに

空を見つめているのか

亡くなった母を思い続けているという

キャリーバッグを肩にかける中島

父や母について語ることはほとんどなかった中島

買い物袋も手持ちしていた

白黒で花柄のキャリーバッグ、リュックなど大荷物だ

緑の中を一歩一歩

街に溶け込む

母の生前、車椅子を持ち出しタクシーで出かけることもあったという

数多くの名曲を世に送り出した中島

愛や希望を歌ってきたことも

『地上の星』を始め、思いをぶつける歌詞が多い

中島にとっての縦の糸と横の糸は…

タクシーが連なる場所に到着

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