350万枚を受注したユーズビオ。かつて本店所在地となっていたプレハブ長屋
そう明かした上で、受注の経緯についてもこう語るのだった。
「改めて説明すると、ウチは元々ベトナムやインドネシアで木質ペレットや石炭の輸出入事業をやっていて、コロナ禍でマスクが不足した時にベトナムから布マスクが大量にあるという連絡を受けた。それで現地から布マスクを輸入して、福島県、山形県と取引をしようとしたんです。その途中で、自治体ごとのマスク調達ではなく、国が一括でやるという話になり、山形県から経産省の担当者を紹介された。受注業者4社の中でウチが一番単価が安かったし、納期も守った。なぜ非難されたのか分かりません」(同前)
現在もペレットの輸出入業を続けており、事業は順調だという。そして自身も法的措置を考えているとして、樋山社長はこんな計画を明かした。
「いずれコロナが落ち着いたら、私を誹謗中傷したメディアやネット民に損害賠償請求をすることを考えています。度重なる中傷で、ウチも損害を被りましたからね」
反撃の狼煙が上がろうとしている。
※週刊ポスト2022年5月6・13日号