北村滋氏は内閣情報調査室情報官ののち、2021年まで国家安全保障局長を務めた(写真/AFP=時事)
しかし、同じ大物官僚の天下りを受け入れるにしても、国の財政を所管してきた財務官僚と警察官僚とでは意味が違う。ましてや「政府の情報機関」の“伝説のトップ”が大メディアの監査役に就任することは日本テレビの報道にどんな影響を与えるのか。
メディア界には、「日テレの御用メディア化が一段と進むのではないか」(ベテラン政治記者)と衝撃を与え、岸田文雄・首相サイドは「安倍元総理へのメディアへの影響力が強まるのではないか」と警戒している。
日テレに取材すると、「個別の人事につきましてはお答えしておりません」(広報部)とのことだった。