ゆったりしたダメージジーンズから、素肌をチラリとのぞかせたファッションの女性が、温かい陽気の下、ゆっくりとベビーカーを押している。すれ違う人が、思わずチラ見するほど大胆な切れ目である。
11月上旬、都内の静かな高級住宅街に、1才11か月の娘とともに現れたのは、元女子プロゴルフ世界ランキング1位の宮里藍さん(38才)だった。
現役を引退して6年。元マネジャー座親匠さんと結婚して5年。ほとんどメディアには出なくなったが、その美貌とさわやかさは健在だ。髪を後ろでキュッと束ねてキャップを被った姿で、娘と二人でカフェのテラス席に座ると、気持ちのよさそうなランチタイムを過ごしていた。
現役バリバリだった2000年代は、日々のゴルフ中継だけでなく、数多くのCMにも引っ張りだこだった。テレビで見かけない日は無いほどのメディア露出だったが、現役を引退してからは、たまにスポーツ番組でゲスト解説することはあっても、バラエティーやトーク番組に出ることは滅多にない。
そんな宮里が、快く公の場に出てくるのは、やはり自分を育ててくれたゴルフ場だ。2018年から大会アンバサダーを務める、毎年6月開催の女子プロ大会『宮里藍サントリーレディースオープン』。そして、先月下旬には、スポンサー契約を結ぶ久光製薬が共催のステップ・アップ・ツアー『サロンパスレディスオープン』を訪問。プロアマ戦に出場して、若手選手たちとの座談会にも出席した。
ステップ・アップ・ツアーとはJLPGAツアーへの出場資格を持たない選手や新人ゴルファーを対象に行われる若手や新人の育成を目的としたトーナメントだ。