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「そもそも日本は買春に甘すぎる」
日本人男性が東南アジアで買春をするという事例をよく聞くし、大久保公園前の路上売春でよく話題になる“立ちんぼ”という言葉は、今となっては一般常識の如く知られるものとなっている。
「女児や女性の性的搾取」について、これまでの日本社会では問題意識が低かったが、私はもっと真剣に解決させるべき重大な問題だと思う。売春させる人間を罰するだけでなく、買う側が刑罰を受ける法律にするべきだし、顔も名前も晒されて社会的に抹殺されてほしい。
それくらい性的搾取は女性の人生を大きく崩壊させてしまうことなのだということを多くの人に理解してほしい(男児に対する性暴力も同じ。その子の人生や、幸せの価値観を捻じ曲げてしまう)。
ここで、性犯罪を厳しく取り締まっているスウェーデンを取り上げる。スウェーデンには買春した側に罰則があり、売春する側には社会的な支援を厚くしている。1999年に施行されたこの制度は、当時は世間の批判もあったが、今では買う側の心理を大きく変化させたと言われている。
例えば、性を買うのは社会的に恥ずかしいこと、犯罪になるリスクが高い、ということを今では男性たちが認識している割合が高くなった。多くの性被害専門家たちが、スウェーデンのような取り組みをしていくべきだと、著書などで表明している。
一方、日本はどうだろう。性犯罪の件数だけでいえば他国と比べて少なく見えるだろうが、それは性犯罪と認定されるものの範囲が限定的であることや、被害報告へのハードルが大きいことなどによる影響があるからだ。
例えば、男性が同僚の飲み物や女子高生のスカートに精液をかけても器物損壊で済むし、駅や公共施設での盗撮やアスリートのユニフォーム姿の盗撮も性犯罪にカウントされていないケースが多い。どう考えたって性被害なのに、痴漢ですらろくに逮捕されないのが日本だ。
何より、日本は依然、女性蔑視の風潮が強い。日本のジェンダーギャップ指数は、世界で118位。G7の中で最下位は当然のこと、タイやベトナム、韓国や中国などよりも下回っていて、男女格差のある国であると言える。
自分の会社員時代を振り返ってみると、風俗に行ったことを自慢げに話す男性たち、女性をどうやって騙して呼び出すかを力説するおじさん、女はお茶汲み係と言ってくる人をたくさん見てきた。
女性をどれだけぞんざいに、自分の思い通りに使用したかを平然と語られる世界線が、はっきり言ってキモすぎる。「日本は治安がいい」なんて、殊、性犯罪や男女平等の面においては、全く言えない。
