公開日:2020.11.21   

コロナと闘う医師・大谷義夫さんが実践する5つの予防法

 風邪も気になる季節がやってきた。今年は新型コロナとインフルエンザのダブル感染という恐ろしい事態も…。この冬を「病気知らず」で乗り切るにはどうしたらいいのか。新型コロナの患者を診察し続けている医師の大谷義夫さんの予防法とは。

テレビと一緒に運動している男性のイラスト
大谷医師の予防法とは…

最前線でコロナと戦う大谷義夫医師に聞く予防と対策

 最前線で新型コロナと闘う、医師の大谷義夫さんは、予防対策について以下のように語ってくれた。

1.マスク・手洗い・うがい・3密を避ける

「新型コロナ対策=インフルエンザや風邪対策です。引き続き“マスク、手洗い、うがい、3密を避ける”を徹底してください。

(写真/gettyimages)

 うがいについては、新型コロナやインフルエンザに効果があるという科学的根拠はないものの、風邪には、水うがいが有効だという研究結果が出ています(※1)」

(※1)京都大学健康科学センターの387人に行った調査で「水うがい」が、「うがいをしない」「ヨードなどのうがい液でうがい」より風邪を引いた人が少ない結果に。参照資料元:http://www.hoken.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2015/03/gargle2007.pdf

→新型コロナ感染予防をおさらい 正しい手洗い、咳エチケット、3つの密

2.適切な湿度を保つこと

「冬は呼吸器系の不調が多くなるのですが、風邪のウイルスは乾燥・低温で活発になります。人間ののどには細菌やウイルスを撃退する“線毛”という組織がありますが、線毛は乾燥するとへたってブロック力が失われるため、これからは適切な湿度を保つことが重要です」(大谷さん・以下同)

(写真/gettyiimages)

3.重症化を避けるにはワクチンも

 予防接種も必要だ。

「インフルエンザワクチンは必須として、新型コロナに感染した場合の肺炎リスクを軽減するために、肺炎球菌ワクチンを接種するのも手です。

(写真/gettyimages)

 小児の13価肺炎球菌ワクチンや、65才以上の23価肺炎球菌ワクチン(※2)は定期接種ですが、今年5月、全年齢での13価ワクチン接種が可能となりました。肺炎球菌は、新型コロナで発症するウイルス性の肺炎とは別のものですが、肺炎全体の3割以上を占める細菌。新型コロナ感染時の重症化を避けたい人におすすめです」

(※2)肺炎球菌ワクチンは、13価(13種類の血清型に対応)の結合型ワクチン、23価(23種類の血清型に対応)の多糖体ワクチンがある。
参考資料厚生労働省「肺炎球菌感染症」について:http://www.hoken.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2015/03/gargle2007.pdf

4.ストレスをためない…ボクササイズを実践

 日常では「睡眠・食事・適度な運動・ストレスをためない」という当たり前のことが重要だと、大谷さん。

「私も忙しい合間を縫って、テレビゲームのボクササイズを子供と一緒にやっています。これがなかなかハードで、いい運動になるんです」

(写真/gettyimages)

→コロナストレスでのホルモンの乱れに要注意!ホルモンとの正しい付き合い方

5.睡眠時間は6時間以上

「米カリフォルニア大学の研究で、睡眠時間が6時間未満だと風邪を引くリスクが4.2倍、5時間未満で4.5倍になるという結果が出ています※」
※Sleep deprived? Expect to get sick too(カリフォルニア大学 2015年8月31日)

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(写真/gettyimages)

熱が出たときは…”電話”でかかりつけ医に相談を

 だが、いまは風邪程度では病院に行きにくい。どの程度の症状で、医療機関に行くべきだろうか?

「現在は、多少の発熱症状でも風邪、インフルエンザ、新型コロナなど、あらゆる事態を想定して診察します。

 熱が出たら、とりあえずかかりつけ医に電話で相談してください。私のクリニックでは、新型コロナの疑いがある患者さんと通常診療の患者さんの時間帯を分けて対応しています。

→かかりつけ医って?|作り方・選んではいけないかかりつけ医5つの特徴

 中には、PCR検査の環境が整わず、発熱患者の診療が難しい医療機関もありますので、その場合は別の医療機関を紹介してもらってください」

医師・大谷義夫さんの予防法【まとめ】

 上記とあわせ、ほかにも大谷医師が日々実践している予防と対策をまとめた。

●6時間以上の睡眠を取る
●15分の昼寝
●適度な運動(子供と一緒にボクササイズなど)
●誤嚥(ごえん)性肺炎予防の舌トレ
●緑茶を飲む
●朝食を抜かない
●たんぱく質とビタミンDを摂る

教えてくれた人

大谷義夫さん/池袋大谷クリニック院長(https://www.otani-clinic.com/)・呼吸器内科医。日々、新型コロナの疑いの患者を診察するかたわら、テレビなどで情報発信を続ける。近著に『肺炎を正しく恐れる』(日経BP)。

イラスト/二階堂ちはる

※女性セブン2020年11月26日号
https://josei7.com/

●インフルエンザ、ノロウイルス、風邪…冬の病気に打ち克つ食品ランキング15

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