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杉良太郎氏らが呼びかけた
杉良太郎、乃木坂46黒見明香らが本気討論「なぜ特殊詐欺被害に遭うのか」
 1日あたり約7730万円──実はこれ、オレオレ詐欺などに代表される特殊詐欺の令和3年度の被害額である。 全国で被害が相次ぐ特殊詐欺の撲滅を掲げ、警察庁「ストップ・オレオレ詐欺47~家族の絆作戦~」プロジェクトチーム(略称:SOS47)は2018年より活動をスタート。国家公安委員会委員長より「特別防犯対策監」を永久委嘱され犯罪対策に取り組む杉良太郎を筆頭に著名人の特別防犯支援官が名を連ね、特殊詐欺に関する知識や防止策をわかりやすく伝え、全国47都道府県警察と特殊詐欺被害を防止するための対策活動に励んでいる。 6月初旬にはSOS47のメンバーが特殊詐欺被害撲滅に向けて最新の状況を把握し、今後の取り組みについて意見交換をする対策会議を行った。当日は杉、特別防犯支援官の伍代夏子、コロッケ、松本利夫(EXILE)、黒見明香(乃木坂46)、向井地美音(AKB48)、斉藤真木子(SKE48)、石田千穂(STU48)、吉原朝馬および警察庁より長官官房参事官、警視庁より犯罪抑止対策本部副本部長らが参加した。 冒頭、警察庁より特殊詐欺の最新情勢について驚くべき報告があった。・令和3年に被害の届け出があった認知件数は1万4498件、被害総額は約282億円・ピーク時(平成26年)の被害総額565.5億円から約半減しているが、1日あたりに換算すると約7730万円の被害が確認されている・特殊詐欺の手口別被害額はオレオレ詐欺:90.6億円(32%)、キャッシュカードを狙った詐欺:70.1億円(25%)、架空料金請求詐欺:68.1億円(24%)、還付金詐欺:45.2億円(16%)、その他:8.1億円(3%)・令和2年からの推移では、還付金詐欺被害の比率が全体の9%から16%へ拡大している・特殊詐欺の約9割は自宅の固定電話を通じて行われる・高齢の女性に被害が集中している 被害額の多さに驚くが、これらはあくまでも届け出があった被害に限られる。「実際にはもっと多くの被害件数、被害額にのぼると考えられる」と、警戒が促された。 今回の対策会議に先がけ、4月に被害者への聞き取り調査をしていたという杉からも「特殊詐欺の被害は1回きりだと思うかもしれないが、ひどい場合は10回くらい騙されてしまう。一人のかたが1億数千万ほど騙し取られた例もある」と被害実態が明かされ、以下の実例も紹介された。なぜ「おかしい」と思いながら計6回も振り込んでしまったのか『還付金詐欺』80代 男性 被害額:約500万円《介護生活を経て妻を亡くして悲しみに暮れる中で突然、「医療費が振り込まれるから銀行へ行ってください」と自宅に電話がきた。還付金は事前に役所から書類がくることは知っていたので、「おかしい」と思って相手に確認をしたが、「おかしくない」と落ち着いた声で言われて信用してしまった。気軽に連絡を取り合うような友人はおらず、息子も仕事で留守にしていて、相談できる相手が家にいなかった。 電話を受けてすぐにATMへ向かい、1回40万円など分割して、4日間で計6回振り込んだ。ATMでは犯人から電話で指示があり、「暗証番号を入れて」などと促される。2回目の振り込み時にあらためて「私を騙しているのではないか?」と聞いたが、「そんなことはない」という言葉に安心してしまった。その後も、手続きが終わると「おつかれさまでした」と言われ、怪しいとは疑わなかった。6回騙し取られたところでようやく息子に相談をして、一緒に警察へ行った。計約500万円のお金は老後の資金として貯金してきたもの。電話でお金の話は詐欺だとわかっていたのに、自分がなぜ話に乗ってしまったか、悔やんでいる》 聞き取りの中でこの男性は、「金額の大小関係なく、自分が騙されたというショックが大きい。特殊詐欺のことは知っていても、いざ詐欺の電話がきたら忘れてしまっている」と杉に語ったという。 杉は対策会議でこう分析した。「『還付金なのに、なぜATMへ行くの?』などと、若い人には理解ができないかもしれない。でも、これが歳を重ねるということなんです。高齢になると、ちょっと今日はしんどいとか、このところ体調がすぐれなくて頭がぼんやりしているとか、家庭内での出来事で気持ちが塞いでいるとか、そういった不調が日々あるもの。不調によってメンタルにも波があります。 そんな時にいきなり電話がかかってきて『早く還付金をもらわないと時間に制限がある』とか、『あなたのクレジットカードが不正利用されている』と恐ろしいことを言われて『早く、早く!!』と急かされたら、通常の判断ができなくなる。冷静に考えて踏み止まることができない。その瞬間に、騙されているんです。 疲れていたり、精神状態が乱れていたりすると、『なにかおかしいな』とは思っても、『完全にヘンだ』とは確信が持てない。これが騙される人の特徴です」 特殊詐欺と呼ばれる犯罪は騙す手口は共通していても、捉えかた、騙されかたは被害者によって違う。犯罪の特殊性として、被害者の心理を理解しておくことも必要だと、呼びかけた。AKB48向井地は「たぶん自分でも騙されてしまう」 特殊詐欺の被害者の実態を知り、若い世代も次のように危機感を募らせた。「なぜ戻ってくるお金の還付金をご高齢のかたが払ってしまうのか不思議でしたが、“早く、早く”と急かされて頭が働かなくなってしまうケースが多いと知りました。自分なりに特殊詐欺の勉強をしたところ、ATMでの被害は銀行だけでなくコンビニやスーパーなど、身近なところでたくさん起きている。登録番号が必要と言われて、電話口で伝えられた数字を打ち込むと、それが振込額になっているそうです。50万円が『500,000』だったらわかりやすいですが、『4986……』と細かい数字の羅列で約50万円を騙し取るなど、悪質だなと思いました」(SKE48・斉藤)「高齢者を狙う犯人の巧妙な手口を知って、たぶん自分でも騙されてしまうなと感じました」(AKB48・向井地) 祖母宛に還付金詐欺のハガキが届いたり、祖母の友人へオレオレ詐欺の電話がかかってきたりしたことがある、と日常に潜む危険を実体験として語ったのは黒見(乃木坂46)だ。「特殊詐欺のハガキや電話は去年に何度も身近で起こりました。聞くところによると、心理的には警察官や市役所などの職員を名乗って電話がかかってくると不安になってしまう、発信者の番号が東京03だと本物の役所からの電話かもしれないと思ってしまう、ということでした。電話がかかってきた際に、警察署のポスターを思い出して特殊詐欺かもしれないと疑うことができたというかたもいて、日頃の広報啓発の大切さを実感しました」 自身は今春に大学へ進学したが、成人年齢が18才に引き下がり親の同意無しに契約ができるようになったことでクレジットカード契約や投資の勧誘を実際に受けたと語り、「詐欺=ご高齢のかたが引っかかりやすいという認識がありましたが、自分と同じような10代、20代も詐欺に引っかかる可能性がある。若い世代にも自覚を持たせるような活動をしていきたい」と、意欲を見せた。STU48石田(千)は離れて暮らす祖母と連絡をとるようになった 杉が聞き取りを行った80代男性の例でも、被害を食い止める直接のきっかけとなったのは息子に相談をしたこと。被害者心理として「騙されたと認めるのは自分の恥をさらすようで、なかなか言い出せなかった」と語っており、日頃から家族が高齢者を見守り、変化を見逃さないことが犯罪の抑止にも繋がると、“家族の絆”の大切さをチームで共有した。 石田(千)(STU48)は、普段から離れて暮らす祖母と連絡をよく取るように心がけているといい、「祖母の様子が変だなと感じたら、すぐに状況を把握できる可能性がある。オレオレ詐欺は知っていても、あまり手口を知らない特殊詐欺もあると思うので、こういうパターンに陥ったら気をつけて、と広く伝えていきたい」と、家族の絆を実践していると明かした。「今年から中学や高校へ足を運び、『おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんに特殊詐欺に気を付けるように言ってね』という活動も始めた。今後も引き続き、若い世代へ啓発していきたい」と、SOS47の活動に触れた杉。被害者となりうる高齢者だけでなく、家族も含めて、すべての世代が特殊詐欺を自分事として捉えるべきと、強調した。 伍代は、高齢者が詐欺の窓口となる犯人からの電話に出ないようにするにはどうしたらいいかと課題を挙げ、「家族と離れて暮らす高齢者、日中にひとりの時間がある高齢者を詐欺の電話から守るため、家族が防犯機能付の電話をプレゼントするのはどうか。“離れていても、家族を守ることができる”と、高齢者とは違う層へもアプローチしていきたい」と提言。 警察庁によると、防犯機能付の電話には次のような迷惑電話防止機能があるという。 ・着信時に電話の相手方に警告音声を発する・通話中に自動的に通話内容を録音・登録されたデータベースと照会して迷惑電話番号からの電話を自動判別し、着信を拒否もしくは着信ランプなどで警告を表示 さらに、通話中にAIが迷惑電話を感知して、家族など5人の登録先にリアルタイムで知らせる特殊詐欺対策用のアダプタの実用も始まっているという。ほとんどの被害者は加害者を憎まず自分を責めるようになる 被害者への聞き取りを通じて、杉は被害者の心のケアの大切さを痛感している。「被害に遭った人は私がバカでした、とずっと自分を責め続ける。相手を恨むのではなく、ほとんどの人はなぜ騙されてしまったのだろうと自省するんです。心の傷は3~4年経っても消えず、長く、暗い人生を送る。人にも言いづらく、誰にも言えなかった被害の実情を私に打ち明けて肩の荷が下りました、スッキリしました、という声を聞きます。被害を未然に防ぐことはもちろん、万が一、被害に遭ってしまった際には決して本人を責めずにメンタルケアを心がけることも、家族として被害者を救うことになると伝えたい」(杉) 杉は、被害者を心的にどう支えていくかを重要課題として挙げ、被害者へのフォローを継続しながら警察官も被害の実態を把握することで犯罪に斬り込む新たな糸口も見つかるのではないか──と、期待を寄せる。 今後は各都道府県警も家族と連携して被害者のケアにあたり、特殊詐欺撲滅へ向けて被害者・加害者の双方から犯罪の根源を探っていくことを掲げた。

国際情報

中国国防省が弾道ミサイルの迎撃実験成功をHPで発表
中国軍が「弾道ミサイルの迎撃実験に成功」と発表 自国の核兵器防衛が目的か
 中国国防省は6月19日、自国領土内で弾道ミサイルの迎撃実験を実施し、「所期の目的を達成した」とホームページ上で発表した。その日のうちに発表された短い声明では、実験場所や実験システムの種類、迎撃されたミサイルなど詳しい情報は明らかにしていない。弾道ミサイル迎撃システムの開発は米軍が先駆けて進めているが、今回の実験で中国人民解放軍も米軍と対抗できるレベルであることが判明した。香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」が報じた。 発表によると、実験場所は中国の国境内の陸上であり、このミサイル迎撃実験は「防衛的なものであり、どの国にも照準を合わせたものではない」としている。今回の実験は、2010年以来に中国が公表した6回目の陸上での弾道ミサイル迎撃実験で、2021年2月の実施に次ぐもの。 中国人民解放軍のミサイル部隊に勤務していた軍事専門家、邵永嶺氏は実験の翌日の20日、中国国営の中央テレビ局の取材に対して「この技術は中国の核戦力を守るためのものだ。我が国の核戦力の開発は非常に限られており、今回の実験は核兵器を破壊しようとする敵軍の弾道ミサイルを撃ち落とすことが目的であることは明白だ」と指摘した。 また、香港在住の軍事アナリスト、梁国良氏もサウス紙に対して、今回の実験は米軍がカリフォルニア州南部沖でオハイオ級潜水艦から非武装のトライデントII(D5LE)ミサイル4基の発射に成功したと発表した翌日に行われているとしたうえで、「この実験はワシントンに対する抑止力のメッセージでもある。中国には能力がある。米国だけが中国を攻撃できるわけではないことを明確に伝えているのだ」と解説している。 これに先立って、中国の魏鳳和国防相(上将)は今月初め、シンガポールで行われた安全保障サミットで、中国が新しい核兵器の開発で「目覚しい進展」を遂げたと述べたうえで、「これは大きな核抑止力であり、戦争を防ぐのに有用である」としている。

芸能

小泉を「ネエさん」と慕う満島(右)
ドラマで共演の満島ひかりと小泉今日子 意気投合した“私が男に飽きる時”
「やっと公開日が決まってひと安心です。一時はどうなることかと思いましたから」。そう胸をなでおろすのは、ネットフリックスのオリジナルドラマ『First Love 初恋』の関係者。このほど、配信開始日が11月24日と発表された。公開日と同時に明らかにされたのがW主演の佐藤健(33才)と満島ひかり(36才)以外のキャストで、その豪華な面々が話題を呼んでいる。中でも注目を集めているのが、満島の母親役を小泉今日子(56才)が演じることだ。 本作は、1999年にリリースされた宇多田ヒカルの名曲『First Love』と、その19年後に発表された『初恋』にインスパイアされたラブストーリー。満島が演じるのは、フライトアテンダントを目指すも、不慮の事故で運命に翻弄されるヒロインだ。主役の2人は順調に決まったが、その後は関係者が頭を抱える事態が相次いだという。「まずコロナ禍で撮影開始が1年も延期に。加えて、撮影自体も当初の予定から大幅に延びて10か月もかかってしまいました。さらに、宇多田さんの楽曲使用をめぐる話し合いなどもあって……。本来であればもう少し早く公開したかったのですが、時間がかかってしまったんです」(前出・ドラマ関係者) 撮影が長期間に及んだ理由の1つが、満島の強いこだわりにあったという。「脚本はすでに出来上がっていたんですが、満島さんから『こういったシーンを増やしたい!』といった提案が何度かあったんですよ。スタッフはその都度、脚本を変更したり、新たなシーンの撮影手配に追われていました」(前出・ドラマ関係者) さらに満島はキャスティングの選定にもかかわった。「いちばん最初にキャスティングが決まったのは満島さんで、佐藤さんは、満島さんのご指名でした。なんでも、『相手役はドキドキする人がいいから』ということだったそうで。さらに、小泉さんを母親役としてキャスティングしたのも、『小泉さんに母親役を演じてほしい』という満島さんの要望によるものだったんです」(前出・ドラマ関係者) 満島と小泉は、2017年放送のドラマ『監獄のお姫さま』(TBS系)で共演。また、2018年に放送された音楽番組『マイ・ラスト・ソング 人生の最後に聴きたい歌は』(NHK)では、樹木希林さん(享年75)を交え、恋人との破局や離婚についても赤裸々に語り合っていた。 たとえばこうだ。希林さんから「男の人に飽きるときってどういうとき?」という質問を投げかけられると、満島は「正直じゃないなと思うと、どっちかが悪いものを見ないようにしている状況だなと思うと、ちょっとやめちゃうかもしれないです」と即座に回答。 すると小泉も「私も離婚したことがあって、正直じゃないと思ったときに相手に伝えたいけど、いっぺんには伝えられないから割と時間をかけて『いまちょっといい?』と言って何年も話をした気がします」と、“飽きる男”についての意見でも息の合った様子を見せた。加えて、満島も小泉も自分がやりたい仕事を実現するために、長年所属していた事務所から独立したという共通点がある。「2人とも希林さんに憧れていて、彼女のようにスケジュール調整やマスコミ対応も自ら行っている。満島さんは、もちろん小泉さんを中心とした“小泉会”のメンバー。芸能界で絶大な人脈を誇っていたとされる小泉会も最近は控えめな活動ですが、それでも満島さんは、忠誠を誓い続けているそうです」(芸能関係者) 共感しあう2人は、劇中でどんな母娘像を見せてくれるだろうか。※女性セブン2022年7月7・14日号

スポーツ

すでに胴上げも(写真/共同通信社)
阪神逆転優勝「無理ではない」とOB 課題は鬼門の広島、心強い味方は巨人か
 シーズン開幕当初、泥沼の連敗が続いて「今季はもうダメだ」と言われていた矢野・阪神に向けられる視線が大きく変わったのは、セ・パ交流戦(5月24日~6月12日)の後半からだ。 西武との3連戦の初戦に敗れた5月31日の時点では、交流戦の成績が3勝4敗、セで最下位に沈んでいた。在阪スポーツ紙は〈21世紀最速、屈辱54戦目。矢野監督・自力V消滅〉(6月1日付・スポニチ)といった手厳しい見出しを掲げた。 それが、6月3日からの甲子園での日本ハム戦に3連勝。同7日からのソフトバンク、オリックスとの6連戦を前に交流戦8勝4敗でヤクルトに次ぐ2位になると、〈交流戦5連勝でノリノリ矢野監督〉(7日付・サンスポ)と威勢がよくなり、交流戦を12球団中2位で終え、〈輝、チーム勝たせる4番になる〉(14日付・デイリー)〈球界を代表するエース青柳、獲る沢村賞〉(15日付・スポニチ)〈逆転Vの使者、頼もし第一声。ロドリゲス勝利に貢献する〉(21日付・サンスポ)と、ちょっと前がウソのような“お祭り騒ぎ”となった。 昨年は前半戦好調で首位を走っていたが、東京五輪開催に伴う中断期間を挟んだ後半戦に失速してヤクルトに逆転優勝を許した。今年はそのリベンジに燃える。「チームの雰囲気は春先からガラッと変わりました。大山は6月に入って16試合で10本塁打と絶好調。甲子園で4戦連続のヒーローインタビューに呼ばれた時には、“もう話すことはありません”と言ったほど自信を取り戻している。交流戦後の合同練習では、矢野監督がナインを集めて“オールスターブレークまでの33試合、後半戦も楽しみになるような戦いをしていきたい”と訓示した。ベテランの糸井は“去年と真逆のことを起こしたい”と気合十分でした」(阪神担当記者) 守護神として1985年の阪神の日本一を経験し、引退後も一軍投手コーチなどを務めた中西清起氏は逆転Vの可能性について、「まだ70試合以上残っているので、無理ではないと思います」として、こう期待を込める。「まずは(勝率)5割。ターゲットを巨人に絞って追いつく。巨人を捕まえたら、次はヤクルトをターゲットにする。昨年は追いかけてきたヤクルトにひっくり返されたが、今年は追いかける強みが出てくるかもしれない」 もちろん、奇跡の逆転V、日本一のためには、クリアしなければいけない課題もある。対広島戦は開幕から1分けを挟み9連敗という“鬼門”になっている。「苦手の広島戦でいかに(借金を)返していくかでしょうね。矢野監督がやらないといけないのはロースコアの時にいかに点を取りにいくか。代打であったり、盗塁のための積極的な代走であったりを使えるかでしょう。ここまでは野手が打つのを待っている状態が目立ったので、いかにベンチが選手を動かせるかがカギになる」(中西氏) 盤石の投手陣に綻びがないことも白星を積み重ねる絶対条件になる。現役時代は南海、西武で捕手として活躍し、阪神コーチ時代は野村(克也)監督の懐刀として「キャッチャー・矢野」を指導した元編成部長の黒田正宏氏はこう言う。「岩崎、湯浅、アルカンタラに疲れが出てきている。岩崎は6月13日に登録抹消し、湯浅、浜地(真澄)らもリフレッシュ休暇させた。そうやって中継ぎ陣を休ませながら、どれくらい働いてもらえるかで結果は大きく変わる。あとは正捕手問題でしょう。3人に競争させているようなかたちだが、ケガから復帰した梅野(隆太郎)を中心に回していくべきじゃないですかね。やはりキャッチングに落ち着きがある。梅野に若い投手陣を引っ張っていく責任を持たせるべきでしょう」 阪神のエースとし活躍した江本孟紀氏は、今後の上位進出を目指すうえで「阪神には心強い味方がいる」と話した。「それが巨人ですよ。開幕から9連敗のあと、甲子園で巨人3連戦に勝ち越し、GWも東京ドームで巨人に3連勝させてもらっている。巨人相手に勝ち越せているのだから、さらに上に行ける可能性はある。CSは出場できるんじゃないですかね」 リーグ優勝に届かなくても、CS出場の3位以内に入れば、投手力がモノを言う短期決戦のなかで、「下克上」のチャンスも出てくるのではないか。※週刊ポスト2022年7月8・15日号

グラビア

えなこ、伊織もえ、篠崎こころが大胆ウェディングドレスで集結!憧れの結婚式を語る
えなこ、伊織もえ、篠崎こころが大胆ウェディングドレスで集結!憧れの結婚式を語る
 この春の「第8回カバーガール大賞」で1位~3位までに輝いたえなこ、伊織もえ、篠崎こころが6月27日発売の『週刊ビッグコミックスピリッツ』(第30号)の表紙&巻頭グラビアに登場した。6月ということもあり、純白から赤や紫までの“大胆な”ウェディングドレス姿を披露するとともに、それぞれの結婚式への思いについて語ってくれた。 * * *えなこの「理想の結婚式」 友達をたくさん呼んで、みんなに、お祝いされてたい! 名古屋出身だからかな……派手な結婚式に憧れます!3人のこれからに、ひとこと 事務所のみんなは、仕事仲間というよりは、友達って感覚の方が強いかも。ふたりともゲームをしに家に遊びに来たりもするんです。最近は、たくさんの方に知っていただくことができて、うれしいです! これからも、自分に正直にがんばっていきたい!伊織もえの理想の結婚式 大きな規模での結婚式は、恥ずかしいので式はしなくてもいいかな……家族にウェディングドレス姿を見せられれば満足です。写真をたくさん撮って思い出を残したい!3人のこれからに、ひとこと コスプレイヤーって雑誌のグラビアを飾る前から、コミケでたくさんの撮影を経験しているんです。楽しいこともあったし、嫌なこともあったし……それが今の私たちのパワーになってるんだと思います。篠崎こころの理想の結婚式 白いウェディングドレスは、着たいかな。でも、そもそも結婚願望がそんなに強くないんですよね。結婚したくなるような男性が現れたら結婚願望も出てくるのかな。3人のこれからにひとこと えなこりん、もえちゃんは、憧れの先輩。でも、ふたりは友達って感じで接してくれて不思議な関係です。まさか、自分は3位になっているなんて夢にも思っていませんでした。ファンの方のおかげだなって思います。【Profile】Enako●1月22日生まれ。●血液型:A型。身長:154cm。B86・W59・H85。●趣味:コスプレ・カラオケ・アニメ観賞・音ゲー。【Twitter】@enako_cos【Instagram】@enakorinMoe Iori●1月24日生まれ。血液型:B型。●身長:162cm。B92・W・58・H90。●趣味:ゲーム、アニメ、漫画。【Twitter】@iorimoe_five【Instagram】@moe_fiveKokoro Shinozaki●7月7日生まれ。●血液型:B型。身長・152cm。B75・W67・H82。●趣味:ゲーム実況鑑賞、コスプレ、ホラー映画、怪談、落語。【Twitter】@kokoro777pp【Instagram】@kokoro777pp(C)LESLIE KEE(SIGNO)/週刊ビッグコミックスピリッツ

ビジネス

店主と客の温かい交流と旨いつまみが評判の老舗
「料理も背中も大きくて温かい」と店主を慕う客で賑わう横浜・反町の角打ち
 横浜駅の隣、東急東横線・反町(たんまち)駅から徒歩7分、通り沿いに建ち並ぶマンションの狭間で、昔懐かしい昭和の情緒を醸す『三國屋酒店』。 印象的なレトロな木枠の引き戸を開くと、木目調の壁に貼られた和服美人の古いポスターやたくさんの著名人のサイン色紙が目に飛び込んでくる。店の奥では、“みっちゃん”と愛称で呼ばれ、客に慕われる3代目店主の岩瀬光重(みつのり)さん(49歳)がせっせと料理を仕込んでいる。「昭和9年に祖父が酒屋を始めて以来、店先で細々と角打ちはやっていたんですが、25年前、親父から店を継いだときからもっと本格的に角打ちをやっていこうと決めました。 料理は、うちから酒を仕入れてくれる居酒屋さんで教えてもらいました。原価を抑えて旨い味に仕上げるのがプロの料理人だって、さんざん教え込まれましてね、やり始めたら楽しくなっちゃって、メニューの数がどんどん増えていきました」(店主)「穏やかで、食いしん坊のみっちゃんが作る料理はどれもおいしいの。大きな背中がクマさんみたいで癒されます」(30代)。「焼きうどんだとか、特大鮭カマとか、温かい料理はいつも大盛りで絶品ですよ」(50代)。 店主は、市場を巡って、その日の掘り出し物をみつけてくるという。 今日の目玉は特大鮭カマ。焼き始めると、脂がのった鮭の香ばしい匂いがふわりと店内に漂い、食欲をそそる。「この鮭は、私たち常連が『海賊』と呼んでいる漁師も認める絶品。なかなかほかで味わえないわよ」(50代)と、ふっくら焼きあがった鮭カマをつまみに、客らは陽気に酒を傾ける。「庶民的で温かい店ですよ。私は昔プロレスをやっていたんだけど、初めて来たときから胃袋を鷲掴みにされました。出会いがしらにパワースラム(投げ技)、じわじわサソリ固めを決められた感じ(笑い)。 後楽園ホールで引退試合をしたとき、みっちゃんはサプライズゲストとして駆けつけてくれたんです。リングの上で花束贈呈してくれて、あれは嬉しかったですね。 現役を退いた今も柔術の道場で汗流して、帰りにここで一杯飲むのはたまらなく幸せな時間ですよ」(元女子プロレスラー・40代)「初めてこの店を訪れたとき、祖父母の家のような匂いがして引き込まれました。なんだか落ち着くんですよね。毎晩仕事帰りにここに寄って一杯やって、夫と待ち合わせて家に帰るのが日常です」(書道講師、30代)。「お母さんの代から長年通っているけど、私が体調を崩したときにはお母さんが作った煮物をみっちゃん(店主)が届けてくれたこともありました。店先で繰り広げるちょっとした親子喧嘩も見てきたから、なんだか親戚の家みたいな感覚で、居心地がいい店なんです。 みっちゃんには、色々人生相談にも乗ってもらってますよ。余計なことは言わない優しさがある。『誰が何と言おうと、自分が決めたことならいいんじゃない』なんて、背中を押してもらったこともありました」(看護師、50代)「角打ちをやっていると、これまでの自分の人生には関係なかった人たちとのご縁に恵まれます。プロレスラーや習字の先生など、いろんな世界の人に出会えるのが嬉しいね」と店主。「お客さんとは、1994年から草野球チーム『横浜バローズ』を結成していて、僕は監督をしているんです。毎年、夏に三國屋野球大会も開催しています。いつか横浜スタジアムで試合をしてみたいという夢があったのですが、結成から10年越しで、ついに叶いました」と語る店主に「あとは嫁さんだけだね」(50代)と馴染みの客が突っ込み、笑い合う。 明るい笑顔と温もり溢れる店で人気の酒は『焼酎ハイボール』。「爽快な辛口が好み。先代から受け継がれた名物ぬか漬けをあてに、さぁ、もう1杯!」2022年5月9日取材■三國屋酒店【住所】神奈川県横浜市神奈川区広台太田町5−2【電話番号】045-323-3802【営業時間】17~23時(ラストオーダー22時)、日曜定休 焼酎ハイボール280円、ビール大びん430円、特大鮭カマ塩焼600円、ホワイトアスパラガス500円、お新香(ぬか漬け)250円※営業時間等に関しては、店舗にお問い合わせください。

ライフ

もし在庫があったとしてすぐに設置できるとも限らない
猛暑予想でもエアコンは深刻な品薄 「1~2か月待ち」で夏に間に合わない可能性も
 経済産業省やエアコンメーカーなどが今年4月、「早めのエアコン試運転を」と呼びかけたことが話題となった。シャープの公式Twitterは4月末、〈今年どころかずっと前からエアコンをお使いのご家庭へ、エアコンの試運転をしておかないと真夏の修理待ちで詰みます。買い替えでも在庫なしで詰みます。買えても設置待ちで詰みます。あわせて実家のエアコンも試運転。冷房18度で10分〉とツイート。「詰みます」という言葉を3回も使って、試運転を促した。 6月21日に気象庁が発表した3か月予報(7~9月)によると、梅雨明けから一気に気温が上昇し、全国的に暑さが続くという。猛暑の中、エアコンが使えないという状況になれば命に関わる。 今年5月に「早めのエアコン試運転を」と呼びかけた独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の担当者が言う。「当機構では本格的な夏季を迎える前のエアコン試運転を推奨・喚起しています。猛暑日を迎えて初めてつけた時に故障が判明しても、業者は新規設置や修理依頼ですでに手一杯のことが多い。それでは、その後も続くであろう猛暑に間に合わせることができません」 そうした状況に追い討ちをかけるのが、エアコン本体の品不足だ。東京都調布市で電気店を営む渡邊東氏(アタックマルオデンキ代表)が言う。「4月からエアコンの品薄が顕著になり、現在も入荷が不安定な状況が続いています。新規に注文をいただいても設置できるまで1~2か月はかかるでしょう。設置を外注している大手量販店などの場合はさらに時間がかかり、設置が夏の猛暑に間に合わないケースもあるようです」 近年は毎年のようにエアコンの品薄が話題になるが、なぜなのか。第一生命経済研究所首席エコノミストの永濱利廣氏はこう言う。「現在のエアコン品薄は世界的な半導体不足に加え、中国・上海のロックダウンによる生産工場の操業停止などが主な要因となっています」 そうしたなか、政府は7~9月に2015年度以来となる全国規模の節電要請を行なった。11か月連続となる7月からの電気料金値上げもあり、今夏はエアコンの使用控え圧力が懸念されるという。「脱炭素化が進むなか、火力発電所の休廃止が増えていることを背景に、今夏は深刻な電力不足が予想されています。政府による節電要請や電力大手10社の料金値上げなど、エアコンの連続使用が憚られる状況となりそうです。高齢の方などエアコンの冷風に抵抗感を持つ人も少なくないと言われ、ますますエアコン控えが顕著になるのでは」(同前) 今シーズン、まだエアコンをつけていない人は早めの試運転をして、夏本番は適切に冷房を使うことが必要になるだろう。※週刊ポスト2022年7月8・15日号

コラム

戦力外になった元プロ野球選手「セカンドキャリアの難しさ」と「支援企業の試み」
戦力外になった元プロ野球選手「セカンドキャリアの難しさ」と「支援企業の試み」
 年俸数千万円、数億円というスター選手がいる一方で、毎年100人以上が「戦力外」になるというプロ野球界。コーチや球団職員などとしてチームに引き続き関わることができるのはごく一握りで、多くの場合、それまでとは違う道への転身を模索することになる。そのセカンドキャリアを築く難しさと、新たな取り組みを追った。【写真】戦力外通告を受けながらも現役続行を希望する多くの選手が集うNPB合同トライアウト。他球団から声がかかる選手は一握り Aさん(20代)は小学校から始めた野球で中学、高校でも活躍し、高校卒業と同時にドラフトで指名されてプロ野球選手となった。しかし「戦力外通告」(契約解除)を受けてプロ野球界を去り、セカンドキャリア(再就職)を望んでいるがうまくいかず、現在はアルバイトと貯金を取り崩しての生活だという。「勘違いしていたと思います。トントン拍子でプロになり、そのまま活躍していけると考えていました。しかし、プロの世界は甘くありません。毎年、全国からトップレベルの選手が集まってきてトップレベルの努力をするなかで、自分も努力していましたが、力の足りなさを思い知らされました」 そうやって、プロ野球界だけでも毎年100人くらいのアスリートが去って行くという。その後の生活の保障がないのは、プロアスリートの宿命でもある。そして、セカンドキャリア探しでは、多くの元プロアスリートたちが苦労しているという。 Aさんも、そのなかのひとりだったわけだ。そのAさんに、セカンドキャリアで求めるものを訊いてみた。「安定です。戦力外通告を受けたら生活がどうなるかわからない、と怯えながらの毎日でしたからね。だからこそ、いまは安定を手に入れたい」 セカンドキャリア探しでは、元プロアスリートならではの悩みもある。Aさんが続ける。「それまでは『求められて行く』という人生でした。それがセカンドキャリア探しでは、『求められる』のではなく、自分の方が『お願い』しなければならない。その切り替えがうまくできません。それに学歴的には高卒なので、これが会社に入るためにはネックになっています」 とはいえ、プロ野球選手になるまでに支えてくれた人たちは少なくなかったはずである。その人脈を使えば、苦労せずにセカンドキャリアも手に入れられるのではないか、と第三者的には考えてしまう。それに、Aさんは次のように答えた。「野球で自信をなくしたので、野球関係の人脈には頼りたくなかった。プライドというか、負い目みたいなものがありましたからね」 そんなAさんが知人の紹介で巡り会ったのが、主に大学の運動部出身者を対象にした人材紹介サービス「キミラボ」を展開している「株式会社W.M」の取締役を務める西城俊哉さんだった。同社では、昨年からプロ・アマ問わず元アスリートのセカンドキャリアを支援する事業も開始していた。「前職の旅行業でアスリートの遠征などをサポートする部署だった関係で、多くのアスリートと接する機会がありました。そのなかでアスリートの方がセカンドキャリアで苦労しているのを聞いていたので、それを支援する仕事をしたいと考えていました」「エクセルやパワポなどのビジネススキル」の必要性 元アスリート、なかでも元プロアスリートがセカンドキャリアを見つけるのが難しい理由を、西城さんは次のように説明する。「たとえばプロ野球選手としてやってきた人だと、野球のことは詳しいけれど、ビジネスの世界には疎いわけです。セカンドキャリアで野球関係の仕事があればいいですけど、なかなか、そういう仕事はないのが現実です」 採用する側も、元プロアスリートに対する警戒心が強いという。普通の企業に入ろうとすれば、どうしても大学の新卒者と比べられることになる。「元プロはプライドが高いと見られがちで、『使いづらい』と思われてしまいます。それよりも、自社の色に簡単に染まる新卒者を優先してしまうというのが実情です。プロとして支援してくれていた経営者が採用してくれたとしても、周りの社員はビジネスパーソンとして見るので、未経験だと評価してもらえません。『社長のコネだろう』と白い目で見られがちなので、居心地が悪くなってしまうのです」 そのため西城さんは、セカンドキャリアを求めている元アスリートたちとの面談を重ねることで、彼らのマインドを変えるところに力を注いでいるという。アスリートとしてのプライドがビジネスでは通用しないことを説得し、エクセルやパワーポイントといった基本的なビジネススキルを身につける必要性を説くこともある。 企業とも面談を重ね、元アスリートを採用するメリットを理解してもらう地道な努力を続けている。「ひとつの競技を極める努力をしてきて結果を残してきたのがアスリートですから、その力は企業にとっても大きな力になるはずです」と、西城さん。 元アスリートと企業の両者を隔てる壁があるのは事実で、それを取り除く役割を担っているというわけだ。事業としては起ち上がったばかりでまだ実績は少ないものの、両者をつなぐ太いパイプになっていくことで、スポーツ界にとっても企業にとっても大きなメリットが生まれる可能性は高い。◆取材・文/前屋毅(ジャーナリスト)