ウォーターサーバーを徹底比較!

万が一の転倒防止に備えて… ウォーターサーバーはどう置くのが正解?

万が一の転倒防止に備えて… ウォーターサーバーはどう置くのが正解?

 安全・安心でおいしい水がいつでも飲めるウォーターサーバーだが、サーバー本体にもさまざまな安全対策が施されている。その代表的な例が、子どもが誤って熱い湯を出して火傷をするのを防止するチャイルドロック機能だろう。それ以外にも日々安心して使うための工夫はいくつも備えているが、ユーザー側で気をつけなければならない点の1つが「置き方」だろう。そこで今回は、ウォーターサーバーを安全に設置するために気をつけたポイントについて、東京都内のユーザーに話を聞いてみた。

コスモウォーター

◆ウォーターサーバーは倒れやすい?

 一般的な床置き型ウォーターサーバーの形状は、縦に細長い。機種にもよるが底面積は約40センチ四方で、高さは1メートル程度。そこに水ボトルが載ったりするため、一見すると安定感に乏しいように見える。

 果たして、ウォーターサーバーは倒れやすいのか? 実は、こうした懸念に対する調査報告がある。2013年3月に、東京都生活文化局消費生活部が公表したレポートだ。ここではウォーターサーバーの安全性について、いくつかの項目に分けて実験を行った。その中の「ウォーターサーバーの構造上の安全確認」では、安定性を調べている。

 実験方法は、5種類のウォーターサーバーを水平な床の上に置き、上端部に横からの力を加えて床の設置部分がどの段階で浮くかを測るというもので、ウォーターサーバーのボトルが空のときと満水時で比較。また、この5種類のサーバーには転倒防止ワイヤーのある機種が3つ、ない機種が2つ含まれていた。

 その結果、一番安定性が高かったのは「ボトルを本体下部に収納するタイプ・転倒防止ワイヤーがあるもの」だった。レポートではボトル位置により重心が低いことと、ワイヤーの効果で安定性が高まったと分析。「ボトルを本体上部に乗せるタイプ・転倒防止ワイヤーがあるもの」は2機種あったが、倒れにくさに差が出た。その理由は、一方は床に置いたトレイに本体を載せる設置方法をとっていたことのようだ。床に対して面で支える力が大きくなったことが安定性につながったのでは、と報告している。

家具や家電製品などに水平方向の力がかかるとどうなるか?という実験も

家具や家電製品などに水平方向の力がかかるとどうなるか?という実験も

 ちなみに、このときまでに起きたウォーターサーバーの転倒事故は「ふらついたときにつかまって、製品ごと倒れてけがをした」という相談が都内で1件のみ。しかしレポートでは、「地震など防災の観点からも設置時には転倒防止用ワイヤーの使用が重要である」と結んでいる。

 つまり、メーカーが推奨する転倒防止策を守っていれば、ウォーターサーバーは特別倒れやすいというわけではなさそうだ。

◆ユーザーそれぞれのウォーターサーバー転倒防止策

 ではユーザーは、実際にどんな注意を払ったり工夫をしたりしているのだろうか。

 32歳の河野美佐さん(仮名)は、1年前に「プレミアムウォーター」のウォーターサーバーを導入した。このときは本体が床と接する部分に気をつかったとのこと。

「ウォーターサーバーが届いたときに、初めはフローリングの床に敷いた、じゅうたんの上に置きました。でも、置いてみてから少し不安定なように思えたんです。それほど厚いじゅうたんではないんですが、前後左右がわずかに沈みこむのでしょう」

 そこで河野さんはじゅうたんをずらし、床を露出させた部分にサーバー本体を置くことにした。

やはり硬い面に置いた方が断然、安定しますね。じゅうたんを動かすのはちょっと面倒でしたが、長く使うものですから心配な点は最初に解決しておいた方がいいと思ったんです。もちろん転倒防止ワイヤーもしっかりセットしてあります」

   

 一方、40歳の熊田華代さん(仮名)は、万が一転倒しても被害が少ない場所を選んだという。

「使っているのは『信濃湧水』です。日常の使用でサーバーが倒れてしまうことは、まずないと思っているんですが、大きな地震が来たときはわかりません。そこで、部屋の角に置くことにしたんです。2つの面は壁に接しているので、もし倒れても2方向だけです」

 そのうえ熊田さんは、ウォーターサーバーの周囲にはAV機器やパソコン、本など水に濡れて困るようなものを置かないようにしたという。

「リスクはできるだけ少なくしておけば、何か起こったときの被害も最小限に食い止められるんじゃないかと考えています」

    部屋のレイアウトからベストな設置場所を考えたい

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 交換ボトルの設置方法でウォーターサーバーを選んだというのは、41歳の内村佐和子さん(仮名)。

「以前はボトルを上に載せるタイプのウォーターサーバーを使っていたんですが、水の交換が楽なんじゃないかと思い、ボトルを本体の下に取り付ける『コスモウォーター』に変更しました。導入してから、この方式の方が安定しているように感じています」

 内村さん宅の床板は数十年という築年数が経っているため、やや心もとないという。ボトルを上に載せるタイプでもグラグラすることはなかったというが、より安定性が高くなったことで、不安が減少したとのこと。

   

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 ウォーターサーバーを設置するにあたり安定性の確保された場所かどうかは、床の素材、室内のレイアウトや家具などの配置によっても変わってくる。より安全に使いこなすためにも、設置スペースに関しては導入する前に十分吟味しておきたいものだ。

   
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