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2017.07.05 16:00  マネーポストWEB

不倫の慰謝料100万円時代に 離婚裁判で勝っても割に合わない?

左から、じゃい、山田邦子、布川敏和、堀井亜生弁護士


 25年過ごした妻と“離婚約”をしていることをブログ明かし、大炎上したお笑いユニット『インスタントジョンソン』のじゃい(45才)。“離婚約”とは、じゃいの造語で、それぞれの家族の事情を鑑みて“期限”をつくり、表面上はごくフツーの夫婦生活を続けた、あるいは続けている夫婦の状態を指す。

 そんな“離婚約”や離婚時の慰謝料について、2児の父でもあるじゃい、9才年上の夫と結婚17年目の山田邦子(57才)、3年前につちやかおりと離婚、3児の父である布川敏和(51才)、既婚で1児の母であり弁護士の堀井亜生氏(40才)、の4人が語り合った。

布川:つちやさんがデート写真を撮られた時、おれの弁護士の友達は絶対勝てるからって裁判を勧めてくれました。

堀井:慰謝料は、損害や心の傷を金額に直して裁判官が認定するのですが、この10年間でかなり安くなりました。多分、社会的に「不倫」が増えて、心の傷としてみなされる額が少なくなったからでしょう。昔300万円だった慰謝料が200万円になり、今100万円切るかもしれないっていわれているんですよ。仮に不倫の慰謝料が100万円だったら時間と裁判費用かけて、割にあいませんよね。

布川:そうそう、とったところでそれぐらいかって思っちゃったもん。時間とお金かけて、相手との溝も深まって…。30年間、おれのこと面倒みてつきあってくれたんだから、彼女が再スタートきって幸せならそれでいいかなと。

山田:別居してたのもよかったんじゃない?

布川:そうね、一緒にいたら冷静になれなかったかも。洗濯なんて初めてやるわけだし、離婚までの勉強期間みたいなもの。別居って「離婚約」に近いような気がする。

じゃい:ぼくみたいに何もできない人は、いきなり「離婚だ」って言われても、離婚後どうやって生きていけばいいかわからない。結婚前に婚約したり同棲して準備をするように、離婚するときも一度離婚約を結んで、別居するのがいいかも。

──とはいえ、じゃいのように子供が小さな場合、親権問題は深刻だ。平成27年離婚件数のうち、未成年の子がいる離婚は全体の58.4%。その中で親権者が妻となる割合84.3%。夫となる割合12.1%。夫妻が分け合う割合は3.6%だという(平成29年・厚生労働省調べ)。そんな背景もあって、この5月ココリコの田中直樹(46才)が小日向しえ(37才)との電撃離婚を発表した際、2人の息子の親権を田中が持つことになったことも衝撃をもって受け止められた。田中と小日向の間ではいまだ条件面での協議が続いているともいわれている。

堀井:親権争いになったときは、最終的に裁判所が決めるのですが、以前は「母親が優先」という考えが中心で、ほぼ親権は母親でしたが、今はそれだけでなく、監護をしていた人(実際に面倒を見ていた人)という考え方になってきました。共働きも増えて父親が監護するケースも増えたので父親が親権者になるケースも増えました。子供の件は、布川さんのところはどうでしたか?

布川:うちは戸籍上はおれなんだけど、監護権はつちやさんにということになりました。当時は娘が思春期の高校生だったので、新たな男性の出入りだけはやめてほしいとお願いしました。

じゃい:離婚に関する法律で今と昔で変わったことってあるんですか?

堀井:離婚に関する法律自体は昔も今もまったく変わっていませんが、解釈がずいぶん変わってきました。例えば、別居期間。以前は5~10年といわれていましたが今は3~5年で離婚が認められます。子供の面会も「母親が嫌がれば子供をお父さんに会わせなくていい」という考え方が普通だったんです。

「男性には愛情がないから、会わせる必要がない」って裁判官に言われて、ものすごく腹が立ったこともあります。今は夫婦がいがみ合っていても「子供のために会わせるべき」と裁判所が考えるようになって、一歩前進ですね。

山田:で、フッくんは今、つちやさんとどうなの?

布川:いい友達ですよ。ぼくが仕事で泊まりのときは犬を預けたりね。この間は高校生の子供の運動会に行って、つちやさんと一緒にスタンドで応援。まわりはビックリしただろうけど(笑い)。ホント、ぐちゃぐちゃにトラブってけんか別れしなくてよかったな…って、しみじみ思いますよ。

堀井:こういういい終わり方をする人は理想だけど、少ないのが現状です。別居という離婚約によってお互いが冷静になれて、お子さんのことをちゃんと考える時間が持てたのがよかったのでしょう。

山田:それにしても時代よね、こうやって離婚についてしゃべるなんて。浅丘ルリ子さん(76才)と石坂浩二さん(76才)や、野際陽子さん(享年81)と千葉真一さん(78才)がツーショットで離婚会見をやった時代は、すごく珍しくてそれはカッコよく感じたわよねぇ。

布川:そうでしたね。昔は離婚とかしゃべっちゃいけない空気がありましたよね。

山田:時代は変わったわけですからどんな夫婦も1度は、お互い「離婚約」について真剣に話した方がいいかもしれないね。

布川:確かに。突然、さよならされる前にね。

じゃい:さっそく家に帰って、嫁と話し合ってみます!

※女性セブン2017年7月13日号

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