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2017.10.10 20:00  マネーポストWEB

日経225、ドル円 売買比率から高値圏推移が続く可能性指摘

日経平均株価とドル円相場は、ともに高値圏での推移が続く?


 日経平均株価も、米ドル円相場も10月第1週時点で高値圏での推移が続いているが、はたしてこの状況はいつまで続くのだろうか。カリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが、現状の売買比率をもとに今後の相場見通しについて解説する。

 * * *
 くりっく株の日経225の価格は9月6日に1万9250円まで下落したものの、約1ヶ月後の10月3日の時点で2万664円まで上昇し、高値圏で推移しています。なぜこのように日経225の価格は高値圏で推移しているのでしょう?

 1つ考えられる要因としては、やはり日銀のETF(上場投資信託)買い入れでしょう。今もまだ1日あたり700億円以上の資金を投入して断続的に買い入れが続けられているため、その影響はやはり大きいと言えます。

 また、もう1つ考えられる要因として、7~8月頃に増えた売りポジションによる影響が考えられます。

 今年の7月頃、日経225は概ね2万円台を推移しており、日経225を構成する個別銘柄も高値を付けていました。その状況下において「多くの個人トレーダーが、個別銘柄の買いポジションをいったん利益確定し、さらに新規で空売りのポジションを持ち始めた」というニュースが報道されていました。今までに無いほど、個人トレーダーが個別銘柄の空売りをしているということでした。

 しかしここ最近、相場の上昇に伴い、その売りポジションの含み損が大きくなってしまったことから、買い戻し決済によるロスカットをしている個人トレーダーも多いようです。そしてその影響で相場が上昇していることも考えられます。

 ちなみに個別銘柄で空売りをする場合は「信用取引」になりますので、保有期限が3ヶ月、6ヶ月というように定められています。そのため、保有期限が訪れて強制的に買い戻し決済され、それが相場の上昇につながるということも考えられます。

 話をまとめると、ETFの買い入れや買い戻し決済によって、日経225の相場が上昇している、ということが考えられます。そしてETFの買い入れはまだ継続されますし、売りポジションも無くなっているわけではないので、私としては日経225の相場が下落しづらい状況はまだ続く可能性があると見ています。

◆米ドル円の売買比率に見る今後の見通し

 米ドル円の相場も日経225と同様に、売買比率から見て下落しづらい状況にある、と私は考えています。

 米ドル円の相場においても、10月第1週の時点で、ドルの買いポジションに対して売りポジションが9万枚以上も多い状態にありました。北朝鮮に関する地政学的リスクなどを考慮して「円高になる」と予想し、売りポジションを持ったトレーダーの方が数多くいたようです。

 そして、売りポジションを持つ方が多いということから、今後そのポジションに対する、買い戻し決済が入ってくることが想定されます。もしくは新規買いによって、両建ての状態にし、損失を一旦食い止めるケースもありますが、いずれにしても買い圧力が高まることでしょう。

 そのため、米ドル円相場も売りポジションが大幅に減らない限りは、下げづらく、むしろ上昇圧力が強い傾向が続く可能性があると見ています。

 ただ、そうは言っても油断は禁物です。私自身は相場がどう動いても生き残れるようにあらゆる可能性を捨てずにトレードを行っています。

【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)。

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