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2017.11.20 19:00  マネーポストWEB

ハーモニック・ドライブ・システムズ:ロボット産業の成長株として注目

ハーモニック・ドライブ・システムズ(6324)市場平均予想


◆企業概要

 ハーモニックドライブシステムズは、ロボット需要の高まりとともに成長を遂げてきた精密減速機を手がける大手であり、株価10倍を達成したテンバガー銘柄としても知られます。

 主力製品の波動歯車減速機は重荷、可搬重量10キロ以下の産業用ロボットの関節や手首部分に使われており、この小型・軽量分野でほぼ独占状態です。

◆注目ポイント

 事業環境は良好で、世界中で工場自動化ニーズが高まっており、市場は成長基調が続く見通しです。特に中国では一人っ子政策の負の遺産である急激な高齢化によって人手不足が深刻化しています。しかもそれに伴って人件費も高騰しているという悪循環が起こっており、産業ロボットの果たす役割はそれは大きなものとなりそうです。それでも産業ロボットの市場で先行してきた日本よりも1割程度少なく、経済規模からして中国のポテンシャルはかなり大きいかと思われます。

 現在の生産能力をはるかに超える受注を抱えており、納入は通常より4ヶ月先になっているという状況。需要急拡大には生産の2交代制や土曜出勤、設備増強など取り急ぎできることはやっていますが、全く追いついていない様子。ついに新生産拠点を取得。5月に計画していた「2020年に月産14万台」はあっけなく変更され、直近では「40万台」まで拡大する意向が示されています。

 足元の業績は、1Qに実施したドイツ社の子会社化に伴うのれん償却費や生産能力増強に伴う人件費増など、コスト増がありましたが、旺盛な需要を受けての大幅増収で軽く吸収しています。通期計画も上方修正され、配当金も増額されました。つまり業績も見通しも絶好調です。

 株価水準には過熱感がありますが、過去2年の予想PERは平均47倍(特別利益など特殊要因を除いた月次終値ベース)で推移しており、株価も上昇基調をやめていません。非常に厚い受注状況と明るい見通しを踏まえると、利益増によって過熱感は収まると思います。

【PROFILE】戸松信博(とまつ・のぶひろ)1973年生まれ。グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。『日本人が知らなかった海外投資 米国株』他、著書多数。最新の注目銘柄、相場見通しはメルマガ「日本株通信」にて配信中。

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