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2017.12.10 15:00  マネーポストWEB

「専業主婦は2億円損をする」 共働きなら夫婦の生涯年収5億~6億円にも

専業主婦は“損”をしている?


 11月5日付の読売新聞「人生案内」にこんな悩みが投稿された──。投稿者は兵庫県の40代主婦。子供が小学校高学年になり、親しいママ友がこぞって働き始める中、彼女だけが専業主婦を続けていると、「なぜ仕事をしないの? みんな頑張っているわよ」と心ない言葉をかけられたという。

 その主婦は「私は家事をそつなくこなします」と強調したうえで、こう述べる。

「専業主婦に満足していましたが、自信を持てなくなりました」

 こんな悩みを抱える専業主婦は少なくない。かつて日本社会で“当たり前”とされてきた専業主婦という存在が、今、岐路に立たされている。

 専業主婦に“逆風”が吹くなか、「専業主婦は2億円をドブに捨てているようなものなんですよ」と話すのは、47万部の大ベストセラー『言ってはいけない 残酷すぎる真実』(新潮社刊)の著者である橘玲氏だ。同氏は11月16日『専業主婦は2億円損をする』(マガジンハウス刊)を上梓し、再び世間を仰天させている。橘氏が専業主婦の「残酷すぎる真実」を打ち明ける。

「大学を出た女性が60才まで働いたとして、平均的な生涯賃金の合計は、退職金抜きで2億1800万円。なのに、現在の日本では10人のうち結婚を機に退職するのが3人、出産を機に退職するのが3人と計6人が専業主婦になる。お金がなくて当たり前です」(橘氏、以下「」内同)

 さらに得られるはずのお金を捨てているだけでなく、さまざまな「理不尽」に囲まれているという。

「日本の専業主婦は、“家事”をする女性ではなく、“子育て”を専業にする女性です。日本は結婚前こそ男女平等なのに、子供を産んだ途端に女性が差別を実感する社会になっている。専業主婦は子育ての責任を全て押しつけられたうえ、少しでも子供の成績や素行が悪ければ『あそこは専業主婦なのに』と責められます。そして責められたくないがゆえに、塾や習い事など、無駄なお金を使ってしまう。しかもお金を稼ぐ夫とは上下関係になるため、逆らえず、鬱屈してストレスを抱える」

 デメリットばかりが強調される専業主婦だが、もともと日本では外で働く夫の代わりに家を守り、夫に献身的に尽くす専業主婦は「良妻賢母」だと礼賛されてきた。

 実際、古くは山口百恵さん(58才)、最近では堀北真希さん(29才)が結婚とともに現役を引退して家庭に入ったことは、美談として伝えられた。冒頭の主婦も日本古来の、この考え方から苦悩するようになったのだろう。だが、橘氏は真逆の考え方を提唱する。

「日本では“専業主婦批判”が一種のタブーですが、女性が出産や結婚を機に専業主婦になるのは先進国で日本だけ。海外でも1970年代までは『男が働き、女が家を守る』が主流だったが、現在は既婚女性が働いてお金を稼ぐのは当たり前で、初対面の人の前で『私はハウスワイフ(主婦)です』と自己紹介すると白い目で見られるほど」

 世界的な少子高齢化のなか、「夫の年金が夫婦の老後を支える」というモデルは完全に崩壊したと橘氏は強調する。

「専業主婦が成り立つのはほんの一部のセレブだけで、女性も働いて稼がなければなりません。夫と力を合わせて働けば夫婦の生涯年収は5億~6億円にもなります。自分で稼げる2億円をドブに捨てて、『お金がない』と愚痴をこぼしながら宝くじ売り場に並んでいる主婦を見ると『目を覚まして!』と思います」

※女性セブン2017年12月21日号

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