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コラム

2018.02.09 11:00  マネーポストWEB

線路への飛び込み自殺 日曜日の夜や月曜日が顕著に増加傾向

電車の遅延は人身事故が原因であることも多い(イメージ)


 近ごろ電車の遅延がよく話題になるが、遅延の理由は、“人の命”にも深く関係している。

「30分以上の遅延は人身事故が原因である可能性が大きい。その多くが飛び込み自殺と考えていいでしょう」(鉄道ジャーナリストの梅原淳さん)

 2006~2015年に首都圏の駅構内で起こった自殺件数ランキングを見ると、1位の新小岩駅では32件、新宿駅では25件、東京駅では18件。2位の新宿駅も25件と多いが、新宿駅はJR線だけで1日の乗降者数が153万人を超えるのに対し、新小岩駅は15万人程度と10倍以上の開きがある。

「自殺を考える人は各駅停車ではなく、快速や特急などホームを高速で通過する電車に飛び込む傾向があります。新小岩駅は特急『成田エクスプレス』が通過します。一部の駅では、こうした高速列車は通過線と呼ばれるホームから離れた線路を通過しますが、新小岩駅には通過線がなく、他の通過線のない駅に比べて乗降者数も少ないため、特に猛スピードでホームの目の前の線路を通る。つまり飛び込みやすいわけです。

 また、人身事故や自殺の報道があると、しばらく同じ駅で自殺が続くことがありますが、新小岩駅も過去にこの現象がみられたため、最近では事故の詳細を報じなくなっています」(梅原さん)

 日本不審者情報センター代表の佐藤裕一さんは、曜日や景気も鉄道自殺の発生と関係していると指摘する。

「線路への飛び込み自殺は、日曜日の夜や月曜日が顕著に増加する傾向があります。また、近年の鉄道自殺のピークは2008年に起きたリーマン・ショックの翌年だったことを考えると、世の中の景気とも大きく関係しているといえる」

◆鉄道自殺が多い駅ランキング上位5

【1位】JR東日本・新小岩 32件
【2位】JR東日本・新宿 25件
【3位】JR東日本・東京 18件
【3位】JR東日本・武蔵小金井 18件
【5位】JR東日本・戸塚 17件
【5位】JR東日本・荻窪 17件

(出所:2006年度から2015年度の国土交通省「運転事故整理表」を基に佐藤氏が作成。路線は区別せず鉄道事業者ごとに集計した)

※女性セブン2018年2月15日号

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