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コラム

2018.07.28 16:00  マネーポストWEB

ゲームも漫画も“昔の名前”… 趣味が保守化する団塊ジュニア世代

結局、やり続けるゲームも昔のタイトルばかり…


 昨今「おっさんホイホイ」的なコンテンツが世の中に溢れている。現在の人口のボリュームゾーンたる団塊ジュニア世代の嗜好に合わせたものだ。それこそ黄金期の『週刊少年ジャンプ』で連載されていた漫画のスピンオフや「その後」が、今も様々な媒体で連載されている。こうした状況を「団塊ジュニア世代の保守化」と分析するのはネットニュース編集者の中川淳一郎氏(44)だ。中川氏自身もこの「保守化」が止まらないことを実感しているという。その実態はどうなっているのか、中川氏が解説する。

 * * *
 普段仕事をする時は、YouTubeで音楽を聴きながら延々YouTubeが「お前はこの音楽が好きだからこの音楽も好きだろう」といった音楽を「ミックスリスト」として流してくれています。だから、私の聴く曲はほぼ1992年、19歳の時以前の曲だらけです。Beatles、AC/DC、Heart、Bangles、Van Halen、Tom Petty、Prince、Motley Clue、Guns N’ Rosesに加え、『サタデー・ナイト・フィーバー』のサウンドトラックなど。邦楽では、『そして僕は途方に暮れる』とか『想い出がいっぱい』みたいなものばかり。

 ジャスティン・ビーバーも、ビヨンセも、SEKAI NO OWARIも、安室奈美恵の最近の曲も、嵐の曲も何も聴こうという気にならない。さらには、東京ドームでのポール・マッカートニーの公演にも行ったのですが、新曲はどうでも良かった。新曲が流れたところでトイレに行く人がかなりの人数いたのを鮮明に覚えております。その気持ち、すごく理解できました。

 ネットカフェ(漫画喫茶)に行く時も、手にとるのは小中学校時代に『週刊少年ジャンプ』で読んでいた作品ばかりになりますし、AbemaTVでも『キン肉マン』やら『聖闘士星矢』なんかを視聴してしまいます。最近買っている漫画にしても、『キン肉マン』『魁!男塾』『キャプテン翼』『ブラック・エンジェルズ』のような当時のジャンプ作品の「その後」を描いたものです。

 もっともヒドいのがゲームです。自分自身が方向音痴というのもあるので、昨今隆盛の3Dのゲームはできないのですが、未だにやり続けるゲームが固定化している。使っているハードはプレイステーション2、スーパーファミコン、ニンテンドー3DSなのですが、実際に今やっているゲームが以下の通りです。

【プレイステーション2】
・ストリートファイターII(カプコンジェネレーション第5集)
・ストリートファイターII’ (カプコンジェネレーション第5集)
・ゼビウス(ナムコミュージアム2)
・ドルアーガの塔(ナムコミュージアム3)
・ウイニングイレブン2010
・ガンダムDX 連邦VS.ジオン
・ソウルキャリバー
・ドラゴンクエストV

【スーパーファミコン】
・ドラゴンクエストIII
・ドラゴンクエストVI
・ファイナルファンタジーVI
・ぷよぷよ

【ニンテンドー3DS】
・3DS三國志
・ファミスタ2010
・ドラゴンクエストIV~VII

◆嗜好が固まった中高年に新しいことをさせるのは難しい?

 私のように、昔のゲームばかりやっている層がいるからこそ、任天堂は「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」と「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」を発売したのでしょう。下に掲載した写真はスーファミ版『ドラクエVI』で2017年1月にようやく仲間にした「ランプのまおう」ですが、こいつを仲間にするために21年かかってしまいました。完全にバカですが、そこまでしてこいつを仲間にしたかったのです。

 結果的に、音楽もそうなのですが、ガチガチに嗜好が固まってしまった中高年に新しいことをさせるのは難しいのかもしれません。しかしながら、こうしたゲームの後継版で、それでいてそんなに追加機能がないものが出たら案外買われるかもしれません。「おっさんホイホイマーケティング」は、ひとつの企業戦略になり得ると考えます。

 ここでこうした硬直的オッサンからスクウェア・エニックスへのお願いなのですが、『ファイナルファンタジーVI』のリニューアル版を出すとした場合、以下の要素を入れていただければすごく嬉しいです。それをプレイステーション4で出すのであれば、それだけでPS4買っちゃいます。

・無駄なムービーは不要
・登場全キャラのサイドストーリー的なシナリオの登場(たとえば、ロックとレイチェルの物語や、セッツアーとダリルの勝負、モグとウーマロの大冒険等)
・「バニッシュデス」等のバグの除去
・世界が崩壊した後の個々人の人生を動かせるシナリオの登場
・音楽はオーケストラ版で

 基本的には、「あれだけハマったFFVIをもっとハマりたい! それこそ死ぬまでやり込めるほどの盛りだくさんなものにしてもらいたい!」ということです。勝手な要望ではあるものの、趣味・嗜好で保守化し過ぎた44歳男の偽らざる本気の要求でした。

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