• TOP
  • コラム
  • 【ドル円週間見通し】不安定な米長期金利や株価動向を警戒

コラム

2018.10.21 08:00  マネーポストWEB

【ドル円週間見通し】不安定な米長期金利や株価動向を警戒

ドル円相場は上げ渋りの展開か


 投資情報会社・フィスコ(担当・小瀬正毅氏)が10月22日~10月26日のドル・円相場の見通しを解説する。

 * * *
 今週のドル・円は上げ渋りか。米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ継続観測が続くなか、堅調な経済指標を手がかりとしたドル買いは続く見通し。ただ、米長期金利や株価が不安定になれば、ドルの上値は重くなりそうだ。17日に公表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨は、中立的な金利水準の到達時期をめぐり、慎重な意見がみられたものの、足元の景気認識や利上げ継続姿勢については基本的に一致している。26日発表の7-9月期国内総生産(GDP)が市場予想と一致すれば、12月会合での今年4回目の利上げを見込んだドル買いが多少入りそうだ。

 NYダウなど株価は、高水準の米10年債利回りを嫌気して大幅安に振れるケースが増えており、株安でもドル買い・円売りが優勢となるケースもあるだろう。ただ、トランプ大統領は直近でもFRBを「脅威」とし、利上げ継続に対して不満を示している。米中間選挙に向け表現を強める可能性もあり、大統領の利上げけん制発言はドル売り材料となる可能性も残されている。また、トランプ政権と近いサウジアラビア政府が同国のジャーナリスト失踪・殺害に関与した疑惑も払拭されず、両国の関係悪化を問題視してリスク回避の円買いが広がる可能性もある。

【米・9月耐久財受注】(25日発表予定)
 25日発表の米9月耐久財受注は前月比-1.0%と、前月の+4.4%を下回るものの、コア指数は同+0.0%から+0.3%に改善する見通し。製造業の強さが裏付けられれば、7-9月期国内総生産(GDP)速報値の上振れに期待が高まろう。

【米・7-9月期国内総生産(GDP)速報値】(26日発表予定)
 26日発表の7-9月期国内総生産(GDP)速報値は、前期比年率+3.3%と予想される。4-6月期は+4.2%と、2014年10-12月期以来の高成長となった。7-9月期の成長率はやや鈍化するものの、3%台の成長となる見通し。

・10月22日-26日週に発表予定の主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(欧)ユーロ圏マークイット10月製造業PMI 24日(水)午後5時発表予定
・予想は53.0
 参考となる9月実績は53.2に低下し、市場予想を下回った。製造業の輸出受注が落ち込んだことなどが影響したようだ。10月については、貿易摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱が欧州諸国の企業活動に影響を及ぼすことから、9月実績をやや下回る可能性がある。

○(米)9月新築住宅販売件数 24日(水)午後11時発表予定
・予想は、63.0万戸
 参考となる8月実績は62.9万戸、前月比+3.5%。市場予想に近い数字だったが、7月の販売件数は下方修正された。9月については、住宅ローン金利の上昇や貸出基準の厳格化などの影響で8月実績に近い数字となる可能性がある。

○(欧)欧州中央銀行(ECB)理事会 25日(木)午後8時45分結果発表
・予想は金融政策の現状維持
 9月13日開催のECB理事会の議事要旨によると貿易摩擦は経済成長を抑制し、株安が市場の不安を高めても、一部メンバーは金融政策の正常化を撤回させるほどではないとの認識を示していた。今後数年のユーロ圏インフレについて、徐々に上昇する基調にあるとの見通しは共有されており、現行の金融政策をただちに変更する必要はないとみられる。

○(米)7-9月期国内総生産速報値 26日(金)午後9時30分発表予定
・予想は、前期比年率+3.3%
 参考となる4-6月期確報値は前期比年率+4.2%で改定値と変わらず。アトランタ地区連銀の経済予測モデル「GDPNow」は、10月17日までに公表された経済指標を基に前期比年率+3.9%と推計している。政府支出の伸びがやや鈍化していることから、7-9月期の成長率は4-6月期の実績をやや下回る可能性が高い。

○主な経済指標の発表予定は、23日(火):(欧)10月ユーロ圏消費者信頼感、24日(水):(独)10月マークイット総合PMI、(米)10月マークイット総合PMI、(米)地区連銀経済報告公表、25日(木):(米)9月耐久財受注

【予想レンジ】
・111円00銭-114円00銭

関連記事

トピックス