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2019.01.26 07:00  マネーポストWEB

消えた年金 転職、社名変更、名字が変わった人は要注意

転職経験がある人は加入漏れに要注意


 2007年に発覚した「消えた年金」問題では10年以上経っても2000万件の記録が未解決だ。しかし、その全てが持ち主の手がかりがないというわけではない。

 そのうち約840万件は誰の記録かほぼ特定され、該当者にねんきん特別便や定期便で通知されたにもかかわらず、回答がないため支払いがなされていないケースだ。中には、年金受給者の分も、まだ年金受給開始年齢に達していない年金加入者のものも含まれる。

 1997年に基礎年金番号制度ができるまでは、国民年金と厚生年金の番号は異なっており、転職ごとに同じ人に複数の年金番号が発行されることが少なくなかった。そのため、転職、転勤が多い人、会社の社名変更があった人、結婚などで名字が変わった人は、支給漏れの可能性を疑ってみた方がいい。

 自分に「未支給年金」があるかないかを比較的簡単に調べる方法がある。年金受給開始前の人であれば、59歳になったときに送られてくる、ねんきん定期便に詳細な「年金加入履歴」が記されている。

 A4判の紙に、本人が加入していた厚生年金や国民年金の種別と、勤務先、いつから加入(資格取得)していつ退職(資格喪失)したか、そして年金加入期間が一覧表にまとめられている。いわば職歴リストだ。

 その中に年金記録がない空白期間がある場合、年金加入履歴の「お勤め先の名称等」の欄に「空いている期間があります」と書かれている。その表記があれば要注意だ。

 自分の職歴を思い出してみて、その期間も会社に勤務していたなら、記録が抜け落ちている可能性が高い。失業中や自営業で働いていたが、国民年金保険料は納めていたという人も同じである。

 また、すでに年金を受給している世代であっても、年金事務所で申請すれば、「年金加入履歴」を交付してもらえる。日本年金機構でお客様相談室長などを務めたOBが語る。

「消えた年金の中には、転職が多い人が複数の厚生年金番号を持っていて、裁定(年金受給の手続き)のときにそのうち一部の番号しか届け出なかったために本来の年金の全額をもらえていなかったケースが多数あった。ねんきん定期便や年金加入履歴の空白については、会社の経理が退職日の記入を間違っていたということも珍しくない。

 そういう場合、本人がその会社で働いていたことを証明しなければならない。会社が倒産していると事実確認が難しいので、早めに対処した方がいいでしょう」

※週刊ポスト2019年2月1日号

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