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2019.03.09 16:00  マネーポストWEB

私が賃貸にこだわる理由 絶対に受け入れられない持ち家のリスク

賃貸暮らしにこだわり続ける人の考え方とは?(イメージ)


 昨今ネットで「実家の部屋に住み続けるおじさん」を意味する「子供部屋おじさん」が話題になり始めている。そんな中、5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)では、「実家で貯金2000万円と賃貸で貯金ゼロどっちがいい?」論争に移り、さらには「賃貸vs持ち家」論争にも発展している。「一生家を買う気がない」と述べるネットニュース編集者の中川淳一郎氏が、自身の考える賃貸のメリットと持ち家のデメリットについて述べる。

 * * *
 人生で最大のリスクは「クソ野郎」と身近になることです。それこそ、借金癖のある家族や一族がいたら、本当に大迷惑ですし、大切に育てた我が子が犯罪者になってしまったら一家離散の危機です。

 しかし、家族や親戚についてはある程度の説得や教育により、最悪の事態を回避することはできます。一方、もはやお手上げ状態になるのが「隣人」です。庭で仲間とバーベキューをワイワイやっていたら「うるせぇ!」「くせぇんだよ!」とばかりに隣の家に住む男がやってきて、刺殺された、みたいな事件もありました。あとは、「現代の八つ墓村」とも呼ばれる、2013年、山口県周南市金峰の集落で発生した5人殺害事件は、犯人を除き14人の住民しかいない地域で発生しましたが、逮捕された男はその地域で孤立していたといわれています。

 マイホームについては、私の親世代(70代)からすれば、「一人前の象徴」として扱われていたところがあります。だからこそ30代で家を買うという行為に高いステータス性があり、私の親も「土地狂想曲」が発生するバブル期から数年前の1984年、38歳の時に家を買っています。

 今では家の評価額も下がりましたが、ローンは完済したようなのでとりあえず老親は住む場所には困らないでしょう。そして現在45歳の自分は38歳の時の父が下した決断をすることなく、7年以上が経過しました。そして、家は買わないでしょう。

 何しろ、フリーランスで暮らしている身からすれば、ローンで生活が縛られるのがイヤなのです。現在は賃貸暮らしをしていますが、所得が減ったらもっと安い賃貸に移ればいいと考えています。もしローンを組んで家を買ったら、今より所得が減った場合、分不相応な出費を毎月強いられることになります。

◆「土地に縛られない人生」を送ることが可能に

 過去に東京・渋谷で家賃3万円の風呂なし共同トイレの部屋に住んでいた経験もあるだけに、地方都市で家賃2万5000円の部屋に住むことも厭いません。まぁ、なんとかなるでしょう。家を買ってしまい、15年程ローンを払っていた場合、それをいかに売るか、ということにも悩まされます。さっさと新しい生活をしたいというのに、家の買い手がつくまでやきもきする。

 告白しますが、実は私も一度、家を買ったことがあります。ローンの頭金に加え、リフォーム代50万円と引っ越す前の数か月分のローンで計400万円を支払ったのですが、一緒に住むはずだった女性が亡くなったため、その家は手放すことになりました。家は彼女の母親に引き継ぐことも可能でしたが、ローンを支払うのが無理なため、結局私がそれまでに支払った約400万円は消えてしまいました。その後住んだ人はリフォーム済みで良かったでしょうし、不動産屋としても、「誰も住まなかった家」の取引で稼げたので割の良い話だったといえましょう。

 現在、海外への引っ越しを考えていますが、家があると、借り手を見つけたり、処分をしたりしてからの移転となります。賃貸でしたら一切そこら辺を考えないでもいいですし、あとはモノを捨てるだけです。「土地に縛られない人生」を送ることが可能となります。

 そして、今の時代、かなり重要なのが、どうしようもないほどDQNな隣人がいた場合、家を所有することがリスクになる点です。冒頭で紹介したような「バーベキュー嫌い男」や「連続殺人男」が近所に住んでいたら、最悪です。あとは「引っ越しおばさん」やらゴミ屋敷の主人などがいた場合、自分の家を見るだけで「あぁ、こんな不良債権をさっさと放り出してこのアホどもから離れたいものだ……」と思うことでしょう。

 固定費、土地に縛られる、貧乏になった時ににっちもさっちもいかなくなる、モンスター隣人……自宅を持つことはここまでリスクがあるので、石橋を叩いて渡る人生を送る自分には到底、無理だと考えます。

「高齢になったら借りたくても借りられなくなる」なんて意見もありますが、支払い能力さえ証拠として見せておけば少子高齢化時代に完全に借りられない、なんてことはないでしょう。その日のためにも、頭のトレーニングをし、貯金をキチンとしておこうと思っています。

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