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2019.04.09 16:00  マネーポストWEB

先輩社会人に学ぶ「仕事を辞めたくなった時」の振る舞い方

まだ辞めない?もう辞める?

 例年、新卒で入社した会社をすぐに辞めてしまう早期離職が話題になる。“逃げるのも大事”という意見がある一方で、せっかく入社できた会社を辞めてしまうのはもったいないという声もある。実際に仕事を辞めたくなったことがある社会人たちは、どう対処してきたのだろうか。

 リーマン・ショック後の就職氷河期に新卒入社した企業で、いきなり“放置プレイ”を受けたという30代のAさん(男性)。先輩社員たちが新人教育にかまっている暇がないほど忙しかったせいか、「何か仕事をさせてほしい」と訴えても、資料修正か掃除くらいで、OJTの営業同行もない状態に苦しんだ。まずはそんな新人時代の経験から、「自分からとことん動いてみる」ことが大切だと話す。

「入社直後から“窓際族”で、何のためにこの会社に入ったのだろう、と思いました。一日中、PCの前で仕事をしているふりをしている時もありました。自分の課の上司は何もさせてくれなかったので、別の課に行って仕事をさせて欲しいと直談判。他の社員が嫌がるテレアポを一日中こなし、アポを取って強制的に営業同行せざるを得ない状態に持っていきました。自分から行動しないと現状は何も変わらないことを学びました」

 手柄を横取りされる時もあったが、Aさんは営業成績を着実に積み重ね、どうにか4年間勤めて転職したという。後のキャリアを考えると、「あのとき踏ん張ってよかった」と振り返る。

「踏ん張るべき時と、踏ん張ってはいけない時の見極めは難しいと思います。自分が目指すキャリアが今の延長線上にある場合は、あと1日だけ、1週間だけ、1か月だけという風に自分をだましだまし頑張ってみるのもいいと思います」(Aさん)

 一方、第二新卒で入った会社が“ブラック”だったという20代のBさん(男性)。営業職で入ったにもかかわらず、「研修」という名目で延々と倉庫での荷物管理を強いられたという。そんなBさんは、「ポジティブに現実を受け止めることも大切」だと言う。

「営業職なのに、商品を段ボールに詰める発送手配をしていました。『話と違う』とどんなに訴えても無駄だったので、諦めて“筋トレ”だと思うことにしました。スーツ姿でしたが、率先して力作業をこなしていたら、現場のお兄さんと仲良くなり、飲みに行く間柄になりました。そこで愚痴を吐きつつ、結果的に転職活動もスムーズにこなすことができました。一度現実をしっかり受け止めてから、明確なゴールを設定し、やるべき課題を淡々とこなした経験が、その後の辛い時に生かされていると思います」

 転職3回目にして天職とも思えるような仕事をつかんだというのは、30代のCさん(男性)だ。新卒で証券会社に入ったものの、過酷なノルマで心身ともに不調をきたし退職。その後、非正規での転職を繰り返し、ようやく正社員待遇での転職を果たした。そんなCさんは、「3か月単位で考えることが重要」と話す。

「仕事をして感じたことは、“3か月の波”があるということです。好調も不調も3か月以上は続かないのです。だから、どうしても会社が嫌なら3か月考えましょう。それでも辞めたいなら、辞めればいい」

 入社して3か月で職場を見るポイントは、「自分がどうしても我慢できないこと」が該当するかしないかの見極めにあるという。

「3回の転職経験を経て、分かったことは、どんな会社に入っても不満はあるということ。入社して3か月の間に、最低限、自分が絶対に我慢できないことに当てはまらなければ、『良し』とするくらいの姿勢がちょうど良いと思います。“完璧”な会社や仕事はないのです」(Cさん)

 新卒入社でも転職でも、新しい環境には困惑するもの。逃げ出したいと思ったら、一度冷静に自分と会社に向き合ってから判断を下してみてほしい。

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