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2019.05.16 15:00  マネーポストWEB

OB訪問を受ける社員の意識変化 「セクハラと思われないように…」

その会社の雰囲気を知るためには有益なOB訪問だが…

 就職活動を行う学生が、その企業で働く社会人に対して情報収集を行うOB・OG訪問。先輩社員を通して、その企業の事業や仕事内容がわかるだけでなく、社会人についてのイメージをつかめるというメリットもある。意中の会社で働く社員と気軽にマッチングできるOB・OG訪問用アプリもあり、気軽に実施しやすくなっている反面、最近ではこの制度を悪用する社会人がセクハラなどで逮捕される事案も相次いでいる。

 OB訪問を受ける側の社会人の中には、こういった事件後にやりにくさを感じている人もいるようだ。

◆OB訪問は「会社内」でしか受けないよう

 大手メーカーでマーケティング関連の仕事をしている20代男性・Aさんは、人気企業ということもあり、OB訪問の相談をよく受ける。母校の学生課からの連絡もあれば、実名型のSNSで連絡先をたどってきた学生もおり、例年5人前後のOB訪問を受けてきた。女子学生から訪問を受けることも少なくない。

「少しでも会社のためになるなら、また学生のためにも、OB訪問は基本的にすべて受けたいと考えています。しかし、昨今のOB訪問でのセクハラや性犯罪の例を踏まえ、少しでも疑われるような言動は避けるようにと、以前とは対応を変えるようになりました」(Aさん)

 これまでAさんは、OB訪問の際、会社近くにあるカフェを指定することが多かった。また時間に余裕がある場合は、昼食をともにすることもあったという。だが、今年は、社外で学生に会わないようにしているという。

「オフィス外のほうが、学生もこちら側も、互いに本音で向き合いやすい。ただ、余計な疑いを持たれないようにするためにも、学生と社外で会うことの危険性について考えるようになりました。

 例えば、良かれと思って昼食に誘ったことをセクハラなどと捉えられる可能性もなくはない。ましてや飲みなんて、もってのほか。というわけで、最近は社内の会議室やカフェスペースなどのみで、OB訪問を受けつけるようになりました」

◆LINEでのやりとりが公私混同にならないか懸念

 大手広告代理店で働く30代男性のBさんは、個人の連絡先交換を控えるようになった。かつては、知人からLINEやFacebookのグループチャット上で学生を紹介され、OB訪問のスケジューリングを行うこともあった。だが今は、少し手間であっても、会社のメールアドレス経由でやりとりを行うようにしている。

「LINEやFacebookでは、くだけた表現を交えたりして、気軽に会話できすぎてしまう。会社のメールアドレスであれば、学生もこちらも丁寧な言葉遣いで進行出来る。SNS上でたやすく繋がれてしまうからこそ、公私混同しないことが大切だと再認識しています」(Bさん)

◆OB訪問の内容がTwitterに投稿されて…

 メディア系企業に勤務する30代男性・Cさんは、ある一件から、学生に対して積極的なアドバイスを躊躇するようになったと語る。

「きっかけは、私のところにOB訪問に来た学生が、直後にTwitterに、社名入りでその一部始終と感想を投稿しているのを見つけたことでした。幸いネガティブな発言ではなかったのですが、ネガティブな内容じゃなかったら良いということではない。面談も録音して音源をあげるかもしれないし、自分とのやりとりの一部をキャプチャしてさらすかもしれない。もはや学生のほうが立場が“上”」(Cさん)

 昨今のコンプライアンス重視の流れからも、OB訪問の形は以前と比べて変化しつつあるようだ。

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