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2019.06.12 16:00  マネーポストWEB

年収3000万円夫に「経済的余裕ない」と第2子を拒否された妻の決意

“モラハラ夫”の酷い言葉とは…(写真はイメージ)

 富裕層が数多く暮らす東京・港区の麻布界隈。そこでは多くの“麻布妻”と呼ばれる人たちが暮らしているが、中には「稼ぐ夫」からモラハラを受けているケースがあるという。モラハラ事例に詳しい、ライターの高木希美氏がリポートする。

 * * *
 外銀勤めの夫を持つ美優さん(仮名、以下同)は、34歳の麻布妻です。娘さんは3歳。

「すごく子供が好きで、結婚して子供を持つことが夢だったんです。子供が好きだからチャイルドマインダーの資格も独身時代に取ったくらい。まだ若いし、親からも“2人目は?”ってよく聞かれるんですけど、夫からはずっと『経済的に余裕ない』って2人目を拒否されていて……」(美優さん。以下同)

 チャイルドマインダーとは、家庭的な保育サービスを行う専門家のこと。「金銭的に余裕ない」と言われた美優さん夫婦は、麻布の家賃35万円ほどのマンションに住んでいます。一般的に考えれば、かなり裕福なはず。

 美優さんはこの3年間、ずっとワンオペ育児だったそうです。

「子供がいることは嬉しいからワンオペでも実際そこまで苦痛ではなくて。娘といる時間は幸せだから、いいんです。ただ、完全ワンオペで夫に迷惑かけていないのに2人目を拒否されるのは精神的に辛くて」

 夫は、美優さんの6つ年上で40歳。

「彼、結婚前に私にこう言っていたんです。『昔、3年付き合った彼女から“結婚したらすぐ子供を欲しい”って言われて、よく考えたら自分の人生を犠牲にするくらいお前のこと好きじゃないわって別れたんだよね。けど美優は特別だし何でも夢を叶えてあげたい』って。この話って今思うと、モラハラサインだったのかもしれません。けど私、彼のこと頼れるなって思っちゃったんですよね」

 結婚し、しばらくして妊娠。その頃から夫はまた独身の時のように遊びを再開するようになったそうです。

「結婚当初は、『美優が俺の趣味だから』っていうくらい、一緒にいてくれました。でも、妊娠してから、友達との予定が急激に増え始めたんです。浮気してるのかなって感じた時もありましたが、最悪、浮気しててもそれくらいでおさまるならいいやと思って、放っておいてます。子供がとにかく大事なので……」

 ある日、娘さんが「ママ、うちにも赤ちゃんほしいね、弟か妹がいたらいいな」と言うようになったのを機に、美優さんは思い切って2人目の希望を伝えたそうです。すると、夫の第一声は、「うちにそんな余裕あると思ってんの?」でした。

“俺、ただでさえ土日のどっちかしかゴルフとか飲み会とか入れられないし、旅行だって3回に1回は誘い断ってんのに、もう1人増えたらその時間の余裕もなくなるんでしょ? 教育費だって2倍かかるし、勘弁してよ、無理無理。今いる子供のほう優先でしょ”──その返答に美優さんは唖然としたそうです。週末も夫は子供の面倒を見てくれるわけではなく、予定がない日も寝ているだけだし、育児への協力はほぼゼロ。夫にそう反論すると、“美容院行く日は、3時間くらい俺が面倒見てる”と激しい口調で再反論。

 育児への非協力的な態度、そして暴言。典型的なモラハラです。何度か2人目について話しても、いつも最後には「経済的に余裕がない」と返されるばかりだったそうです。

「彼、『うちに今いくら資産あるかわかってんの?』が口癖のわりに、資産も年収も教えてくれなかったんです。こんな高級マンションに住んでいて、経済的な余裕ないから2人目いらないって、納得できなくて。我慢できずに机を漁って、確定申告の書類を見つけたら年収3000万円くらいだったんです。確かに税金とか引かれるから手取りはそれより少ないかもしれませんが、“経済的な理由”で子供2人を育てられないはずないでしょう?

 夫はサーフィンによく行くし、ゴルフとボクシングを習っていて多趣味。あと、やたら高い靴を買うんです。エドワード・グリーンとか、ジョン・ロブとか。そういうのに使う自分のお小遣いが減るとピリピリしだすんです」

 だんだん、夫の言い方は酷くなってきました。

「この間は、『そもそも外銀で働ける人間が日本の人口の何%か分かってる? 年収1000万円以上の人間って何%だか知ってる? そんな俺に、そのへんのお父さんみたいな生活しろって? 小遣い制とか希望? 笑わせないでよ。お前そもそも貯金してる? 美優たちにお金かかりすぎて大変なんだけど』って言われて。あー、もうこの人には見込みないなって気付きました」

 これがモラハラだと気付くまで、時間がかかってしまったという美優さん。今は、子供と一緒に出ていこうと、仕事を再開することを決めたそうです。

 麻布界隈では年収1000万円以上は当たり前、2000万~3000万円の人もゴロゴロいますが、億プレーヤーも多く住む中では“中途半端層”とも言われています。高級マンションや自分の贅沢な趣味にお金を使っていけば、あっという間に消えてしまう金額でもあります。家族のことより自分のことだけを考えるモラハラ夫にとっては、年収3000万円では「1人育てるのが精一杯」と感じるのかもしれません。

 美優さんの決意を応援したいと思います。

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