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2019.08.15 20:00  マネーポストWEB

リーマン・ショックから11年 FXトレーダーが振り返るべき教訓

10年前のリーマン・ショックから得られた教訓とは

 2008年9月、リーマン・ブラザーズの破綻をきっかけに世界中を金融危機が襲った。世に言う「リーマン・ショック」だが、この金融危機はFX(外国為替証拠金取引)取引のあり方も大きく変えたことで知られる。あれから11年、当時の教訓は今でも通用するものが少なくない。FXのカリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが、当時の状況を振り返りつつ、そこから得られた教訓を紹介する。

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 リーマン・ショックはFX投資家のセンチメントを大きく変えた出来事として知られています。FXのトレード環境も見直される契機となり、その頃からレバレッジ規制も議論されるようになりました。

 私自身、当時を振り返ると、FXのスワップポイント(金利差収益)だけで月300万円の収益を手にしていた時期もあり、個人投資家の間でも、高金利通貨を買うことが流行していた時代でした。普通の主婦にもFX取引は普及し、教育資金や虎の子のへそくりを引っ張り出し、スワップポイント狙いのトレードに勤しむ人もいました。

 しかしリーマン・ショックで未曽有の円高が訪れると、多くの個人投資家がポジションのロスカットに見舞われます。当時は多少の円高になろうとも、再び円安が訪れるという楽観から、値ごろ感でナンピンする方も多く散見され、それが更なる下落のパワーとなり、円高を加速させました。

 10年以上前は個人投資家のレバレッジに関する上限ルールが定められておらず(現在は上限25倍)、100倍や200倍といったハイレバレッジの取引も一般的でした。それもまた前例のないロスカットの連鎖を引き起こした原因のひとつでしょう。

 こうした悲惨な状況を目の当たりにした私は「資金管理と取引ルール」を徹底することの重要性を再認識しました。

 資金管理の徹底は個人のFXトレーダーに一番伝えておきたいポイントです。大きな利益を求めて一発逆転を狙うのではなく、自己資金の範囲内で無理のないポジションで取引することが鉄則です。私が考えているひとつの目安は、自己資金100万円に対して保有してよい通貨の目安は6万通貨程度でしょう。私は当時からセミナー講師として登壇する機会があり、セミナー参加者にはこうしたルールを一貫して伝えています。

 リーマン・ショックを通して得られた教訓は、今の為替相場においても通用する重要なことなので、FXトレーダーの方はぜひ参考にしていただきたいです。

【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)

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