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2019.11.27 16:00  マネーポストWEB

失速する「いきなり!ステーキ」 足が遠のいた人たちの本音は

「いきなり!ステーキ」失速とユーザーたちの本音は

 飛ぶ鳥を落とす勢いで店舗拡大を続けてきた「いきなり!ステーキ」だが、このところ不振に苦しんでいる。運営元のペッパーフードサービスは11月14日、2019年12月期の業績予想(連結)の下方修正を発表。売上高は665億3600万円(前回予想から98億8700万円の悪化)、営業利益は7億3100万円の赤字(同27億9200万円の悪化)となり、上場来初の営業赤字に転落する見通しだ。

 同社は業績不振の理由として、いきなり!ステーキの店舗同士の競合などによる既存店不振の影響などを挙げているが、実際にいきなり!ステーキから足が遠のいたユーザーたちはどう感じているのか。

 30代男性会社員・Aさんは、いきなり!ステーキが人気絶頂だった2年ほど前は週2回のペースで通っていたが、最近は足が遠のいているという。先日、久しぶりに訪れると、店舗の変わりように驚いたと話す。

「2年前くらい前は、昼時だと行列で、夕食どきでも満員で待たされることもありました。でもこの前久しぶりに行ったら、ガラガラで……。店舗によって違うのでしょうが、驚きました」

 Aさんは、もともとステーキというメニューにそれまで馴染みがなかったが、いきなり!ステーキが登場して以降、それが「身近なもの」に変わったという。それなら、なぜ通わなくなってしまったのか。Aさんは「飽きが来たことが大きい」と言う。

「今思えば、その頃は肉ブームでどこも“肉、肉、肉”ばかり。糖質制限ブームもそれに拍車をかけていた印象でした。でも今やファミレスや居酒屋など、極端な話どこでもステーキが食べられるようになりました。私もいろんなところでステーキを食べるのを楽しんでいた時期がありましたが、結局はステーキ自体に飽きた感じです」(Aさん)

 20代男性会社員・Bさんは、値上げを機に牛丼屋にシフトしたという。

「ここ数年で何度か行われている値上げが痛かったですね。もちろん、2000~3000円くらい出して、リブロースやヒレなど高い肉を食べれば当然おいしいです。でも、それなら僕は焼肉屋に行きたくなってしまう。だから、比較的安いメニューである、1100円のワイルドハンバーグをよく頼むようになりました。でもある時、これなら牛丼屋の方がコスパいいのではないかと感じました。

 安く肉を食べたいなら吉野家で700円台の超特盛牛丼、松屋で600円台のブラウンソースハンバーグの方が安くて満足度が高い。いきなり!ステーキで、一瞬ステーキが気軽に食べられるものになった気がしたけど、まだまだ高いし、頻繁に食べるならやはり牛丼という現実に気づいてしまった……みたいな感じです」(Bさん)

 20代女性会社員・Cさんは、頻度こそ減ったが、今でも月1くらいの頻度で通っている。

「最初男性客ばかりだと思っていたら意外と女性客も多くて、安心したことを覚えています。肉は美容やダイエットにもよいと聞いて、定期的に同僚と一緒に行ったり、ときには一人で行くこともあります。

 少し値段が高くなりましたが、私はそれでも時々食べたくなります。私が行っている店舗は、以前は立ち食いでしたが、座って落ち着いて食べられるようになったのはうれしい。ファミリー層も時々見るようになりましたね」

 立ち食い方式からの転換や不採算店舗の撤退など、様々な施策が、どこまで功を奏するか。一斉を風靡したいきなり!ステーキは、いま岐路に立っているようだ。

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