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2019.11.30 07:00  マネーポストWEB

他社では通じない「社内スラング」、体育会系やアニメ由来のものも

職場ごとに存在する社内用語にはどんなものがある?

「ビジネス用語」や「業界用語」とは異なり、ほぼその会社のみでしか通用しない「社内用語」や「社内スラング」。組織の意思統一やコミュニケーションを円滑にする利点がある一方、社外の会話ではまったく理解されないケースがほとんど。各業界で働く会社員たちに、自分の職場でしか使われない、変わった社内用語を聞いてみた。

 大手通信会社の営業部門に所属する30代の男性・Aさん。入社後、聞き慣れない謎の言葉「ぞす」を耳にするようになった。

「先輩社員が、挨拶や謝罪、お礼の言葉も、全て『ぞす』一言で済ませていました。『ありがとうございます』『おはようございます』の『~ございます』が略されて、誕生した言葉。次第に『ぞす』のみが一人歩きし、空手のかけ声『押忍』のように、職場の至る所で連呼されるようになったそうです」(Aさん)

 この聞き慣れない言葉の起源は古く、20年以上前までさかのぼるという。

「体育会系な社風で知られる別の通信会社で使われていた言葉で、同社社員が大量採用された時に広まったと言われています。挨拶やかけ声ならまだしも、社内のメール文でも見かけた時は、さすがに戸惑いました」(Aさん)

 メーカーで働く20代の女性・Bさんの職場では、「ライザップ」が連呼されるようになった。

「フィットネス事業などで知られるライザップ。同社のテレビCMがオンエアされた時期に、会議の場で聞くようになりました。『結果にコミットする』というおなじみのフレーズが、『営業目標を必ず達成する』という意味で用いられるように。聞き馴染みのあるキャッチーな言葉だったこともあり組織内への浸透も早かったです」(Bさん)

 30代の男性・Cさんが働く大手インフラ企業では、アニメやゲーム由来の社内用語が多数存在するという。

「若手が残業するなかで、一緒に残って働いている30代後半の先輩社員がいました。彼が10年以上前に生み出した言葉が、組織内に定着しています。先輩は、仕事をアニメ『ドラゴンボール』になぞらえることが多く、本来とは異なる承認ルートで、上司の決裁を取ることはパワーアップ技である『界王拳』。『残業で終電を逃す』ことは、滅びゆくナメック星からの脱出に失敗した(かのように見えた)悟空になぞらえ、『ナメックする』と呼んでいました」(Cさん)

 ただ、仲間内で当たり前に使っていた言葉でも、外で使うと失礼にあたるケースは少なくない。転職後に思い知ったのは、IT企業勤務の20代の女性・Dさんだ。

「新卒入社した会社では、メールやビジネスチャット上でメッセージを送ることを『投げる』と呼んでいました。次の職場でも当たり前に使っていたところ、他人様に言葉を『投げる』のは無礼だと注意されました。知らず知らずのうちに無作法な言葉遣いが染み付いていたことが怖かったです」(Dさん)

 社内スラングを使うのは仲間内だけにしておくのが賢明なようだ。

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