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コラム

2020.05.22 16:00  マネーポストWEB

「お金目当て」で近づいてくる人々に辟易する富裕層女性たち

打算で麻布妻に近づこうとする人もいる(写真はイメージ)

 東京・港区の麻布界隈には、“麻布妻”と呼ばれる富裕層女性たちが住む。彼女たちは身なりもきちんとしていて、ブランド品を身につけていることから、一見してお金持ちであることがわかる人も多い。そんな彼女たちには「お金目当て」で近づいてくる人も──。自身も麻布妻でライターの高木希美氏が、その実例をリポートする。

 * * *
 凜さん(仮名)は、結婚8年目。そしてモラハラ被害歴は7年目です。結婚当初は優しかった夫が、翌年に子供が産まれてからというもの彼女に冷たく当たるようになりました。麻布妻の中には、一定数、「稼ぎまくる、頭のいい、自分に自信がある夫」からモラハラを受けている人がいます。凜さんもその一人です。酷いときには「お前の生きてる価値、説明してみろよ」となじられるほどでした。

「何度も離婚しようかと思いましたが、娘が『パパ好きだし、ママも好きだよ』なんて言ってくると、どうしようもなくて……。そんなとき、ママ友に“霊視ができる人”を紹介されたんです」(凜さん)

 霊視鑑定の値段は3時間で約6万円。高いですが、「当たるし、すごく楽になれる」というママ友の言葉を聞いて、藁にもすがる思いで行ったそうです。

「モラハラの状況を一通り話すと、“魂の癖”というような話をされて、“僕のところに来るべきタイミングが来たから会えた。久しぶり”と言われたんです。前世から深い仲で、窮地に陥ったときに助け合うと約束して、生まれ変わったからこのタイミングで魂が再会したと……いま聞けば明らかに意味不明なんですけど、そのとき苦しかった私は、むしろ心強く感じてしまいました」

 そこから、「来週セミナーをやるんだ。参加費は4万円だけど、絶対救われるから来てほしい」といった誘いを受けたり、高額なセミナーDVDを買うよう勧められたりしました。さらには、「離婚したほうが良いから生活の自立が必要だろうし、僕のアシスタント職をやったらどうか? それには僕の弟子と面談して、試験に合格してほしい。試験料は15万円かかるけど、合格したら元は取れる」とも言われました。

 ここまでなら単なる怪しい霊視ビジネスに思えますが、あとで周囲の人に聞いたところ、実は提示されたセミナー代や試験料は“お金持ち価格”だったようです。人を見て値段を決めていたようで、その点では“霊視”ができていたのかもしれません。

「最初から、お金を吸い取りやすいと狙われていたんだと思います。それまでに払ったお金は、勉強代として諦めて、スッパリ縁を切りました」(凜さん)

◆ランチご馳走の見返りに「ブランド品要求」した男

 36歳の裕子さん(仮名)は、夫の不貞が原因で別居して3年の麻布妻。港区の高級マンションで子供と住んでいます。夫からは潤沢な生活費が振り込まれていて、夫が買ったポルシェも自由に使っているそうです。

「いずれ離婚すると思うのですが、『別居している』とか『夫と不仲』ってことがわかると、男性から アプローチされる機会がすごく増えましたね。みんな“責任取らなくていい”と思うのでしょうか。でも最近、時々一緒にランチしていた男性が、“お金目当て”だってことがわかってゲンナリしました」(裕子さん)

 相手は、仕事の関係で知り合った大手広告代理店勤務の36歳バツイチ。年齢も同じなうえに、結婚に失敗したという共通点もあったので意気投合して仲良くなったといいます。ランチはだいたい3000円とか5000円するところで、男性が領収書を切ってごちそうしてくれるので、御礼は言いつつも、“会社のお金だろうし”と思っていたそう。

「それで、2月に食事したときに、日頃の感謝の気持ちでバレンタインチョコを渡したんです。そうしたら『いつもランチおごったりしているのに、チョコだけって安すぎない? せめて欲しいもの聞いてくれたらよかったのに』『好きなブランドとか、聞いてくれたことないよね』って露骨にねだられたんです……。私、貢ぐ女って見られていたのでしょうか」(裕子さん)

◆「このバッグ、使わなくなったらください」

 最初からお金目当てではなくとも、知り合った人からたかられるケースはあるようです。神戸出身の麻布妻・博子さん(仮名)は、小さな子供がいますが、ジェルネイルとマツエクまで出張サービスで依頼していつも綺麗にしている28歳。子供服もドルチェ&ガッバーナのキッズコレクションやステラ マッカートニー、バーバリーなどで固めています。

 博子さんの親はアパレル会社を経営していて、夫も投資銀行のバンカー。高収入であり資産もある夫婦です。親が用意してくれた“嫁入り道具”は港区のマンションでした。

 昨年末、夫の友人夫妻が遊びに来ることになり、博子さんはローストビーフとケーキを用意して出迎えたそうです。そこで、広いリビングに足を踏み入れた友人の妻が一言。

「同じ28歳なのに、なんでこんなに違うんだろう? 私たちなんて共働きで、やっと中野区に引っ越したのに、港区に住んでいて華やかにしてて。どうやって生きてきたらこんなに差が出るんですか?」

 愛想笑いでスルーした博子さんでしたが、友人の妻は、その後も身につけている服やバッグ、子供服に興味津々で、「これ使わなくなったらください」「お子さんの服とかサイズアウトしたらもらっていいですか?」とがっついてきたそうです。

「別にあげるのは構わないけど、初対面でこんなにガツガツ言われたの初めてだからびっくりしちゃって。生活レベルが違う人とは仲良くなれなそうだなって思っちゃいました」(博子さん)

 彼女たちは運が悪かったのかもしれませんが、富裕層の妻たちも苦労が絶えないのは確かなようです。

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