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2020.11.21 11:00  マネーポストWEB

離婚を成立させるための「証拠の集め方」 不貞の場合、DV・モラハラの場合

離婚の決定打となる証拠をどう集めるか

 コロナ禍によるテレワークや長い家ごもり生活により、夫婦の絆が深まったという家庭もある一方、夫婦関係にヒビが入った家庭も多く、“コロナ離婚”が増えたといわれている。夫婦でお互い納得したうえで離婚届を提出すると離婚が成立する(協議離婚)が、どちらか片方が合意してくれない、話し合いすらままならないなら、家庭裁判所に調停を申し立てることになる。そこでも合意に至らなければ、審判や訴訟となる。

【イラスト】モラハラ発言は黙って録音、心身に負担がかかったことはマメに記録…他、離婚成立に向けた「証拠の集め方」

 その際には、「配偶者に不貞な行為があったとき」「その他婚姻を継続し難い重要な理由」など、「法律上の離婚原因」にのっとった理由が必要だ。法律上の離婚原因には、それを示す証拠が必要になる。話がこじれて調停や審判、訴訟となったなら、離婚できるか否かは“証拠”にかかっている。

 そこで、誰が見ても認めざるを得ない“証拠”の集め方を紹介。いざというときのために、いまから準備しておくべきか……。

◆不貞の証拠集め

 不貞の証拠として必ず押さえたいのは、【1】の相手の顔と不倫現場。そのほかの3つは状況証拠だが、押さえておいて損はなし!

【1】ホテルや愛人宅への出入り記録を押さえる

 ラブホテルなどに入るときと出るときの時刻と、それぞれの現場を押さえること。ホテルの看板や街区表示板まで映るよう、動画で一連の流れを撮ると確実。愛人宅やビジネスホテルの場合、「打ち合わせだ」などと言い逃れされるケースもあるが、複数回続いたり、深夜に入って朝に出てきたのであれば不倫だと認められやすくなる。

【2】スマホをチェックし、不倫調査の足掛かりに

 スマホでの愛人とのやりとりは状況証拠にしかならないが、愛人と会う日や場所の傾向がわかれば、探偵社に調査を依頼する際にスムーズだ。該当するメッセージなどを見つけたら、一部始終をスマホの動画機能で録画しておこう。不倫中はスマホにロックをかけるケースが多いので、日頃から夫のパスワードなどは注視しておこう。

【3】時には家を空けて夫を泳がせる

 夫がいつ不貞をするかわからないと、なかなか証拠が押さえられない。そういう場合は、あえて不貞をしやすいような機会を、妻側が設けてあげるのも手。例えば、実家に帰る、友達に会うなどの理由で家を空けることを、遅くとも1~2週間前には夫に伝えておく。そうすると、夫や愛人も予定が立てやすくなる。

【4】ドライブレコーダーや領収書などもマメにチェック

 ラブホテルの名前が入った領収書やポイントカードなどを見つけたら、証拠として撮影しておこう。車のドライブレコーダーの記録もマメにチェックを。不貞現場や曜日、時間帯の特定に役立つ。録音録画データが上書きされないようにレコーダーのSDカードを大容量のものに取り換えておくのもおすすめ。

◆DV、モラハラなどの証拠集め

 傷が残る体への暴力と違い、証拠が残りにくいモラハラ。あきらめずに、コツコツ記録し続けることが重要だ。

【1】専門機関や警察などに相談して記録を残す

 DVは身体的暴力のほか、罵倒や社会とのかかわりを制限する行為なども該当する。夫からの言動が少しでもつらいと思ったら、DVを受けている可能性がある。自治体の「配偶者暴力相談支援センター」や警察署で相談を。相談記録自体はDVを証明するものではないが、ないよりはあった方がいい。

【2】医療機関を受診し診断書をもらう

 夫から殴る、蹴るなどの暴力を受けたら、すぐにトイレなどの個室に駆け込み、傷痕を録画するか写真撮影を。さらに当日か翌日など、傷痕が残っているうちに医療機関を受診しよう。精神的DVの場合は、心療内科やカウンセリングでもいい。診断書や通院記録が証拠になる。

【3】夫にされたことがわかるよう毎日日記をつける

 身体的暴力はもちろん、暴言や脅し、交友関係の制限、大切なものの破壊、仕事の制限、性行為の強要など、夫にされてつらかったことはすべて日記につけること。記録の積み重ねが証拠になる。「いつ、どこで、何をされ、どんな気持ちになったのか」を詳細に。

【4】日常会話を録音しておく

 モラハラ発言の現場を押さえるのは至難の業。そこで、衣服のポケットなどにICレコーダーを忍ばせ、常日頃から録音を。こういうケースでの録音は違法ではない。ただし、言い返すなどで応戦したり、モラハラ発言を誘導するとDV認定されないので、録音中は黙っておくこと。

【5】家の中に隠しカメラを設置 暴力場面などを録画

 音声だけでは行為の詳細がわかりづらい身体的暴力などは録画を。隠しカメラを取り付け、夫がいるときは常に録画しておこう。ただし、見つかると暴力が激化する恐れがあるため、探偵社などの専門機関に小型特殊カメラを設置してもらうと安心だ。

【6】通帳や借用書はコピーしておく

 多額な借金をしていたり、妻に収入がないのに生活費をほとんど入れないなどの理由で、家族が困窮したり夫婦生活が破綻している場合も、離婚原因になる。「金銭消費貸借契約書」などの借用書や、生活費の入金状況がわかる通帳があれば、コピーや写真撮影のうえ、保管を。

取材・文/桜田容子 イラスト/ユキミ

※女性セブン2020年11月26日号

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