コラム

「揚げ物ばっかり…」 飲食店の時短営業で食生活が大きく変わった人たち

ロナ禍になってからデリバリーを利用するようになった人も多い(イメージ)

 新型コロナウイルス感染拡大を受けて東京都などで発出された緊急事態宣言は6月20日まで延長されており、今も飲食店の時短営業が続いている。多くの飲食店が午後8時までの営業となったことで、自炊をしない人たちの食生活は大きな影響を受けている。

 都内在住の会社員・石田さん(30代男性)は、コロナ拡大前はほぼ毎日、夕食は外食だったという。

「仕事が終わるのが夜の8時か9時頃で、それから帰って家の最寄りの定食店などで夕食を摂ることが多かったです。週に1回くらいは仕事の後に同僚や友人と飲みに行くこともありました。でも、時短営業になって、夜の外食は一切できなくなった。毎日、帰宅する時間になると、“ああ、今日も外食ができないのか”と残念な気持ちになります」(石田さん)

 そんな石田さんは、ここ最近は帰りに弁当を購入し、家で食べる生活が続いている。

「うちの近所の飲食店は、テイクアウトも8時で終わるところがほとんどで、買えないことも多い。結局、最寄りの駅から家に帰るまでの途中にあるオリジン弁当に毎日通っています。いろいろなお弁当があるので、毎日違うメニューを買って帰るのがささやかな楽しみです。ただ、どうしても揚げ物系に偏りがちで、そろそろ飽きてきたのも事実。早く普通に外食がしたいです」(石田さん)

 飲食店のスマホアプリを活用することが増えたというのは、埼玉県在住の竹内さん(20代女性)だ。

「仕事が終わるのは大体夜の7時くらい。そこから家に帰って、ファストフードなどのテイクアウトで夕食を済ますことが多いです。でも、その時間帯にお店に行くと、テイクアウトのお客さんですごく混雑しているんです。だから、帰りの電車の中でマクドナルドや松屋のスマホアプリを使って事前に予約注文をして、ちょうど近所のお店に着くくらいの時間で商品を受けとれるようにしています」

◆経費での出前注文にささやかな喜びも

 ランチタイムで少し贅沢な食事をすることも増えたという。

「休日に、ランチにちょっと高いお寿司や、ステーキなんかを食べるのが楽しみになりました。ささやかなストレス解消です」(竹内さん)

 宅配サービスを活用する機会が激増したというのは、都内在住のイラストレーター・中島さん(40代男性)だ。

「基本的に仕事は全部リモートで、夕方くらいから作業をしていると、夜の9時くらいにお腹が空くんです。以前はファミレスに行ったりしていたんですが、それができなくなって、Uber Eatsや出前館を利用しています。いろんなメニューを頼めるのはいいんだけど、どうしても外食するよりもお金がかかってしまう。普通に、深夜の夜のファミレスでドリンクバーを飲みながら、グダグダ仕事をしたいですね……」

 一方、時短営業のおかげで、逆に食費が浮くこともあるという人もいる。都内在住のデザイナー・須藤さん(30代女性)はこう話す。

「外で夕食が食べられないことがわかっているので、出社している時は、上司が経費で夕食の出前を取ってくれるようになりました。しかも、社員への労いもあってか、いつもちょっと高級なお店で頼んでくれるんです。焼肉弁当だったり、お寿司だったり、うなぎだったり、自腹ではなかなか食べないものばかりが食べられるのは嬉しいです」

 デパートやスーパーなど、少しずつ営業時間を戻すお店も増えているなかで、飲食店はまだまだ平常運転とはいかない。緊急事態宣言は、人々の食生活を大きく変えている。

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