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コミケ 過去最高来場者数記録もマナーの悪さ目立ち懸念の声

 2012年12月29日から31日まで、3日間にわたり東京ビッグサイトで開催された「コミックマーケット83」。『黒子のバスケ』の脅迫事件によって、開催前から緊張感が漂っていたものの、冬コミ史上、過去最高の55万人の来場者を記録した。

 毎年のように個性豊かなコスプレイヤーが終結し、会場のにぎわいに色を添えていたが、出展者の中にはコミケのマナーに不安の色を隠せない人もいるようだ。

「昔よりもゴミがよく落ちてるように思います。最寄りの国際展示場駅から会場までの道で、ビニール袋や食べ物のゴミが落ちていて汚かったですね。作家さんのチラシが捨てられていたりするのは、同じ作家としてショックでした」(1日目出展者・32歳女性)

「来場者のマナーもちょっと悪かった印象を受けました。もちろん立ち読みしてもらって大歓迎なんですけど、そこに長居して全部読まれちゃうとさすがに……。なかには折り目を付けて読む方もいるんですよ、それで買わないで帰っちゃうとか、とちょっと困りますよね」(2日目売り子・28歳男性)

 来場者からも懸念の声があがっていた。

「徹夜組は、毎年指摘されていますけど、本当に恥ずかしいからやめてほしいです。朝4時以前に並ぶのは禁止されているわけですから。それでゴミの投棄とか、最悪ですよ。同じコミケファンとして、イベントを息の長いものにしたいなら、最低限のマナーを守ってほしい」(3日目来場者・38歳男性)

「りんかい線で会場に向かうとき、コミケ参加者たちが電車内で騒ぎ立てていて本当に恥ずかしかったです。普通に電車を利用している方もいるので、迷惑をかけないでほしい。テンションが上がっているのは分かるけど、公共の場ですよ。コミケに行く人はみんなこうだと思われたくないです」(2日目来場者・22歳女性)

 コミックマーケットの公式サイト「コミケット」では、混乱を避けるために、来場時の注意事項や地図が掲載されている。もちろん、コスプレをしたり撮影する際のルールもある。転売や転載などは厳禁だ。最低限、来場時にはカタログを確認しておくことが望ましい。

 門戸が広がると同時に、あらためて参加者同士でルールを確認しあいたい。次回の開催は「コミックマーケット84」の夏コミ。2013年8月10日から12日に開催される予定だ。

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