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ダックスフントに多い「椎間板ヘルニア」の犬の名医5人紹介

 ダックスフントに多い「椎間板ヘルニア」。放っておくと、犬が歩けなくなったり、自分で「排尿排便」ができなくなったりすることもある深刻な病気だ。かつては難しいとされた犬の椎間板ヘルニア手術だが、現在は、大学病院でなくとも、整形外科を標榜して治療する獣医師たちが現われ、成果をあげている。

 整形外科を専門とする獣医師たちが、自らを除いて「整形外科分野で優秀と思われる」獣医師を選んだ結果、「犬の名医」たちの名が浮かび上がってきた。

 現在発売中の『犬の名医さん100人データブック』(小学館)でも紹介された、大阪府寝屋川市の『おさむら動物病院』の長村徹院長もそのひとり。長村氏は、椎間板ヘルニアについて、こんなアドバイスをする。

「椎間板ヘルニアは治療が遅れると犬が一生車いす生活になる場合がありますので、早期治療が重要です。重症になると1時間でも早く手術することが望ましいので、私は夜中でも休みの日でも対応しています。また、手術後の管理やリハビリも重要で、当院では3週間入院してもらうこともあります」

 早期治療の重要性を訴えるのは『名古屋動物医療センター』の陰山敏昭病院長も同じで、「急に腰が抜けて歩けなくなる重度の椎間板ヘルニアに関しては、発症してから48時間以内に手術を終わらせることが重要で、私は夜中でも手術します」と語る。

 神奈川県川崎市の『日本動物高度医療センター』の松永悟院長によれば、「椎間板ヘルニアは、最初は単なる脚の震えだと思っても、放置しておくと、急激に悪化し、時には命に関わることもある」ことから、とにかく少しでも異常が見られたら早めに獣医師に相談することを勧める。

 一方、具体的な治療に関して、埼玉県三郷市の『とがさき動物病院』の諸角元二院長は「最小のダメージで最大の効果」を目指しており、「手術時間を短くしたり、手術時の周りの筋肉を痛ませないなど、できるだけ犬の負担を減らす手術を心がけている」という。

 同様に奈良県奈良市の『中山獣医科病院』の中山正成院長は、「約15分」というスピードで椎間板ヘルニア手術を行なうことにより、手術における全身麻酔の時間リスクまで軽減しているという。

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