ライフ

発熱者の診察拒否が全国で続出 患者はどうすべきか?

救急の受け入れに制限がかかるケースも(写真/AFLO)

 新型コロナの影響で病院に行っても診察を拒否される──そんなケースが全国で起きている。病院側の都合で、診るのを断わられた時、患者はどうすればいいのか。

 8月初旬、都内に住む30代女性が体調を崩した時のことだ。

「夜中に38度の熱が出たため、夫が夜間診療を受け付けている病院を探して電話をかけてくれました。でも、『発熱患者は診ない』とことごとく断わられてしまいました」

 こうした「来院拒否」が、全国の医療機関で続いている。夜間外来だけでなく、通常の診療時間内でも「発熱患者お断わり」の病院も少なくない。

 なぜこんなことが起きるのか。医療ガバナンス研究所理事長の上昌広医師はこう語る。

「外来の患者さんはすべて、PCR検査で陰性の結果が出るまでは“コロナに感染しているかもしれない”と考えて診療に当たるしかない。そのため、コロナ患者用のベッドがない、あっても少ない病院では、かかりつけ以外の患者は断わらざるを得ないのが現状です」

「この時間はダメです」

 では、都心部にある大病院ならベッド数が確保できていて、新規の患者を受け入れる余裕があるのかといえば、実態はそうではない。上医師によれば、「大病院ほど面倒を避けようと、さまざまな理由をつけて断わってくることが多い」という。

関連記事

トピックス

エンゼルス時代、チームメートとのコミュニケーションのためポーカーに参加していたことも(写真/AFP=時事)
《水原一平容疑者「違法賭博の入り口」だったのか》大谷翔平も参加していたエンゼルス“ベンチ裏ポーカー”の実態 「大谷はビギナーズラックで勝っていた」
週刊ポスト
中条きよし氏、トラブルの真相は?(時事通信フォト)
【スクープ全文公開】中条きよし参院議員が“闇金顔負け”の年利60%の高利貸し、出資法違反の重大疑惑 直撃には「貸しましたよ。もちろん」
週刊ポスト
昨秋からはオーストラリアを拠点に練習を重ねてきた池江璃花子(時事通信フォト)
【パリ五輪でのメダル獲得に向けて】池江璃花子、オーストラリア生活を支える相方は元“長友佑都の専属シェフ”
週刊ポスト
大の里
新三役・大の里を待つ試練 元・嘉風の中村親方独立で懸念される「監視の目がなくなる問題」
NEWSポストセブン
店を出て並んで歩く小林(右)と小梅
【支払いは割り勘】小林薫、22才年下妻との仲良しディナー姿 「多く払った方が、家事休みね~」家事と育児は分担
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
乱戦の東京15区補選を制した酒井菜摘候補(撮影:小川裕夫)
東京15区で注目を浴びた選挙「妨害」 果たして、公職選挙法改正で取り締まるべきなのか
NEWSポストセブン
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
成田きんさんの息子・幸男さん
【きんさん・ぎんさん】成田きんさんの息子・幸男さんは93歳 長寿の秘訣は「洒落っ気、色っ気、食いっ気です」
週刊ポスト
「週刊ポスト」本日発売! 岸田自民「補助金バラ撒きリスト」入手ほか
「週刊ポスト」本日発売! 岸田自民「補助金バラ撒きリスト」入手ほか
NEWSポストセブン