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正捕手・嶺井博希がFA流出のDeNA 今季2位も「暗黒時代に逆戻り」懸念の指摘が

番長も頭が痛い?(時事通信フォト)

番長も頭が痛い?(時事通信フォト)

 DeNAにとっては大きな痛手だ。正捕手の嶺井博希が国内FA権を行使し、ソフトバンクに移籍することが決まった。嶺井は球団公式ホームページを通じ、「野球人としてここまで携わって頂いた多くの方々のおかげで、FA権を取得できたと思っています。この9年間で多くのことを経験させていただき、今後の野球人生も更に挑戦したい気持ちが強くなり移籍を決断いたしました」と綴った。

 正捕手流出という事態を招いたDeNA。スポーツ紙デスクはこう危惧する。

「嶺井は残留するという見方が多かったんです。球団に愛着があり、チームメイトの人望も厚かった。一本立ちするのに少し時間がかかったが、首脳陣は来年も正捕手として計算していたことは間違いない。このまま実績を積み重ねれば、セ・リーグを代表する捕手になる可能性があった。ソフトバンクに移籍しても正捕手の甲斐拓也がいるので、2番手の捕手という位置づけでしょう。高校、大学の先輩の東浜巨が在籍し、新たな環境で挑戦したいという気持ちが高まったのかもしれないが……。DeNAにとっては大きな戦力ダウンです。暗黒時代に逆戻りの危機と言っても大げさではない」

 今季は自己最多の93試合に出場し、打率.205、5本塁打、30打点をマーク。絶対的レギュラーだったかというとそうではない。だが、チームトップの74試合で先発マスクをかぶり、打撃も勝負強さを発揮して貢献度が高かった。

 他球団のスコアラーは、嶺井についてこう分析する。

「配球が独特なんですよ。『このピンチで内角に突っ込むか』というところで、どんどん投げ込ませる。研究熱心なのでしょう。打者をよく見ているなと感じさせられるリードが多かった。本拠地が狭い横浜スタジアムだと、1発を食らわないリードが定石ですが、嶺井は攻撃的なリードをする。DeNAの投手陣の能力が引き上げられたのは、間違いなく嶺井の功績でしょう」

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