ライフ

【名湯と美食の白銀旅】ぬくもりのある幻想的な“雪灯り”が迎えてくれる3つの温泉宿

 最強寒波到来の今冬、各地では氷と雪による絶景の数々が広がっている。幻想的な景色を眺めながらゆったり温泉に入るもよし、美食を楽しむもよし。ここでは、ぬくもりのある灯りが迎えてくれる「幻想的な雪灯りの宿」を紹介します。

●秋田県・乳頭温泉郷『鶴の湯温泉』
「茅葺の建物と雪灯篭が続く光景は異次元の美しさ」

江戸時代から続く宿らしいレトロな雰囲気。この風景を見るためだけでも訪れたい

江戸時代から続く宿らしいレトロな雰囲気。この風景を見るためだけでも訪れたい

 温泉ファンあこがれの乳頭温泉郷に最も古くからある宿。歴史を感じさせる茅葺の建物に、冬は雪灯篭が灯り格別の美しさに。温泉だけでなく、郷土料理「山の芋鍋」を求めてくるリピーターも多いそう。

「最も美しい情景を見せるのが雪のシーズン。門から茅葺長屋の本陣と木造宿泊棟の間の受付棟や湯小屋に続く通路を、雪灯篭の優しい灯が導く。この冬の雰囲気こそ、日本の温泉宿の原風景といえよう」(温泉紀行ライター・飯出敏夫さん)

4種類の泉質の異なる温泉をもつ。雪見露天風呂で芯まで温まりたい

4種類の泉質の異なる温泉をもつ。雪見露天風呂で芯まで温まりたい

『鶴の湯温泉』

『鶴の湯温泉』

『鶴の湯温泉』

『鶴の湯温泉』

【住所】秋田県仙北市田沢湖先達沢国有林50

●新潟県・越後長野温泉『嵐渓荘』

「雪深い文化財の宿でミネラル豊富な秘湯を満喫」

雪深い文化財の宿でミネラル豊富な秘湯を満喫

『嵐渓荘』

『嵐渓荘』

 JR燕三条駅から車で45分(送迎有)、山里の渓流沿いに立つ木造の一軒宿。3000坪の敷地に客室は16室のみ。天然の湧水を利用した「山里会席」や、塩辛い自家源泉で作る「温泉粥」も評判だ。

「趣の異なる無料の貸切風呂が2つあり、雪景色を贅沢に独り占めできます。お湯は日本屈指の『強食塩冷鉱泉』で塩が濃く、肌にとろりと絡みつくような感触が心地よい」(温泉ビューティー研究家・石井宏子さん)

貸切風呂では雪見酒も楽しめる

貸切風呂では雪見酒も楽しめる

清流で育てた「鯉のあらい清流仕立て」はくさみがなくコリコリの食感

清流で育てた「鯉のあらい清流仕立て」はくさみがなくコリコリの食感

『嵐渓荘』

2月は庭園に雪あんどんが灯る。本館「緑風館」は2012年に国登録有形文化財に登録された

【住所】新潟県三条市長野1450

●福島県・会津東山温泉『向瀧』

「切り絵細工のような雪見ろうそくの紋様にうっとり」

切り絵細工のような雪見ろうそくの紋様にうっとり

 全館が国の登録有形文化財で、気品ある建築に心がやすらぐ。冬は雪に覆われた庭園にろうそくが灯り、格別の美しさ。

「美しい紋様ができるよう宿の方が毎日雪をスコップでならしています。自然湧出の源泉をそのまま湯船に引き込んだ名物『きつね湯』は、湯の新鮮さが際立つ極上温泉。肌が潤い、体の芯まで温まります」(石井さん)

『向瀧』

『向瀧』

会津地鶏の雪見鍋も里山ならではのおいしさ

会津地鶏の雪見鍋も里山ならではの美味しさ

【住所】福島県会津若松市東山町大字湯本字川向200

【プロフィール】
温泉紀行ライター・飯出敏夫さん/全国の温泉に詳しく特に秘湯系が得意。WEBサイト「温泉達人コレクション」主宰。

温泉ビューティ研究家・石井宏子さん/「温泉は地球がくれた天然のビューティツール」 という独自の視点で美と健康を探求中。

撮影/北原千恵美

※女性セブン2023年2月23日号

関連記事

トピックス

【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン
どんな演技も積極的にこなす吉高由里子
吉高由里子、魅惑的なシーンが多い『光る君へ』も気合十分 クランクアップ後に結婚か、その後“長いお休み”へ
女性セブン
『教場』では木村拓哉から演技指導を受けた堀田真由
【日曜劇場に出演中】堀田真由、『教場』では木村拓哉から細かい演技指導を受ける 珍しい光景にスタッフは驚き
週刊ポスト
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
NEWSポストセブン
わいせつな行為をしたとして罪に問われた牛見豊被告
《恐怖の第二診察室》心の病を抱える女性の局部に繰り返し異物を挿入、弄び続けたわいせつ精神科医のトンデモ言い分 【横浜地裁で初公判】
NEWSポストセブン
バドミントンの大会に出場されていた悠仁さま(写真/宮内庁提供)
《部活動に奮闘》悠仁さま、高校のバドミントン大会にご出場 黒ジャージー、黒スニーカーのスポーティーなお姿
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
各局が奪い合う演技派女優筆頭の松本まりか
『ミス・ターゲット』で地上波初主演の松本まりか メイクやスタイリングに一切の妥協なし、髪が燃えても台詞を続けるプロ根性
週刊ポスト
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン