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「Yes, we can.」など名スピーチの陰にスピン・ドクターあり

人々を感動させ、心をつかむスピーチで国を動かしてきた古今東西のリーダーたち。そんなスピーチには、どんな極意があるのか? 英米の言語・文化に詳しく、著書に『語源でたどる英単語まんだら』(小学館)がある、翻訳家、コラムニスト、作家の岡山徹さんが、そんな世界のリーダーたちのスピーチの秘密を解説する。

* * *
外国、とくにアメリカの政治家や有名人のスピーチの陰には必ず、いわゆる“スピン・ドクター”という役割の人たちがいます。自分をよく見せるには、逆にライバルを不利に見せるにはどんなスピーチをすればいいか? といったことを考えるプロのことです。スピンとは変化球のことで、転じて“人の心をつかむ”変化球を投げるという意味です。

スピーチにおいていちばん大事にされるのは、意外性で相手の心をつかむことです。また、日本の私たちも覚えてしまったオバマ大統領の“Yes, we can.”のように、同じ表現を繰り返すことによって強調することも、スピーチの定番手法です。繰り返されるうちに、料理の名前は覚えていないけれど味は覚えている(=耳に残っている)…そんな効果が得られるわけです。

しかし、人の心をつかむ“言葉”と同様、それにともなう“行動”も大事だと思います。つまり“Actions never lie.(行動は嘘をつかない)”、言葉だけでなく、行動で人を判断する目も大事です。

※女性セブン2011年6月16日号

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