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コンタクトレンズ 15年超使った人が違和感訴えるケース多発

目を潤すための水分(涙)は加齢にともない減少する。その水分をキープするはずの油分も不足気味に…。ショボショボしたり目を開けにくい人は、まずドライアイを疑ってほしい。特に40代はドライアイが増える年代だという。その症状やケア法は?

目の表面を覆っている涙の量が減り、角膜が部分的に露出して傷つきやすい状態になるのがドライアイ。吉野眼科クリニック院長・吉野健一さんは、「三層ある涙の層の乱れや角膜の傷による視力の低下、まぶしさなどを感じやすくなる場合もあります。さらに、炎症の要素も加わり、悪化すると目の痛みや充血をきたすことも」という。

「40代くらいになると 加齢によるホルモンの減少で、涙腺などの“腺組織”が萎縮し涙が出にくくなります。涙には油やたんぱく質なども含まれていて、特に油分は目の表面の水分蒸発を防いでいます。しかし、加齢にともない油分を供給する“マイボーム腺”が詰まりやすくなるため、さらに目の乾燥を招くことがあります」(南青山アイクリニック東京理事長・戸田郁子さん)

また、40代のコンタクトレンズ使用者についてはこんな心配もあるそう。

「15年以上コンタクトレンズを使っている“ベテラン”が装用時に違和感をもつケースが増えています。長期間使用により角膜の表面が荒れ、目の表面の水分を正常に保てなくなり、ドライアイになる場合があります」(戸田さん)

ドライアイは疲れたときに感じやすいが、老化の始まりのサインにもなるので放置しないで。ドライアイ対策は目薬をさすのが一般的だが、パソコン画面は目線より下になるような位置関係を心がけたり目を温めるのも効果的。

「目の周囲を蒸しタオルなどで温めると、マイボーム腺から異常な油分が溶け出し、正常な油に置き換わるため、涙の蒸発を防ぎます。また、パソコンを使ったりテレビを見るときはまぶたを大きく開けない工夫を。さらに、これからの季節は空気の乾燥も気になります。濡れタオルをハンガーにかけたり、加湿器を使うのもドライアイ対策になります」(吉野さん)

※女性セブン2011年10月13日号

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