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野球解説者関根潤三氏 父親がズボラで出生届が2年遅れに

 関根潤三氏(85)といえば、「育成の鬼」と呼ばれたプロ野球界きっての名将。そんな彼が、「350勝投手」の米田哲也氏(74)との対談で、驚きの出生事情を語っている。

 * * *
米田:関根さん、いくつになられました?

関根:81か82だね。26年生まれだから。

米田:いやいや、26年やったら85ですやん。

関根:ああ、そうか。ウチは親父がずぼらだったから。僕が生まれてすぐに出生届を出さなかったんだよ。本当は大正15(1926)年12月25日生まれなんだけど、その日に大正天皇が崩御して、役所が休みになってね。

 届けを出せないうちに、親父が忘れてしまって、結局届け出たのは年が明けた3月になってから。昭和元年も1週間しかなかったから、大正15年に生まれたのにいきなり昭和2年生まれになったんだ。そのおかげで徴兵されずに済んでね。同級生は多く死んだなァ。戦争に行ってたら野球ができていたかどうか。ところで、アンタは何年選手やったんだっけ。

米田:22年やりました。39歳まで現役でしたね。

関根:もっとできたな。遊びすぎだ。

米田:今とは試合数が違いますやん。合計949試合登板ですよ。130試合の時(1968年)に63試合投げて、29勝13敗。先発は43試合ですからね。ダブルヘッダーも多かったし、無茶苦茶ですわ。

関根:昔は人使いが荒かったからね。2日投げないと、「アイツ2日も休んでるぞ」って投げさせたもんな。

※週刊ポスト2012年8月17・24日号

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