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日本人の歯の損失 50歳で4本、60歳で8本、70歳で15本の報告

 白澤卓二氏は1958年生まれ。順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。アンチエイジングの第一人者として著書やテレビ出演も多い白澤氏が、日本人の歯の損失について解説する。

 * * *
 歯垢(しこう)とは、細菌が凝集して形成されたビオフィルム(菌膜)であり、歯の表面に沈着する。歯垢が沈着すると歯肉炎を引き起こし、最終的には歯の損失に至る。

 厚生労働省の調査(1999年)によれば、日本人が損出する歯の数は、50歳で平均4本、60歳で平均8本、70歳で平均15本、75歳以上で平均19本と報告されている。

 残された歯と寿命との間には密接な関係があることから、2000年から「8020(ハチマルニイマル)運動」というキャンペーンが実施されている。80歳の時点で32本の歯のうち自分の歯を20本以上残す、つまり損失歯を12本以下に抑えようという運動である。

 歯の損失は食べた物の消化吸収に影響を与えるだけでなく、物を噛む力つまり咀嚼力が低下する。咀嚼力が落ちると脳の認知機能も落ちてくることが知られている。抜けた歯に対しては、咀嚼力を保つためにも義歯やインプラントでしっかり咀嚼できるようにして、口腔機能を保つことが重要だ。

※週刊ポスト2012年10月12日号

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