国内

TV情報番組 他媒体の努力をひたすら丸パクリするのが仕事

「今日発売の『週刊ポスト』の誌面を、番組で紹介させて頂けませんか?」

 本誌編集部には、各テレビ局から連日「記事使用許可」の電話が寄せられる。ほとんどが情報番組の制作スタッフからだ。彼らの日課は、当日発売の週刊誌を入手し、その中から血眼になって「おいしいネタ」を探すことだ。

 自分たちで取材をし、街を歩いて「面白いテーマ」を見つけたりすることはほとんどない。そんなことをすれば時間も手間もコストもかかってしまう。

 ワイドショーを観ていれば、彼らの「手抜きぶり」は一目瞭然だ。「新聞ななめ読み」に「雑誌の見出し紹介」……。新聞や雑誌の情報に寄っかかり、それをそのまま放送する。工夫といえば、「ギャラの安い芸人やコメンテーターに大げさな感想をいわせる程度」(情報番組スタッフ)だ。

 これならどんなスクープだってすぐ横取りできるし、取材先から訴えられたりトラブルになるリスクすらない。ただひたすら他媒体の努力を丸パクリするのが、テレビマンの“仕事”なのである。

※週刊ポスト2012年11月30日号

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