まさに夢のような夢の技術である。今月5日、「世界で初めて夢の内容を客観的に読み取ることに成功した」と、ATR脳情報研究所(京都府)の神谷之康室長らの科学者グループが発表した。
被験者の脳の活動パターンを計測しながら、夢を見ているタイミングで起こして内容を語ってもらう、ということを繰り返してデータを収集。そのデータと睡眠中の脳の活動パターンを照らし合わせることで、約60にカテゴリー分けされた物体が夢に現われたかを高確率でいい当てることができるという。
実はこの研究グループ、2008年に脳の活動パターンから、実際に見ている画像を再現することにも成功している。ということは、この2つの技術を組み合わせれば、ゆくゆくは記者が昨晩見た憧れのタレントとのエッチも、画像で再現できてしまうということか。これでは、寝ながらにしてお手製AVまでつくれてしまう。
聞けば、今のところは、夢の中の色や形まで解読できるかは分からないそうで、今後も研究を進めるということだが、記者の妄想は膨らむ一方。だが待て。夢が画像化されるということは、妻に夢の内容が知られることもある。これはうかうか寝てられない?
※週刊ポスト2013年4月26日号